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2022/08/11 中学生
卒業生による進路講演会(中学3年生)
希望者対象に卒業生による進路講演会が行われ、56名の生徒が参加しました。1人目の9期・117期の森さんの講演では、「殻を知り、破る怖さと楽しさ」という演題で、森さん曰く『両国での穏やかで安心できる「いつもの日常」から飛び出してみれば、知らない人と世界であふれている。そこは多様な視点と刺激の宝庫で、進路選択のヒントも、そこにあるかもしれない。まだまだ学生生活に時間がある今だからこそ、殻を破ってみませんか。』というお話でした。これから進路を決める上で、自分が興味を持っていることをどのように探せばよいか悩んでいる生徒にとって、課外活動の大切さがよくわかる講演でした。特に「両国の殻に閉じこもっているだけではよくない。」という言葉は、多くの生徒に心に響いていました。
【生徒の感想や気づき】
・よく殻を破れと言われるが、その殻とは何なのかというのがわかった。いろいろな課外活動を通して、やりたいことが見つかってくるのかなと思った。
・よくよく考えたら両国中高という狭い殻の中に6年間閉じこもっていた方がそれこそ社会に出たときに危険なのではないかと思った。
・東京都という小さな地域やグループという型や殻、固定観念を破ることの大切さに気付かされました。
・外の世界を知らないと自分の実力や興味のあることがわからないということがわかりました。
・中学生になってから学年全体の課外活動しかしておらず殻が破れていないなという自覚がありました。身近な殻破りにはなりますが「卒業研究」のフィールドワークを頑張ってみようと決意しました。新しい世界に出会えるよういろいろな挑戦をしていきたいです。
2人目も同じく9期・117期の大澤さんの講演では、『進路選択へ向け、どんな準備が大切か考える』という演題で、お話がありました。大澤さん曰く、「文理選択や進路選択は、得意不得意だけで場当たり的に判断するのではなく、将来何をしたいか、そのために何を学びたいかを見据えて考えることが大切。そのためには、自分が社会や学問の中にあるどんな課題にアプローチしたいのかを考えることが一つのヒントで、中学生である今は様々な社会課題などについて学び、できるなら自分なりの解決策を考えることができると良い。何か自分の取り組みたい課題を見つけたら、その課題や解決策から逆算して、文理や進路を選択していくことで、将来の夢の実現や、その課題、あるいは他の課題に実際にアプローチする時に役に立つのではないか。」とのことでした。進路選択をするには、必ずしもなりたい職業などから考えなくても、自分が取り組みたい課題や自分の興味から考えればいいのだと、進路選択のヒントをもらうことができました。
【生徒の感想】
・勉強に対するモチベーションが下がり気味で、成績も伸び悩んでいたので今ここで勉強の大切さに気付けて良かったです!
・私は数学や理科が苦手なので文系にいたほうがいいのかなと思っていましたが、文系に行っても理系の知識はたくさん必要になるのだと知り、今のうちから教科バランスを考えてどの教科も手を抜かずに勉強しなければいけないと感じました。
・学校の授業も大切にしつつ、自分から動き、いろいろなものを知る姿勢を大切にして、将来を充実させたいです。
・今まで、人には必ず文系か理系かに分かれるから、不得意な教科があってもしょうがないと思っていました。これからは、自分の不得意な教科から逃げてはだめだと知り、しっかり向き合おうと思います。
・中3になってから、親に「あなたは何になりたいの?」と聞かれることが多く、正直何になりたいのか自分でも分からず少し悩んでいたので、この講座を受けて、「職業を決める」のではなく、「やりたいことを決める」ということを聞いたとき、本当に希望というか、勇気をもらえました。
2時間の講演とワークショップでしたが時間を忘れるほど興味深い内容で、生徒たちは、最後まで集中して聞く事ができました。在校生のために、事前の打ち合わせも含めて、たくさんの準備と本日の素晴らしい講演をありがとうございました。