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東京都立両国高等学校・附属中学校

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2022/03/10 中学生

中2年生・中3年生の学校生活の様子(志学)

社会課題に特化した人材育成・企画の会社「morning after cutting my hair, Inc」 代表取締役、SOLIT,Inc. 代表取締役の田中美咲さんをお招きして、「防災」に関する講演がありました。田中さんは、Sparknews が選ぶ世界の女性社会起業家22名に日本人唯一選出、優勝を果たすなど多方面で活躍されてきました。中2の「志学~The Schools Challenge~」で取り組んだ「防災ビジネス」の振り返りになっただけでなく、一人一人が防災への意識を高め、実際に行動に移していくことの大切に気づかされました。

【5限目の内容】
・世界で異常気象が進行していること。「自然の危険性・Hazard」と「人間の脆弱性・Risk」が重なるところに「被害」が生まれる。また、(日本とは大きく異なる)他国の防災商品のアイディアを紹介されました。「災害は、人がいるところでしか起きない。」「技術等が進歩しても一人一人の行動を変えないと被害はゼロにならない。」という言葉に共感する生徒が多くいました。
【6限目の内容】
Design Thinkingの手法についての説明では、新しいアイディアを「使う人を起点に考えること」「他者の意見を積極的に聞くこと」についてのお話がありました。

【生徒の感想・気づき】
・災害は、一人一人の意識改革をしなければならない。
・災害は、人が変わることで被害を減らせる。
・「防災とは、人間側の脆弱性を小さくすることで、被害を減らすアプローチのこと」自分は、脆弱性を大きくする側に立ってはいけない。考え方を変えて、被災のリスクを小さくしていかなければならないと考えるようになりました。
・「形骸化された防災対策」から「時代にあった対策」に見直すことの大切さがわかった。
・防災には、「実行力」と「思いやり」が必要。
・ビジネスプランを考えることで、社会をよりよくするための手助けができる!

(~The Schools Challenge~の活動を振り返って)
・プロトタイプをもっとたくさんつくり、アイディアを出し合い、改良していくという過程が足りなかった。
・商品開発で、主観的な見方をして課題にぶつかってしまった。私たちが考えたアイディアは、ネットの情報だけで、使う人(実際に困っている人)の意見を聞いて作るという視点がなかった。
 
社会の第一線で活躍している田中美咲さんのお話を聞けたことは、生徒達にとって、大きな刺激であり、財産となりました。本当にありがとうございました。

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