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2025/01/14 高校生
カンボジアスタディツアー
12月末に第5期カンボジアスタディツアーが行われました。「私の未来を探す旅」をテーマに初めての東南アジア渡航という新しい挑戦をした6日間でした。
このツアーでは、姉妹校であるバイヨン中高等学校との交流、世界遺産であるアンコールワット遺跡群の見学、カンボジアの地域社会への貢献活動への取組について学ぶなどの様々な貴重な経験を通じて、多様な価値観に触れ地域社会への貢献の重要性を学ぶことを通して自らの将来への展望に新たな視点を得ることを目指しています。
以下今年のツアーの様子です。
第1日目
成田空港から、空路飛行機を乗り継ぎシェムリアップまでの移動でした。飛行機はいずれも時間どおりの発着で、予定どおりにホテルへと到着しました。
2日目
SALASUSUの工房を訪問しました。この工房では、厳しい境遇におかれている女性たちに手仕事や製品製造の技術トレーニングを行い、雇用と自立につなげることを目指しています。地域社会に向けての医療や教育などの支援プログラムも行い、積極的な社会貢献活動の実際について学びました。
午後は、姉妹校である、バイヨン中高等学校を訪問しました。ウエルカムボードとともに生徒たちが出迎えてくれました。交流会では、互いの代表生徒による学校の様子などのプレゼンテーションからスタートし、「校歌」の紹介や授業で研究した内容の発表を行いました。
その後、小グループに分かれての日本の伝統・文化紹介では、英語を使ってお互いに質疑応答するなどして交流が盛り上がり、友情が深まるようになりました。目の前にいる相手とコミュニケーションを取りたいという思いが伝わる交流会となりました。
交流会の後は、ホームステイでした。生徒たちは日本の住み慣れた生活様式とは異なる環境に、最初は戸惑いながらも、一緒に宿泊してくれた姉妹校の生徒たちやホストファミリーとの交流を通じて、ツアーの中で最も印象的な経験となりました。
3日目
上智大学アジア人材育成研究センターの訪問とアンコールワットの見学の日でした。
上智大学アジア人材養成研究センター研究員・上智大学特任助教で本校の卒業生でもある三輪悟先生から、現地でアンコール遺跡の保存に四半世紀以上携わってきた経験に基づき、アンコールワット西参道修復工事に関する詳細な内容を中心にして講義をしていただきました。内容は、カンボジアの歴史と文化への深い関わりを感じさせるエピソードが数多くあり、生徒たちは興味津々に耳を傾けていました。その後、三輪先生に実際に西参道でご説明していただきながら渡りました。
午後は、アンコールトム遺跡と夕日の見学を行いました。
4日目
一般社団法人KUMAEを訪問しました。危険な労働環境で働く女性たちを雇用し、バナナペーパーの製造などを通じて、女性たちの新しい未来を切り開いています。現地で活躍する代表の山勢氏の生き方や取組に、興味深く聴き入っていました。
午後は、トンレサップ湖を訪れました。東南アジア最大の湖で、雨季には乾季の約6倍まで面積が広がるとのことでした。周囲には村があり、学校や病院もあるとのことでした。
その後カンボジアの伝統舞踊であるアプサラの見学を行いました。
5日目
最終日は、キリングフィールド、戦争博物館を訪れました。
内戦による犠牲者のことや残忍な事実、深刻さに、生徒は真剣に向かい合っていました。あまりにも大きな事実に受け止めることのできないようなこともありました。内戦により国土が荒廃し、社会的な混乱が続き、復興を目指しているカンボジアでの、姉妹校の生徒との交流、カンボジアで出会った人々が、困難を乗り越えようと、未来に向けて前向きに生きている姿に、両国の生徒にとって学び多い5日間となりました。
最後に、ベンメリア遺跡を訪れ、空路成田へ向かいました。