校章

東京都立久留米西高等学校

369粒目:【最終回】想像の旅は続きます

2024/03/31

 いよいよ校長ブログ「想像の種」も最終回となりました。今日までの3年間で369粒の種を蒔きました。昨日「さくらを観る会」でもPTA役員の方から「ブログの更新のチェックが日課で、親子で毎回見て話題にしています。」と声をかけていただきました。同様のお声がけは3年間でたくさんいただきました。入学式の当日にブログを見ていたと声をかけてくれた新入生とその保護者の方、卒業式で手紙をくださった保護者の方、前任校等以前のお付き合いの方、地域の方、もしかしたら〇〇星人さん、実はたくさんの反響をいただいていました。いくつかの「種」が確実に発芽しているようで、やってよかったと実感しています。

 このブログをやる上でこだわったことがいくつかあります。その一つが定点観測を入れるということでした。これは「田無タワー」と「おはようカウンター」でした。「田無タワー」には季節の移り変わりや日々の違いを伝える何か象徴的なものを入れるという意図がありました。「おはようカウンター」はくるにしメンバーや地域の方々との交流の証しでした。特に学校休業日は地域の方との挨拶しかカウントしていないわけですから貴重な数字になります。

 定点観測があるとちょっとした変化に気づき、そこからさらに想像することができるのではないかと考えていました。ヘルスメーターや血圧計で毎日測定して健康管理するのと一緒ですね。そして実際に気づくことが多かったです。

 最後にいくつか紹介していなかった密かな定点観測で気づいていたことを御紹介します。

①通勤途中のぶなの木

 くるにし着任当初から通勤途中に見かけるこのぶなの木が気になっていました。この後どう変化していくのか気になっていて、異動する時に再度確認しようと思っていました。

 240328ぶな1

 今はこの状態です。

 240328ぶな2 240328ぶな3

 想像よりは変化がありませんでしたが、こうやって比べてみると、名札の向かって左端の部分の変化はわかりやすいですね。いずれこの名札は木に飲み込まれてしまうのだろうと想像しています。通るたびにいつも生命力の強さを感じていました。

②北門付近の保存樹林のカブトムシ・クワガタムシの数の減少

 だんだん見かける数が少なくなっていったことが寂しかったです。

③野火止用水に泳いでいた、金色の鯉と朱色の鯉がいなくなったこと

 これも最後に見たのは令和4年の10月だったと記憶しています。

 

 この三年間、いろいろな変化に気づき、想像をしてきました。

 そして出会いがありました。地域の方々に配った異動の挨拶状も50枚を超えました。くるにしでのこの出会いは私にとって貴重な財産です。

 ブログを読んでくださっている皆さんとの出会いも私にとって大きな支えでした。異動先の東京都立富士森高等学校でも、同様のブログを起ち上げられればいいなと想像しています。よかったらチェックしてみてください。

 では、くるにしのますますの発展と、ブログを御覧いただいていた皆さんの御健康を祈念して、校長ブログ「想像の種」を閉じたいと思います。最後の写真は今日の昼頃の桜の様子です。昨日よりさらに開花が進んでいますね。始業式と入学式は桜満開の中でできるのではないかと想像しています。

 それではみなさん、ごきげんよう。そして、ありがとうございました。

 令和6年3月31日

 東京都立久留米西高等学校 第17代校長  中村弘志