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東京都立両国高等学校・附属中学校

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2023/01/27 高校生

筝の演奏

1月12日(木)13日(金)、高校1年生の音楽の授業で、筝の演奏家大浦美紀子先生(元東京藝術大学講師)に指導していただきました。

生徒たちは、すでに中学1年生の時に手法が多く含まれている版の「さくら」を練習し、大浦先生に指導していただいています。今回は、「六段の調」初段、合奏曲「花筏」に挑戦しました。「六段の調」では1音1音しっかり楽器を鳴らし、「花筏」ではお調子を変え、トレモロやピチカート等曲に含まれている手法を一生懸命練習しました。

御指導に加え、実演を交えた手法の紹介、「ロンドンの夜の雨」(宮城道雄作曲)の演奏も聴かせていただきました。繊細で素晴らしい演奏に生徒たちはとても感動していました。

 

<生徒の感想より>

*筝を練習して

・弦を弾く強さがよくわからなかったが、力を込めて弾けばちゃんと響く音が出ていたので、色々な楽器に共通するものと感じた。

・中学の時に比べて、体の向きや手の位置などの細かい所まで意識できるようになり、よりきれいな音を出せるようになった。特に親指をそらせて次の弦がしなるように弾くと張りのある大きな音を出すことができた。長時間の正座は辛かったが、重心が安定して体をしっかり支えられる姿勢だと思った。

 

*合奏曲について

・2パートで掛け合いのように交互に入ってくるところを弾くのが特に楽しかった。流し爪、トレモロの2つを新しく習ったが、どちらもきれいな音色で、曲を飾るのにはぴったりだなと思った。

・2つのパートが交互に同じ旋律を弾いて最後に合わさるところが引き締まった印象で耳心地が良かった。流し爪やトレモロが花の散る日本的な情景と合っていて特徴的だった。流し爪は、あまり強くならないように弾くのが難しかったが、弧を描くようにすると柔らかい音を出すことができた。トレモロは、肩の力を抜いて爪を均等に往復させるのが難しかった。

 

*大浦先生の演奏を鑑賞して

・同じような旋律が何度か繰り返されていたが、違う部分がたくさんあって、情景の変化を感じられた。ロンドンの夜の雨は、爽快な感じがした。

・弾いている楽器は筝なのに所々で西洋の雰囲気を感じた。今でこそ和と洋のブレンド演奏は有名で人気だが、もしかしたら先駆けだったのでは!!と思った。

・筝ならではの流れるような音が雨にとてもあっていて素敵だなと思った。緩急が激しいのも魅力的で、聴いていてとても引き込まれた。音の数が多いところはとことん多くて、まるで二人で弾いているかのように聴こえた。片手ではピチカート、もう片方は爪で弾くというところも、音に奥行きがあって面白かった。また、日本的な音階の部分と洋風な和音の部分が登場して、次々と雰囲気が変わるのも綺麗だった。

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