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東京都立両国高等学校・附属中学校

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2024/11/28 中学生

中学3年生卒業研究 卒業生による卒業論文添削指導

 11月19日(火)と26日(火)の総合の時間に、卒業生による卒業論文の添削指導を行いました。昨年度に引き続き、たくさんの卒業生にご協力いただきました。今年度は本校の同窓会である淡交会に募集を依頼し、56回生から118回生まで計約30名の卒業生にお集まりいただきました。

 1人の卒業生の方に6,7名をご担当いただき、事前に生徒の論文をお読みいただきました。今回は初の試みとして、クラスごとに論文集を作成、電子書籍化し、ご参加くださる卒業生の方のみに限定公開しました。指導項目は【表紙・目次・参考文献リストの体裁】と、【「はじめに」の内容について】です。論文の書式や参考文献リストの作り方は論文の手引きとして配布し、卒研の授業で学習しました。しかしやり方を教わったからといって、すぐにできるものではありません。論文執筆が初めての生徒たちにとって、体裁やルールに従って書くということ自体が大きな挑戦です。「あたたかくも厳しい多くの目」が必要なのです。

 指導第1回目の19日は、1人10分程度で卒業生の方からたくさんのご指摘をいただきました。細部まで読み込んでご準備いただいたことが生徒一人ひとりに伝わり、教室内もいつもとは違った緊張感に包まれました。

 第2回目の26日は、生徒自ら「直してみました。この部分を読んでいただけますか」と自分から積極的にお願いしたり、テーマについて質問したりできるよう、準備して臨みました。19日と同じ方にご担当いただいた生徒も多く、より具体的な相談ができました。行き詰っていた部分について打開策を見出した生徒も多いようです。熱くご指導くださる卒業生の皆さまと、必死で答え、説明しようとする両国生の姿がとても印象的でした。

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この2日間の取組で研究部としては、論文の「読者」を得ることの大切さを実感しました。客観的に見て自分の研究がどうであるか。できる限り多くの視点からコメントをいただくことが研究を深めます。年内残り2回の授業で論文を仕上げます。3学期は最終発表会のポスターセッションに向けて準備を始めます。1月28日(火)の最終発表会には、校内の中学1・2年生はもちろん、論文の書き方講座でご講演いただいた大学の先生や、今回お世話になった卒業生の皆さま、3年生の保護者の皆さまをお招きしたいと考えています。決して時間に余裕はありませんが、最後までしっかりと調査、分析に取り組んでほしいと思います。そして「志学」の集大成として、自分の研究を磨き上げていきましょう。

 ご協力くださいました卒業生の皆さま、丁寧にご準備くださいました淡交会事務局の皆さま、本当にありがとうございました。