校章

東京都立久留米西高等学校

130粒目:私が高校の先生になった理由

2022/07/13

 今日は水曜日ですね。ここのところ来校者対応や校外への出張等が目白押しで、落ち着いて校長室で仕事ができていません。

 今日もやっとブログの更新ができるようになって、ふとタイトルにしたこの内容を書きたいなと思いました。

 私が中学3年生の春の事でした。厳密には高校に入学する直前でした。私は今でいう私立の中高一貫校でちょうど野球部の春合宿に参加していました。その合宿の初日の最後のベースランニング中にスパイクの刃をひっかけて右足首を怪我しました。とても痛かったのですが、監督に一言「屈伸すれば治る」と言われて、痛いのをこらえて屈伸しました。当時のことですので、監督には逆らえませんでしたが、結局その合宿は2日目以降完全別メニューで過ごすことになりました。合宿終了の翌日に病院に行ったところ、骨折でした。自転車で病院に行ったのですが、帰りは松葉づえでした。高等部の入学式は松葉づえで出席したのをよく思い出します。

 そういうわけで、高校での野球生活を怪我でスタートしました。幸い引退まで退部することなく続けることはできましたが、怪我の不安は最後までつきまとい続けました。その経験から「正しい知識を持った高校野球指導者になりたい」と強く思いました。これが「私が高校の先生になった理由」です。本当は体育の教員になりたかったのですが、怪我の不安のため断念し、通知表を見つめて教員になれる可能性のある教科を探しました。その結果、可能性のあった教科が国語でした。

 私が高校現役当時と今では「常識」が違います。「水を飲んではいけない」「肩を冷やしてはいけない」といった今とは正反対の「常識」が横行していました。正直よく耐えられたなあと思いますが、それよりなにより、同じ目的のために苦しい思いを共有した「仲間」ができた貴重な時間だったことも間違いありません。先月久しぶりに何人かと会う機会がありましたが、いまだに当時の話が出ますし、みんなそれなりに老けた顔になってしまいましたが当時の表情を思い出すこともできます。会えば心からリラックスできる楽しい時間を過ごすことができます。

 だから私は、くるにしメンバーにもこの貴重な高校生活という3年間を自分の決めた「何か」に向かって悔いなく過ごしてほしいと心から思っていますし、それを応援したいと思っています。

 私はたまたま自分が野球部出身なので、野球部のことを一番身近に感じるのですが、もちろん、他の部活動でも同じだということは想像できています。どの競技(文化部も同様です)も試行錯誤を繰り返しながらそれぞれの努力をすることが貴重な経験です。また高校生活3年間の限られた時間の中でしかできないことを最後までしっかりやり遂げるということが大切なんです。最後までやり遂げたその自信がきっと次につながります。

 明日は本校野球部が多摩一本杉球場で初戦を迎えます。勝者がいれば必ず敗者もいます。明日は各自が体調等に想像できうる限りの万全を期して、それぞれの立場で精一杯の時間を過ごしてきてください。特に3年生、その時間を持てるということは苦しい時期を乗り越えた者にのみ与えられる「ごほうび」です。どうか楽しんできてください。それはきっと「一生もの」の財産になるはずです。

 明日勝ってくれれば、16日の昭島市営球場には必ず応援に行きます!

①月曜日は2年生の「性に関する講演会」で清瀬けやきホールに行ってきました。昨年同様、さかもと助産所の坂本深雪代表を講師にお迎えしての講演でした。私は所要の為途中で失礼しましたが、くるにしメンバーが自分のこととして想像してしっかり聴いているように見えました。

 220713性の講演会

②今日の朝の田無タワー方面は霧雨にけむって珍しく全く見えませんでした。今日は朝から会議があったため、おはようカウンターはお休みです。

 220713田無タワー

追伸

期末考査も終わったので、「生徒会ブログ」を更新しています。生徒会役員の目線でのくるにしの様子です。ぜひ、そちらも御覧ください。