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東京都立両国高等学校・附属中学校

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2022/05/09 中学生

校外学習①(中学3年生)

プラスチックごみ問題を考えるツアーに参加しました。前半の講義では、まず海洋プラスチックゴミの問題について講義を受けました。先月行われた校外宿泊学習でも同テーマのお話を伺う機会がありましたが、前回は海に具体的にどのようなゴミがあるかなどミクロなお話が多かったのですが、今回は、海にあるゴミの全体量や、そのゴミが与える影響などマクロなお話を伺うことができました。また講師の方の所属する株式会社「Pirika」の活動についてもお話ししていただきました。主にゴミを中心とした環境問題解決のための調査・研究を行う企業でしたが、問題解決のために、現状を調査し、調査結果を分析し、分析結果から解決策を練るといった問題解決のプロセスも教えていただき、ごみ問題を知るだけでなく、今後行われる卒業研究に向けてもとてもためになるお話を聞けたと思います。

後半は荒川の河川敷に行き、ゴミ拾いを行いました。実際にゴミを拾いながら、いかにたくさんのゴミが落ちているか、魚に影響を及ぼしてしまう細かいゴミが落ちているかを確認することができました。また前半の講義で教えていただいた「Pirika」というアプリを利用し、拾ったゴミの写真をアップして、他のユーザーからのポジティブな反応もみることができました。

【生徒の感想・気づき】
(講義を通じて)
・自然の中に流出しているごみの約8割が私たちの生活からであることを知り、自分たちにも何かできることがあるのではないか。
・ゴミ拾いを通じて世界中の人とつながることができるアプリを知り、もっとリアルなごみ事情を知りたくなった。
・ゴミ拾いを可視化できることを知り、一人からでも環境問題に対してできることが見つかって嬉しくなった。
・ピリカで投稿をすると感謝の気持ちが表示されてゴミ拾いのモチベーションにもつながってよい!

(体験を通じて)
・想像以上にプラスチックごみがあって、本当に“終わりのないゴミ拾い”なんだということに気づいた。
・「ゴミを拾う人は絶対に捨てない。」という荒川グリーンエイドの今村さんのお話が心に残った。
・マイクロプラスチックは、拾っても拾っても拾いきれないくらい小さくなって土に埋ま 
ていて、人の手では除去できない現状を目の当たりにした。

 今回の活動を通して、環境問題に興味をもってほしいと思います。また問題解決のプロセスを学ぶことができたので、卒業研究や定期考査に向けた取り組みなど様々な場面で生かしていってほしいと思います。

 

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