校章

東京都立久留米西高等学校

146粒目:毎回恒例 2学期始業式の校長講話を掲載します

2022/09/01

 さあ、いよいよ今日から2学期が始まりました。気分もリフレッシュしていざ学校へと思ったのですが、強く降る雨に出鼻をくじかれてしまいました。くるにしメンバーの皆さんは通学大丈夫でしたか?私は最寄り駅に着いてホームに立っている間にものすごく強い降りになってしまいました。大げさではなく駅に着くのが3分ずれていたら、きっとずぶ濡れでした。

 さて、毎回恒例ではありますが、校長講話の原稿を上げたいと思います。今回は「密」を避けて、1年生だけが体育館に入り、2・3年生は教室でオンラインで視聴するという「ハイブリッド始業式」という初の試みをしてみました。後で先生方に話を聞いたところ、オンラインの教室では声が聞きづらかったようです。まだまだ改善の余地がありそうですね。

 220901演台 220901防災講話

 こんな感じでICTパソコンとカメラをセットしました。1年生の整列した様子の画像は始業式・表彰式の後の荒副校長の「防災講話」のものです。

 それでもくるにしメンバーの顔を見ながら話すので、こちらとしては反応を見られるので話していても完全オンラインよりはやりやすかったです。その分、原稿を見ないアドリブが増えてしまったので、話は原稿のままとはなりませんでしたが、内容的にはほぼ同じことを話したつもりです。

 それでは、どうぞ。

 

 みなさん、おはようございます。校長の中村です。

 今日は2・3年生を各教室でオンラインにして、1年生だけ体育館で始業式を行うことにしました。

 どうしてだか、わかりますか?想像してみてください。

 それは、1年生のみなさんがいまだに体育館で行う「本来の形」の始業式・終業式を経験していないからです。もちろん学年集会等で体育館での集会は既に経験したと思います。しかし、始業式・終業式のような「式」の経験をまだしていないことが気になっていました。もちろん入学式は経験していますが、あれはまた別の緊張感が伴う式ですよね。くるにしで初めての多くの先生方に見守られながらの式をしっかり体感してください。

 今年度はまだ全学年揃って体育館で行う始業式・終業式を経験していませんよね。でも、よくよく想像してみてください。今年のくるにしメンバーが全学年揃って始業式・終業式を実施するチャンスは、もうあと1回しかないんです。いつだと思いますか?

 それは12月23日、2学期の終業式です。「あれ、3学期の始業式は?」と思った人がいるかも知れませんが、3学期の始業式当日には、2年生が修学旅行に出発してしまいます。そして、3学期の修了式に3年生はもうくるにしにはいません。

そう考えると、皆さんも先生方も、もちろん私も、くるにしで過ごす一日一日を大切に過ごさなければいけない気がしてきますよね。一つ一つの行事、授業、友達や先生方との触れ合いもどうか大切にしてください。

 特に3年生。夏休み中に三者面談や進路活動、また面接練習等で毎日のように登校した人もいると思います。これまで準備してきた力をしっかり発揮して、自分自身の力でしっかり自分の進路をつかみ取る時がいよいよやってきました。面接や試験等、進路を決める活動をしているその時は誰も助けてはくれません。孤独な戦いになるかも知れません。でもくるにしの看板を背負って堂々と、かつ謙虚に、また誠実さを忘れずにしっかりと向き合ってきてください。

 今、私は3年生の皆さん一人ひとりの顔を写真で見ながら進路関係の必要書類の確認をしています。「悔いのないようにがんばれ」と念じながら確認しています。2学期は3年生の皆さんにとって「なりうる最高の自分」になるための総仕上げの大切な時期になります。頑張ってください。

 さて、2年生の皆さん。今3年生に向けて話したことが1年後の自分たちのことだということは想像できていますか?そのためにはこの時期をどれだけ充実させて過ごすかが大切になってきます。もちろん担任に限らずどの先生たちも同じような経験をしてきました。上手くいった先生がいるかも知れません。反対に失敗したなぁと感じている苦い経験をした先生がいるかも知れません。私自身も高校2年生の時をもっと充実させられれば良かったと思っている一人です。勉強だけではありません。私は特に部活動に関してでした。くるにしの先生たちは教科指導だけではなく、自分たちの経験も踏まえてきっといろいろな話をしてくれているはずです。しっかり耳を傾けて自分のこととしてしっかり想像して来年に向けての準備をしてください。そういう意味では来年度の選択科目の履修を決める2学期はとても重要になってきます。

 少し厳しい話が続いたので、楽しい話をしましょう。

 いよいよ楢葉祭(しゅうようさい)が近づいてきました。準備の進捗状況はどうですか。しっかり準備できていますか。新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますが、現時点では中学生を含む外部の方や保護者の方に来校していただく方向で計画を進めているのは皆さんが知っている通りです。

 昨年度私が校長としてくるにしに来てから、行事等についてはできるだけ実施してきました。このことについては他校に友達がいるであろう皆さんの方がよくわかっていると思います。つまり私は「できることならやりたいことをやらせてあげたい」と考えています。そのことが自信や前向きな気持ちにつながると思っているからです。また行事を通じて成長することが大切だと思っているからです。しかし、「できないことはできない」という残念な現実もあります。この状況では実施させられないという判断をすることも時としてあり得ます。そういう意味で、今一番心配しているのは「くるにしの感染状況」です。今世の中はしっかり感染予防をしながら、日常生活を以前のようには止めないという流れになってきています。そのためには一人ひとりのしっかりとした自覚が必要です。本来くるにしメンバーも持っていなければいけないその自覚について、残念ながら疑わざるを得ない現状があります。やるべきことをやっていない人が多いのではないかと感じているということです。

 何のことだかわかりますか?具体的には、日々の健康観察とその報告がきちんとなされていないということがこれにあたります。

 休み中も担任の先生方がTeamsを使って何度も報告を促していたこと。そして、それにも関わらず報告人数が決して多くなかったことを知っています。

 この状況を校長としてとても残念に思っています。でも想像してください。この現状を目の当たりにして、一番悲しんでいるのは、みんなの顔が浮かぶ、担任の先生ですよ。

 最後にもう一度重ねて言います。「できることならやりたいことをやらせてあげたいので、皆さんがやるべきことはしっかりやってください

そして、楢葉祭をしっかり楽しみましょう。

 私の話は以上です。

 

①今日は雨が降っていましたが、昨日と違っていつもの位置から田無タワーが見えました。今日は別の対応があり、正門に立つことができなかったので、おはようカウンターはなしです。

 220901田無タワー

②朝、傘を差しながら相変わらずゴミを拾って歩きました。途中の道端に小さな「氷嚢」が落ちています。きっと誰かが落としたのでしょう。サイズや絵柄から想像するに、子供用と思われます。落とした人が探しに戻ってくるかもしれないと思い、そのままスルーしました。50メートルほど歩いたところに今度は氷嚢の蓋が落ちていました。そこで蓋を拾って氷嚢のところに戻って、下の写真を撮ってから蓋を締め込みました。望んでいないのに離れ離れになってしまった二人を再会させたような気分でした。めでたしめでたし。あとは持ち主に拾ってもらえればいいなぁと想像しました。

 220901アイスバックjpg