校長あいさつ

第6代校長 阿久津恵理子
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本校は、2011年(平成23年)4月に開校した都立高校全日制では10校目の総合学科高校です。都教育委員会から、都立高校改革推進計画において、各学区に1校の総合学科高校を設置することが計画され、1999年10月の第二次実施計画において、第4学区(文京区・豊島区・板橋区・北区)に設置されることになりました。総合学科高校としての本校の特徴は、キャリア教育を重視し、本校のコンセプトである“Design Your Dream”を合言葉に、過去・現在・未来をストーリー化し、「夢の設計図」を描くことに取り組ませ、今年で創立15年目を迎えました。
校長としてのビジョンは、「生徒、教職員、保護者、受験生、卒業生、地域から愛される学校づくり」です。「教育は人なり」という信念を持ち、どんなときも、生徒のための最適解を考え、信頼され、応援される学校経営に「チーム学校」で取り組んでいます。
これからの社会は、Society5.0時代に対応した「人財育成」が求められています。本校では、高校卒業後の10年先(2035年)を意識し、目先の大学、専門学校等の上級学校進学を目指すだけでなく、これからの社会に出て必要となる「真の学力」の育成に努めています。総合学科高校ならではの、STEAM教育やリベラルアーツ教育を可能とするカリキュラムマネジメントを推進し、パラダイムシフト(当然のこととされていた認識や考え方、社会全体の価値観等が、劇的に変化していくこと)にも適応できる柔軟性、創造力、DXを身に付けた生徒の育成のために、教職員が一丸となり、学校内外の連携を大切にした教育活動を展開しています。
また都立高校として、東京都教育施策大綱が打ち出す「新しい教育のスタイル」、東京都教育ビジョン(第5次)が目指す「誰一人取り残さず、すべての子供が将来への希望を持って自ら伸び、育つ教育」を目指す学校経営を行います。
具体的には、文部科学省補助金事業として全国で1,000校選ばれるDXハイスクール(予算額1千万円)として、デジタル整備・活動を促進しました。今年度は新たにDXハイスクールプロフェッショナル型(予算額700万円)に採択され、その歩みを継続します。また、3年目のスポーツ・エンジョイプロジェクト指定校として心技体を高めます。また、4年目の海外学校間交流推進校として、本校のスクールミッションでもある「グローバルな視野で将来にわたって目標を追求し、その実現に向けて努力を続ける生徒の育成」を具現化するため、大韓民国ソウル市にある2校と姉妹校提携を結び、2024年には13期生が本校第1回韓国修学旅行を実りあるものにしました。姉妹校交流などの満足度は96%に達し、パスポートを持って日本を飛び出す経験がどれだけ価値あるものか、生徒の成長から実感しました。今後も、毎年海外研修旅行や海外修学旅行を実施し、日本人の心を持ち続けながら、生徒には英検全員受検や国際交流に挑戦させてまいります。
これからの未来は、予測不可能な出来事に対処し、デジタルやAIに支配されないため、人間の持つ豊かな感受性、問いを立てて探究し学び続ける姿勢、人と協働しながら困難に立ち向かうバイタリティやハングリー精神が必要となります。王子総合高校では、その育成が可能なリソースである「王総ブランド」を毎年ブラッシュアップしてまいります。ぜひ、王子総合で自分の未来のキャリアをデザインしてみませんか。
令和7年4月1日