校章

東京都立久留米西高等学校

220粒目:第47回卒業式が無事終了しました

2023/03/11

 今日は第47回卒業式が本校体育館で挙行され、無事に終了しました。御来場いただいた保護者等御家族の皆様、御来校と厳粛な式の進行に御協力いただきありがとうございました。

 今回は校長式辞を掲載したいと思います。約8分の式辞でした。それではどうぞ。

式辞

天候に恵まれ春の息吹を感じる今日、御来賓として東京都議会議員原のり子様、同じく東京都議会議員渋谷のぶゆき様の御臨席を賜り、多くの卒業生保護者等御家族の皆様に御来場いただき東京都立久留米西高等学校第四十七回卒業式を挙行できますことは校長としてこの上ない喜びです。また卒業生を主役とした卒業式を挙行するにあたり、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から式場内でのマスクの着用に御協力いただいた保護者の皆様や御来賓の方々に深く感謝申し上げます。

 ただいま卒業証書を授与しました225名の卒業生の皆さん、改めまして卒業おめでとうございます。久留米西高等学校の教職員一同、心から皆さんの卒業をお祝い申し上げます。

 卒業生の皆さん、皆さんの代は入学式が挙行できなかったことを始めとして、3年間を通じて新型コロナウイルスの影響を多く受けることとなりました。特に修学旅行や校外学習、文化祭や体育祭といった皆さんの成長が期待される行事のいくつかが規模の縮小や中止となったことは残念でなりませんし、校長として申し訳ないという思いも持っています。しかしこの状況は私たちだけのものではなく、この国、さらに言えばこの地球が直面している危機的状況であったと言うことができます。そしてこれからもそれぞれの立場で感染拡大防止に努めていかなければならないと思います。

 そう考えた時に、私の目には、皆さんが今年度最上級生として精一杯この学校を引っ張ってくれたと映っています。特筆すべきはやはり昨年度の教訓を活かしながら実施した体育祭と楢葉祭でしょう。昨年度のうちから有志の実行委員会を起ち上げて、この困難な状況の中で、自分たちのやりたいことを実現可能にしていく姿はとても頼もしく映りましたし、素直に応援したい気持ちになりました。これはどの先生方も一緒だったと思います。そして皆さんの心の中に大切なものを残すことができたと感じることができて、実施できたことを誇りに思っています。今年度入学した1年生の中には、学校説明会を通じて生徒主体で取り組んだ本校の行事に魅力を感じて入学を希望した生徒がいます。今年度も生徒会を中心に学校見学会やオープンスクール等で積極的に発信してくれたことが、先日合格発表をした入学試験にも反映していると思います。皆さんの最上級生としてのリーダーシップに魅力を感じた受検生が多かったであろうことは容易に想像できます。これも皆さんを誇りに思えるところですし、校長して感謝しています。どうもありがとうございました。

 さて、保護者等御家族の皆様。お子様の御卒業まことにおめでとうございます。

 保護者の皆様のお喜びもひとしおのことと拝察いたします。私が校長に着任して以来、事あるごとに「保護者と学校との連携」についてお願いしてまいりました。御協力いただきありがとうございました。感謝申し上げます。3年前令和2年にお預かりして以来、ともに成長を見守り続けてきたお子様を卒業生として本日保護者の皆様にお返しいたします。予定していた教育活動が十分でない中ではありましたが、それぞれが自分の進路を見つけ、卒業後の未来を切り拓くことができ、現時点で合格発表待ち等の一部未定者がおりますが、進学及び就職の希望者のほとんどが進路を決めることができました。このような不安定な時代にもかかわらず、それぞれの生徒が自分の進路を見極め、進むべき道を切り拓くことができ、これ程嬉しいことはありません。

 最後になりますが、卒業生の皆さん、皆さんと初めて会った昨年度の一学期始業式で皆さんに私が何を話したか覚えていますか。「来年の今頃、どこで何をしているか想像してごらん」という話です。あの時皆さんは3年生に進級するという想像が容易にできたかも知れませんが、さらに一年たった今はどうですか。想像した通りの道を進むことになっていますか。必ずしも想像した通りにはなっていないかも知れません。しかしその時その時で真剣に向き合って切り拓いた結果が今この時のはずです。そして今年度の始業式の時にはさらにこう言いました。「五年後、十年後の自分を想像してごらん」。これから皆さんはSociety5.0の社会で生き抜いていくことを求められます。変化の大きいその時代は、自分で調べ、自分で整理し、自分で考え、自分で判断するということがとても重要です。本校で身に付けたスキルを活用し、進学先や就職先で早く新しい環境に慣れ、自分の個性を生かしながら頑張って欲しいと思います。

 これから久留米西高校(くるにし)は皆さんにとっての「灯台」になります。船は灯台があるおかげで自分の位置を確認することができ、迷わずに進むことができます。皆さんもこれからの人生で時として迷うことがあるでしょう。また落ち込んでしまうこともあるでしょう。そんな時はどうぞ本校を訪ねてきてください。その時また一緒に考えましょう。今回の卒業証書の最後の番号は13023番です。つまり13,023名の同窓生という心強い仲間がいるということです。

 さあ卒業生の皆さん。東京都立久留米西高等学校という港からの船出の時です。卒業生の皆さんの船出が幸多からんことと、本校で学んだことを活かし皆さんが新しい社会で自分の希望を叶えながら「なりうる最高の自分」として活躍することを祈念して式辞の結びといたします。

 

令和5年3月11日

   東京都立久留米西高等学校長 中村 弘志

①今日の田無タワー方面の空はすっきりと晴れていました。絶好の卒業式日和です。しかし、この国で3月11日と言えば、東日本大震災が起きた日だということも忘れてはいけませんね。お祝いの日ではありますが、くるにしでは弔意を表す半旗の掲揚も行いました。

 230311田無タワー

②朝出勤してから、式場の点検等、校内のいろいろな所を見て回りました。看板が設置された正門や生徒玄関、この後卒業生に渡すものが準備された教室…。卒業式という一つの節目に向けて静かに時が流れているような感じがしました。

 230311式場 230311正門

 230311生徒玄関 230311卒業証書

 230311記念品jpg

③卒業式が終了し、各クラス最後のホームルームが終わったあたりの時間で、校内を巡回してみました。すると一人の生徒が私を見つけてブーケをくれました。わざわざ私に渡すために用意して探していてくれたそうです。初めてのことだったので戸惑いましたが、ありがたく受け取りました。持ち帰って帰宅してじっくりと眺めながら今日一日を振り返ろうと思います。ありがとうございます。

 230311ブーケ