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2024/10/29 高校生
SAGE JAPAN第1回相談会@文京学院大学 & 回回がちゃがちゃ近況報告
SAGEとはStudents for the Advancement of Global Entrepreneurshipの略で、国際社会に求められる問題解決能力やチャレンジ精神などをもつ青年を育成することを目的としてアメリカで始まった国際的な教育プログラムです。日本では2013年に活動が始まり、現在、世界の約30か国がSAGEに取り組んでいます。
本校では昨年度、現高校2年生の探究グループ「回回がちゃがちゃ」がSAGE JAPANに参加し、優勝。今年8月に行われた世界大会(SAGE WORLD CUP)に出場しました。今年度も高校1年生の探究グループ「Flower Soap Factory(仮)」がSAGE JAPANに参加します。フラワーロスをテーマにしたグループと、石鹸づくりをテーマにしたグループによる合同研究です。チーム名が(仮)となっているのは、まだ研究が始まったばかりだからです。自分たちの研究への想いを全員で共有できた時が、命名の時です。
10月27日(日)にSAGE JAPANの第1回相談会が行われました。相談会とは、様々な専門家(アドバイザー)の方から研究へのアドバイスを頂く会です。高校生10チームと5名のアドバイザーの方が参加しました。各チーム、2名のアドバイザーの方と25分間ずつお話をすることができます。
まずは大学生サポーターお二人とのミーティングタームです。アドバイザーの方にどのような質問をすべきか、誰がどう話すか、という作戦を練ります。大学生サポーターの方は定期的に来校し、チームとのミーティングを重ねて研究のサポートをしてくださいます。アドバイザーの方からの鋭い質問を想像して、緊張の面持ちです。
いよいよ相談ターム。最初のアドバイザーはコニカミノルタ株式会社、昭和女子大学現代ビジネス研究所の甲賀聖士様です。「具体的に考えているのがとても良い。パーツごとの考え方は良いので、それらを線でつないでいく。研究の価値やコアを見つけ、企業と連携するとしたら何をお願いしたいかというストーリーを練る必要がある。」というご助言をいただきました。
次の相談に備えるミーティングタームです。フラワーチーム、石鹸チームそれぞれに調べものをしています。質問すべきこと、質問された時のための情報をノートに準備します。
最後の相談ターム。アドバイザーは株式会社アレスグッドの半井翔汰様です。「フラワーか石鹸か、ビジネスという点では中心は絞った方が良い。」「出てしまうロスフラワーを生かしたいのか、ロスを減らしたいのか。」というご指摘に加え、「みんなのワクワク、パッションはどこにある?」という、研究の核となる問いかけもいただきました。自信をもって答えられるよう、研究を進めなければなりません。
SAGE JAPAN参加メンバー7名で記念撮影。次回は11月24日(日)に講演会があります。「テスト8日前だね…」と心配になるメンバーたち。色々なものとの両立は本当に大変です。
初の相談会、お疲れ様でした。 ↓「はい、セージ(SAGE)!」のSポーズです。
開会式でSAGE JAPANナショナルコーディネーターの宮崎猛教授から「皆さんの努力は素晴らしいです。日々の勉強に加え、このような活動に参加しています。勉強というのは、こういう活動のためにあるんですよね」というお話がありました。勉強の目的は「〇〇科のテストで〇点をとること」ではありません。教科の学習で得た力を融合して、自分の人生にどう生かしていくか。探究はそれを考える授業でもあると思います。簡単なわけがない。むしろ究極に難しいのです。だからこそ、助け合えるグループ研究なのです。大事なのは歩みを止めないことです。突破口を見出すのは誰か、という自分たちへの期待をもちながら探究の時間に挑んでほしいです。
今回の相談会中、「回回の新聞記事、読みました!」「世界大会、お疲れ様でした!」「回回さんたちはその後どうですか?」「回回に興味をもって来ました。今回の参加チームも面白そうですね」というお声がけを多くの方からいただきました。少しだけ回回の近況報告をさせて頂きます。
現在、回回の4人は11月3日(日・祝)に府中刑務所で行われる文化祭での出店に向けて、急ピッチで準備を行っているところです。10月半ばには府中刑務所の所長様にもご来校頂き、文化祭に向けたミーティングを行いました。
回回の研究がうまく自走しているのは、彼女たち自身の「ワクワク」が色々な方に広がったからだと思います。ワクワクしてくださる府中刑務所の皆様と協力して、今回の文化祭でも完売を目指して頑張ります。応援をよろしくお願いいたします。