校章

東京都立久留米西高等学校

170粒目:倉敷からこんばんは

2022/11/18

 昨日の169粒目でお話しした通り、私は全国高等学校国語教育研究連合会研究大会に参加するために、岡山県倉敷市に来ています。昨年度はオンラインでの開催でしたので2年ぶりの参集方式での開催で、私は東京都高等学校国語教育研究会副会長としての参加でした。北は北海道、南は沖縄までの国語の先生方が800人以上集まりました。

 221117玄関

 午前の部では文部科学省初等中等局視学官大滝一登氏の講演でした。内容は今年度から行われている新学習指導要領に基づく指導についてでした。本校でも1年生から導入されている新しい教育課程における国語の在り方について、参考になるお話を聞くことができました。

 お昼には岡山県立高梁城南高等学校郷土芸能同好会の生徒による「備中神楽」を見ました。この学校は工業系と農業・福祉系を併設していて、地域密着で商品開発やカフェの運営も行っている学校とのことです。地域と協働して学んでいく「しかけ」のひとつとして「備中神楽」に取り組み始めたそうです。人数は多くありませんでしたが、大きな舞台で緊張しながらも精一杯演じていた姿に思わず拍手をしてしまいました。生徒たちも熱心に準備をしてくれていたというエピソードを聞くことができました。

 221117神楽① 221117神楽②

 221117神楽③

 午後は岡山県出身の人気小説家重松清氏の講演会でした。重松清さんは多くのベストセラー小説の作者で、今年の4月には「とんび」が阿部寛さん主演で封切られたので、知っている方も多いと思います。めったにないチャンスということもあり、午後の講演会は一般の方も事前申し込みで聴講可能にしていました。タイトルは「言葉の力は、迷う力」です。事前にこのタイトルを聞いた時にはどういう内容になるのか、想像がつきませんでした。しかし実施に話を聞いてみると、手前味噌ですがこのブログでも話している「想像」と重複する部分が多々ありました。とても参考になりました。写真は講演前の講師紹介の時のものです。右側に座っているのが、重松清氏です。講演中は写真撮影も録音も禁止です。

 221117重松

 重松清氏の講演会の後は、岡山県の先生方の実践研究発表を4つの分科会に分かれて聞きました。どの発表も複数年に渡る指導の発表で、特に総合的な探究の時間との連携については、くるにしがやっていこうと計画している内容とほぼ同じ内容でとても参考になりました。

 今回の岡山大会には東京都からも多くの国語科の先生方が申し込みをして参加していました、今回の大会と通じて学んだことをそれぞれの学校で授業実践に活かしてほしいと思いました。もちろんくるにしには私が持ち帰ります。校長ではありますが、日々学ぶ姿勢は一緒だと思っていますから。

①全ての予定を終了して会場を後にした時には午後5時を過ぎていました。倉敷には「美観地区」という昔の街並みを保存している観光スポットがあるのですが、会場を出てすぐのところの夜景もとてもきれいでした。

 221117夜景

②さぁ、あさっては学校説明会です。今回での岡山県での充実した学びを胸に、「くるにしのしかけ」について、じっくりお話ししたいと思います。

予約制ですが、お目にかかれることを楽しみにしています。