校章

東京都立久留米西高等学校

361粒目:【校長式辞掲載】2日連続で進路行事がありました

2024/03/14

 昨日は体育館に1・2年生が集合して「進路活動報告会」がありました。この行事はつい先日卒業したばかりの48期生の代表6名に登壇してもらって、その進路活動の様子を直接後輩たちに話してもらうという貴重なものです。1・2年生くるにしメンバーの皆さん、自分の進みたい道と照らし合わせて、しっかり想像できましたか。

 240313進路行事

 また今日は1年生が「学生図鑑のオープンキャンパス」という企画で、現役の学生たちから様々なテーマで話をしてもらいました。これは「令和5年度 都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の一環として行われました。思い思いに興味関心のあるテーマの教室に行って話を聞いていましたね。自分自身のキャンパスライフを想像してみるいい機会になったと思います。

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 昨日壇上にいる48期生を見ていて、ふと気づいたことがありました。

 そういえば、卒業式の校長式辞をアップしていない!

 というわけで、校長式辞を掲載したいと思います。実は今回も若干その場で修正をしました。それでは、どうぞ。

 式辞

 新型コロナウイルス感染症が2類相当から5類に変わり、少しずつ制約がなくなり「新しい日常」の中でより以前に近い形で卒業式が可能となりました。本日この良き日に、御来賓として東京私塾協同組合副理事長長原昌弘様、本校PTA会長鈴木早由里様の御臨席を賜り、多くの卒業生保護者等御家族の皆様に御来場いただき東京都立久留米西高等学校第48回卒業式を挙行できますことは、校長としてこの上ない喜びです。

 ただいま卒業証書を授与しました183名の卒業生の皆さん、改めまして卒業おめでとうございます。久留米西高等学校の教職員一同、心から皆さんの卒業をお祝い申し上げます。

 卒業生の皆さん、皆さんは私と同じ令和3年4月に本校に入学したいわば「くるにし同期」です。令和3年といえば保護者の皆様の来場を制限する形でなんとか入学式を挙行できたとはいえ、新型コロナウイルス感染症にともなう緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令され、教育活動に大きな混乱をきたしていたさなかで高校生活が始まりました。その中にあっても皆さんは、46期生や47期生の先輩たちの「自分たちの手で行事を作り上げ、後輩に託したい」という想いを受け継ぎ、今年度最上級生として精一杯この学校を引っ張ってくれたと私の目には映っています。特筆すべきはやはり11月に挙行した50周年記念行事でしょう。48期独自の有志実行委員会を起ち上げて、自分たちのやりたいことを実現可能にしていく姿はとても頼もしく映りましたし、素直に応援したい気持ちになりました。これはどの先生方も一緒だったと思います。私も極力口出しをせずに担任の先生方と皆さんに任せることにして、当日を楽しみにしていました。壇上で誇らしげに立っている皆さんを見て、私もとても嬉しく感じたものです。そしてその姿は後を引き継ぐ49期生・50期生の心の中に大切なものを残すことができたと想像しています。周年行事の主催者としてとても感謝していますし、実施できたことを誇りに思っています。今年度入学した1年生の中には、学校説明会を通じて生徒主体で取り組んだ本校の行事に魅力を感じて入学を希望した生徒がいます。今年度も生徒会を中心に学校見学会やオープンスクール等で積極的に発信してくれた皆さんの最上級生としてのリーダーシップに魅力を感じた受検生が多かったであろうことは容易に想像できます。これも皆さんを誇りに思えるところですし、校長して感謝しています。どうもありがとうございました。

 さて、保護者等御家族の皆様。お子様の御卒業まことにおめでとうございます。

 保護者の皆様のお喜びもひとしおのことと拝察いたします。私が校長に着任して以来、事あるごとに「保護者と学校との連携」についてお願いしてまいりました。御協力いただきありがとうございました。感謝申し上げます。令和3年4月にお預かりして以来、ともに成長を見守り続けてきたお子様を卒業生として本日保護者の皆様にお返しいたします。コロナ禍にあって予定していた教育活動が十分でない時期もありましたが、それぞれが自分の進路を見つけ、卒業後の未来を切り拓くことができ、現時点で合格発表待ち等の一部未定者がおりますが、進学及び就職の希望者のほとんどが進路を決めることができました。このような不安定な時代にもかかわらず、それぞれの生徒が自分の進路を見極め、進むべき道を切り拓くことができ、これ程嬉しいことはありません。

 最後になりますが、卒業生の皆さん、今年度の1学期始業式で皆さんに私が何を話したか覚えていますか。「来年の今頃、どこで何をしているか想像してごらん」という話です。卒業を迎える今はどうですか。想像した通りの道を進むことになっていますか。必ずしも想像した通りにはなっていないかも知れません。しかしその時その時で真剣に向き合って切り拓いた結果が今この時のはずです。始業式の時にはさらにこうも言いました。「5年後、10年後の自分を想像してごらん」。これから皆さんはSociety5.0の社会で生き抜いていくことを求められます。変化の大きいその時代は、気づいたことについて、自分で調べ、自分で整理し、自分で考え、自分で判断するということがとても重要です。本校で身に付けたスキルを活用し、進学先や就職先で早く新しい環境に慣れ、自分の個性を生かしながら頑張って欲しいと思います。

 50周年記念式典の式辞でも話した話ですが、これから久留米西高校(くるにし)は皆さんにとっての「灯台」になります。船は灯台があるおかげで自分の位置を確認することができ、迷わずに進むことができます。皆さんもこれからの人生で時として迷うことがあるでしょう。また落ち込んでしまうこともあるでしょう。そんな時はどうぞ本校を訪ねてきてください。その時また一緒に考えましょう。今回の卒業証書の最後の番号は13206番です。つまり13,206名の同窓生という心強い仲間がいるということです。

 さあ卒業生の皆さん。東京都立久留米西高等学校という港からの船出の時です。卒業生の皆さんの船出が幸多からんことと、本校で学んだことを活かし皆さんが新しい社会で自分の希望を叶えながら「なりうる最高の自分」として活躍することを祈念して式辞の結びといたします。

 

令和6年3月8日

   東京都立久留米西高等学校長 中村 弘志

 

①今朝の田無タワー方面はすっきり晴れていましたね。今日は暖かいなと感じていましたが、あいにく先生方の全体打ち合わせがあったので、正門に立つことはできませんでしたので、おはようカウンターはなしです。

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