校章

東京都立久留米西高等学校

358粒目:第48回卒業式が無事終了しました

2024/03/08

 第48回卒業式が無事に終了しました。校長室前の来客用テーブルで今日の式に使った花がいい匂いをさせています。

 240308花

 手前味噌かも知れませんが、とてもいい卒業式だったと思います。今校長室で今日一日を振り返りながら一人で余韻に浸っています。明日も入学者選抜があるので、タイトなスケジュールですが、今日はこういう気持ちにしてくれた48期生と担任団の先生方に感謝する時間にしようと思っています。

 昨日から雪という天気予報が出ていて、357粒目にも書いたように48期生とその御家庭の方々が安全に来校して卒業式ができるのかが気になってしまい、夜中に何度も起きてしまいました。私の自宅近辺では4時過ぎに大粒の雪が降っていて、少しでも早く自宅を出ようと身支度を始めました。くるにし近辺も心配でしたが、清瀬駅やくるにし校内の雑木林も思ったほどは積もっていませんでしたね。

 240308雪1 240308雪2

 まだ人の入っていない式場はしんと静まり返って、人気(ひとけ)がないこともあり少し寒かったです。

 240308式場1 240308式場2

 正門前や生徒玄関前には既に看板が準備されています。既に卒業生は登校していますが、保護者の方々も小雨の降る中、集まり始めました。

 240308生徒玄関 240308正門1

 240308正門2

 式自体はほぼ予定通りに進みました。証書授与の時、各クラス代表の生徒にコッソリ声をかけました。声がマイクに乗らない位置で声をかけたつもりですが、もし聞こえていたらごめんなさい。校歌と式歌の伴奏は生徒の代表が立派に務めてくれましたね。私は「ライブは消えものだから失敗を恐れず、落ち着いてこの緊張を楽しんでね」と普段私が自分のライブの時に自分にかける言葉を念にして送っていましたが、届いたでしょうか。48期卒業生がしっかり校歌や式歌を歌ってくれたことがとても嬉しかったです。特に校歌は同窓生としての皆さんのこれからの「合言葉」ですからね。

 卒業生退場の後、私は来賓の方々をお連れして退場しましたが、できるだけ多くの保護者の方々に声をかけるようにしました。それぞれの立場から48期生を支えた一人として、お祝いの気持ちをできるだけ直接に近い形で一人でも多くの保護者の方々にお伝えしたかったからです。

 来賓の方々も東京都教育委員会から派遣された方も口々に「いい卒業式でした」と言ってくださいました。校長室で来賓の方々の対応が終わり、一人になったところに経営企画室の職員が一通の手紙を持ってきました。

 240308手紙

 それは今日来校された保護者の方からの匿名ではないお名前入りの手紙でした。内容がわからないので、緊張しながら拝読しましたが、そこにはこのブログを欠かさず見てくださっていることや、私に対する感謝の言葉が具体的なエピソードもつけてつづられていました。過去2年間、卒業生から手紙をもらったことはありましたが、保護者の方からお名前入りでいただいたのは初めてです。実は校長室の机(今私がブログを打っているまさにこの机)の透明のマットの下にはそのような手紙やその他のものが宝物として挟んであります。毎日目にすることで元気がもらえるからです。きっと今日の「想像の種」も見ていただけるだろうと信じて、紹介させていただきます。残念ながらお目にかかることはできませんでしたが、今日いただいたお手紙も私の大切な宝物になります。どうもありがとうございました。

 48期の教室を見て回ると、それぞれの教室で卒業生たちが担任と思い思いの過ごし方をしています。どのクラスもそれぞれの「達成感」に浸っているようで、私にはとても素敵な空間に見えました。3組はくるにしならではの中屋上に集合写真を撮りに行っていましたね。空っぽの教室の素敵な黒板をこっそり紹介させてください。

 240308黒板

 いよいよ後ろ髪を引かれながらもお別れの時間が近づいてきます。小雨模様だった朝からうって変わって、空には晴れ間も出ています。私もしばらく外に立ち、正門まで行ってみました。その間にたくさんの48期くるにしメンバーが話しかけてきてくれました。ある生徒はアルバムにコメントを書きました。またある生徒は一緒に写真を撮りました。また保護者の方々にも声をかけていただきました。声をかけてくれたくるにしメンバーには私に指導を受けた生徒、悩みを相談してくれた生徒、一緒に笑った生徒、逆に私がやらかしたので謝罪した生徒もいます。48期くるにしメンバーとはたくさんの思い出があります。だって3年間くるにしで一緒に過ごした「くるにし同期」ですから。

 

 まずはひとまず、「くるにし」という港からそれぞれ漕ぎだしてください。また迷うことがあったり、話したくなったら「くるにし」という港に戻ってきて楽になってまた漕ぎ出せばいいんです。

 門から出ていく皆さんの後ろ姿を見ながら、前をしっかり見つめる皆さんの姿を想像して、一抹の寂しさも感じながら見送りました。

 アルバムにコメントを求めてくれた卒業生たちには「想像することをやめないでくださいね」と書きました。

 48期くるにしメンバーの皆さんへ。では、ひとまずさようなら。それぞれの道をしっかり進んでくださいね。

①今朝の田無タワー方面は何も見えませんでした。昼過ぎにあんなに素敵な時間が訪れるとは想像できませんでした。今日はおはようカウンターではなく、卒業生を見送る「さよならカウンター」でした。さよならカウンターは72回でした。でも絶対にもっと言ったなぁと思っています。

 240308田無タワー 240308さよならカウンター