校章

東京都立両国高等学校・附属中学校

ニュース

2022/08/02 中学生

英語落語(中学3年生)

 1学期の最後は、2回の芸術鑑賞教室と授業での学びを活かして、英語落語・小噺のプレゼンテーションに挑戦しました。3月と6月に落語・英語落語の第一人者(桂宮治・桂かい枝)にお越しいただいき校内芸術鑑賞教室を実施しました。桂かい枝さんからは、しぐさや表情などの具体的なアドバイス・練習方法を丁寧に教えていていただきました。その後の英語の授業では、本校の外国人講師に「落語」を説明する設定でペアで練習を繰り返し、また、桂さんについて英語で書かれた記事を読むことで多岐にわたる情報を収集して英語で伝えられるようにしました。                                              

 本番では、各自がこれまでの経験を活かして完成度の高い発表が多くみられました。落語について何も知らない外国の方にも理解しやすくなるような工夫や、オチをわかりやすく伝えるために普段より抑揚をつけて発表する生徒が多くいました。その結果、生徒の「振り返り」では、「今回のような小噺などを行う機会があったら、もっと練習を重ね、大げさにやりたい。」「もっと笑いをとれるような発表にしたい。」「はきはきとしゃべりたい。」「内容よりも、むしろ、声を張ったり、リアクションを取ったりする方が大切!」といった感想が見られ、英語落語・小噺に挑戦した波及効果は大きかったと言えます。

「英語落語」に挑戦する生徒が8人いました。教室は、終始程よい緊張感と笑いに包まれて、生徒の「英語落語」が「芸」として十分に成り立つ可能性があること、そして、「落語」の魅力・面白さを生徒たち自身が実感している様子でした。各自の様々な工夫と準備のおかげで、発表者も聞き手も互いに充実感と成長を感じ、今後の発表(文化祭学年企画等)に向けて大きな自信となりました。夏休み中にさらに練習を積み重ねて、文化祭でもたくさんの人たちを楽しませていきましょう!    

【生徒の感想や気づき】
・初めての落語だったが、みんな頑張って努力し、最後の落ちや途中など色々と工夫している人がいて、とてもよかった。
・「落語」についての説明は、あまり工夫のしようがないと思っていたが、そこから発展して落語家の名前の由来などを発表する人がいて、とても勉強になった。

・どの小噺も落ちが分かると本当に面白かったし、「落語」という1つのテーマでも、全員話すことが違っていたのが印象的に残った。
・既存の落語をただやるだけでも十分凄いのに、そこにアレンジを加えたり、0からオリジナルの落語をつくっていたり、小道具を用意していたり、皆、様々な工夫をしていて全て楽しめた。                                                                ・英語落語も、身振りや動作を加えながらやれば伝わるし、聞いている側も日本語の落語と同じように聞けました。 

・今回のOPは、落語や小噺がメインだったので、一人一人の発表内容が異なり、とても面白かった。また、同じ演目(内容)の話をやっていても、目線の動きや笑い、仕草が違えば、感じ方も違うので、今回のプレゼンでは、ただ説明するのではなく、「芸」をすることでも人の興味をひきつけることができると改めて感じることができた。                                                                         ・日本語で落語もしたことがないのに、急に英語でやるとなったので不安でしたが、なんとかやりきれました。

・発表するときの話や言葉の「間」の重要さを実感した。言葉の「間」と「間」があることで聞き手を引き付けることができる。

・相変わらず自分の発表のときはかなり緊張したけど、みんなが笑ってくれたので、とても達成感があった。

Blank 5 Grids Collage