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東京都立両国高等学校・附属中学校

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2022/05/12 中学生

校外学習②(中学3年生)

「ロボットと協働する未来を見に行くツアー」というツアーに参加し、台場にある川崎重工のロボットのショールーム、Kawasaki Robostageを訪問しました。ロボットの歴史と現状についての講義を受けた後、ショールームで実際に稼働するロボットを体験できるプログラムでした。

ロボットの歴史はアメリカのベンチャー企業が世界で初めて工業用ロボットを開発したことに始まりますが、その時川崎重工がいち早く共同開発に乗り出し、その後20世紀末までに、日本は世界の生産シェアのトップを走るロボット大国になったそうです。日本では鉄腕アトムの影響もあり、欧米に比べてロボットに対する感覚がとてもポジティブなこともその一因だそうで、今後は人と協働できるロボットや人にしかできない作業ができるロボット、特に医療系のロボットの開発を目指しているとのことでした。

またショールームではVR映像とロボットアームの動きを融合して、ヴァーチャルで空を飛ぶVROBORIDEやロボットが似顔絵を描くduAroなど、最新のロボット技術を実際に体験しました。またショールームで働く皆さんが中国や韓国の出身で、母国語に加えて日本語はもちろん、3つ目4つ目の言語も流暢に話せることも知り、生徒にとって様々な点で良い経験になったと思います。

【生徒の感想・気づき】

・将来の夢は、システムエンジニアであり、ロボットが大きく関係している職業なので、今回のような体験ができてとても良かった。

・ロボット化が進んだ未来で私たちが職業を失わないためには、今、しっかりと勉強して、将来の選択肢を増やす必要があると感じた。

・ロボットと聞くと仕事を奪い、人間に悪影響なものであると思っていたが、人間の仕事のサポートをしてくれ、仕事の効率をより上げることができる良い物であると考え直した。

・未来の働き方では、産業用ロボットは、協働共存を目指していると聞き驚いた。共存できる未来があることを知りそれを切に願いたい。

・簡単なものではないが、協働共存を意識して設計・製造していく必要がある。

・ロボットと人間が共存し、効率化を図るには、自分達もコンピュータを使いこなせるようにならなくてはならない。

・少なくても日本では、ロボットは普及していくと思うが、ロボットに対する人々の価値観の違いなどの問題が生まれると思った。

・ロボットと人間が互いに足りない分を補って仕事をする。そんな景色を見てみたい。それは、今の人間関係においても変わらないことなので意識していきたい。

 

午前の講義と体験、午後の校内でのワークショップを通して、生徒たちにとって、未来の働き方やロボットとの共存について深く考える良い機会となりました。また、問題解決のプロセスを学ぶことができ、「現状を良く観察して理想をしっかり持つことが大切」であると知ったので、卒業研究や定期考査に向けた取り組みなど様々な場面でこの考え方を生かしていってほしいと思います。

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