校章

東京都立久留米西高等学校

230粒目:入学式無事終了 50期生238名、ようこそくるにしへ!

2023/04/07

 今日は風が強かったものの、なんとか雨に降られることなく第50回入学式が無事に終了しました。1年生の担任の先生方は思い思いの方法で新入生を歓迎していました。担任の先生方が準備をしている様子を想像すると、ほほえましくなってきます。

 230407黒板① 230407黒板②

 昨日同様恒例の「校長式辞」を掲載します。こちらはさすがにアドリブなしですので、聞き落としたところがあれば、目を通して確認してみてくださいね。それではどうぞ。

 

令和五年度 入学式 式辞

 

 例年より早い春の訪れで日に日に暖かさを増し、その分充分に練習を重ねた鶯のさえずりが耳を澄ますと校内の至る所から聴こえてきます。その綺麗なさえずりと力強さにコロナ禍から脱する新しい時代の訪れを感じることができるこの時、御来賓として東京都議会議員渋谷のぶゆき様の御臨席を賜り多くの新入生保護者等御家族の皆様に御来場いただき第50回入学式を挙行できますことは、校長としてこの上ない喜びです。

 さて、ただ今、入学を許可いたしました50期生238名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、自らの意思で本校を選択し、自らの力で入学選抜を突破して、今日のこの日を迎えました。しかしこれは、一人ひとりの努力の成果であると同時に、御家族や中学校の先生方など、多くの方々に支えられて、手にすることができた成果でもあります。その上で皆さんは最終的に自らの意思で本校を選び、今この場にいるのです。皆さんを支えてくださった方々への感謝を忘れることなく、久留米西高校の生徒として、これからの学校生活を送ってください。また今後皆さんには様々な場面で「想像する」ことを求めていきますので、よく覚えておいてください。

 

 ここで、皆さんが入学するにあたり三つのことをお話しします。早速ですが、想像力をしっかり働かせて聞いてください。保護者の皆様も一緒に想像してみてください。

 

 1点目は、本校の教育目標でもある「すすんで学ぶ」という姿勢についてです。皆さんにはそれぞれ個性があり、得意不得意があることでしょう。それはここにいる誰にでもあることです。得意な部分はどうぞどんどん伸ばしていってください。その作業はきっと楽しいことでしょう。しかし苦手なことはどうでしょう。ついつい後回しにしてしまったり、避けて通ろうとしてしまったりしていないでしょうか。中学校までとは違い、高校にはたとえ苦手でも避けて通ることのできない現実があります。特に中学校と大きく違うのが学習に関することです。今ここにいる本校の先生方はそれぞれ自分の担当する教科を教えるという専門性を持ったプロです。得意な教科も苦手な教科も積極的に担当の先生にアプローチして、自分自身の学習能力を高めていってください。この姿勢こそが本校の教育目標「すすんで学ぶ」です。「できるようになった」「わかった」といった体験をたくさんしてください。

 今高等学校は、学習指導要領の改訂に伴う新しい教育課程に移行している途中です。2年生の先輩とは同じ科目を学ぶことになりますが、3年生の先輩たちとは科目名すら違い参考にならない科目もあります。その中でも特に「総合的な探究の時間」については全面的な改定をしています。活動内容が本校独自の全く新しいものになっていますので、注意してください。既に本校の所在地である東久留米市との連携が始まっていて、2年生は昨年度のうちから東久留米市についての探究活動を開始しています。また中学校で苦手としていた内容のある教科については、できるだけ早くから担当の先生に相談して対処することを強く勧めます。なぜなら高校の授業は本来中学校で学んできた内容を踏まえたものになっているからです。わからないままの状態でこれからの授業を受ける自分を想像してみてください。おそらく苦しいものになると思います。だからこそ早くに相談してほしいと思っています。わからなかったことがわかるようになった自分を想像してみてください。きっと高校生活が楽しいものになるはずです。

 

 2点目は、「すこやかで思いやりのある心」を育み、人間として成長してほしいということです。これも本校の教育目標です。思いやりは、他者に対してだけでなく、自分自身にもかけてください。自分を思いやることは、自分を甘やかすことではありません。自分自身を励まし、磨いていくことです。まずは自分を一歩離れた視点で客観的に見てください。これも大事な「想像」です。

 そうすることで、きっと自分の良さ、友達の良さに気づくことができるでしょう。その気づきこそが「すこやかで思いやりのある心」を育むことにつながると思います。学校には部活動、生徒会活動、委員会活動や地域交流といった育むためのツールが学習以外にもたくさんそろっています。特に本校ではここ数年それらのツールを生徒主体で運営していく過渡期にあります。それらに積極的に参加して、お互いに励まし合いながら、充実した学校生活を送ってくれることを期待しています。

 

 3点目は、保護者の皆様へのお願いです。これからの高校生活を実りあるものにしていく上で、保護者と学校との連携は必要不可欠です。御不明な点や御心配事がございましたら、担任を通じて御連絡ください。担任はもちろん学校での様子を伝える学校側の人間です。できることにも限界はあります。しかし時として生徒本人だけでなく、家庭の状況を学校に伝える重要な役割も担うことになります。学校と家庭の双方向の連携のキーパーソンです。相互連携に御協力いただきますよう、お願い申し上げます。

 面談週間や授業公開、保護者会等、学校行事にはぜひお越しいただき、学校の教育活動やお子様の様子について認識を深めていただきますようお願い申し上げます。

 

 入学に際し、3つのお話をしました。皆さんが、すすんで学ぶことで学習面での力をつけ、部活動や委員会活動等のさまざまな学校のツールを活用して本当の自分らしさを発見できることを期待しています。その先には必ず皆さん一人ひとりに合った高校卒業後のキャリアが開けることでしょう。どうか私たちと一緒に「なりうる最高の自分」を目指していきましょう。

 皆さんがこれからの学校生活に真摯な姿勢で取り組み、学校は全力でそれを支えることを確認して式辞といたします。

 

令和5年4月7日

東京都立久留米西高等学校長 

中村 弘志

 

 さぁ、来週からは令和5年度のくるにしメンバーが勢ぞろいして、いよいよフルメンバーでの新年度が始まります。元気で登校してくださいね。

①今日の夜は天気が崩れる予報です。田無タワー方面の雲の流れが速かったです。正門の桜も強い風にあおられて、一段と緑が増してしまいました。

 230407田無タワー 230407桜

 校内には2ヶ所看板掲示をしました。

 230407入学式① 230407入学式②

②今朝は「ポテチ星人」と「いか星人」がそれぞれいつもの場所に出没していたようです。やれやれといった感じです。「ポテチ星人」は撮影するのをうっかり忘れました。

 230407いか星人