校章

東京都立久留米西高等学校

72粒目:みなさんにお詫びしなければならないことがあります

2022/01/13

 なんか物々しいタイトルですね。

 実は昨日の朝、自転車に乗っていて怪我をしました。

 私は自宅から最寄り駅までは自転車を使っています。いつものように自宅を出て、自宅前の路地からそれほど車の通りが激しくないバス通りに出ます。細い道から太い道へ出るということもあり、スピードを落として左折します。左折する前に右からダンプカーが走ってくるのが見えたのでいつもより手前で減速します。その日最初のブレーキをかけてブレーキが利くことも確認しました。ダンプカーもこちらの存在に気づいてくれてスピードを落としてくれました。無事に左折合流して、安心して直進していたところ、突然ハンドルを取られてその直後に前輪が滑りました。ハンドルは限界まで切った状態になりましたが、自転車自体は前に進もうとするので、そこでバランスを崩しました。厳密には違いますが、二輪車で起きる「ハイサイド」のようなものです。スピードが出ていれば、テレビなどでも目にするオートバイレースの転倒ような形になるのでしょうが、前述した通りスピードを落としていたので、転倒すらしませんでした。後ろのダンプカーもかなり手前で止まってくれたので、右手を挙げて謝って先に行ってもらいました。しかしハンドルから伝わる衝撃が大きかったのか、その時に左手首と右肩に怪我をしました。

 70粒目でくるにしメンバーに注意喚起をしたにもかかわらず、私が怪我をしてしまいました。

 本当に申し訳ありません。ちょっと恥ずかしいです。

 自損であり、最初はひどく痛むことがなかったのでそのまま出勤しましたが、徐々に痛みが増して左手首が腫れてきたので、勤務終了後、清瀬駅近くの整形外科で診察を受けました。診察の結果骨折はしていませんでしたが、左手首のじん帯と右肩の腱板を損傷しているとのことでした。そして左手首は固定されてしまいました。

 帰宅する時に再度現場を通って確認してみましたが、アスファルトに若干の轍(わだち)がありました。また道路補修がありなめらかとは言い難い場所もありました。両側に保存樹林があることを考え合わせて想像すると、今朝は日陰になっていた路面がうっすら凍結していて「ブラックアイスバーン」だったのかも知れません。

 さて、ここからが想像の時間です。

 今私は両方の手を怪我していて痛みがあるため、非常に不自由を感じています。左手は手首を固定されている上に、親指を動かすと手首に痛みが走ります。他の4本の指は特に何も痛くありませんが、親指が使えず握力がないので、ものが握れません。また手首をひねる動きも痛みを伴います。一方右手は大丈夫ですが、腕を上げる動きが痛くてできません。またひねることにも痛みが伴います。

 この状態の私がどんなところに不自由を感じていると思いますか。相手の立場に立って想像してみるトレーニングだと思ってください。

 今日までに感じた不自由を一部紹介します。

★ドアノブを握ってドアを引いて開けられない

 左手は握力がなく、ドアノブを回せません。一方右手はゆっくりと回すことはできますが、引くという動作ができません。右手でドアノブを回した後に体ごと押せばドアは開けられるので、校長室に入ることはできるのですが、校長室から出るのに痛みが伴っています。校長室からものを持った状態で外に出られないので、今は経営企画室を回って出ています。

★着替えをするのに時間がかかる

 ワイシャツの右袖のボタンができなくて苦労しています。左はそもそも固定具がついているので締められません。ズボンのボタンを留めるのにも両側から引っ張り合わせる動作が必要なので、苦労しています。上着やコート等の袖を通す服の着替えにはすべて痛みが伴います。

★ズボンのお尻の左ポケットが使えない

 普段ハンカチを入れていたのですが、左手首をひねる動作ができないため、出したが最後入れることができませんでした。左手で押し込むという動作が痛くてできないのです。これは右ポケットに入れることで解決しました。

★炊事ができない

 これが一番切実です。包丁が使えません。(実は私は左利きです)また食器を含めた洗いものができません。全ての動作に左手首をひねる動作が入っていることに今更ながら気づきました。昨日の夕飯から大学生の息子が代わりにやってくれています。ちなみに茶碗を持つという動作にも痛みがあるのですが、これはやらないわけにいかないので、がまんしています。

 どうですか、読んでみて想像がつくものがありましたか。もちろん、他にもたくさんありますが、「人から聞いた情報」を「疑似体験」として「自分の心の中の引き出し」に入れておくことも、想像をする上で大切なことだと思うので、敢えて恥を忍んでブログのネタにしてみました。幸いしゃべることはできますし、パソコンも思ったより支障なく打てています。左利きとは書きましたが、文字とお箸は普段から右手を使っているので、これも支障なしです。また足を怪我していないので移動にも不自由はありません。ただ通勤途中にリュックを何度か背負い直すという普段何気なくやっている行為にも苦痛を伴っています。

 今回怪我をしてみて、想像以上に日常の動作の中でいかに体のいろいろな部位を使っているかを改めて思い知りました。これに懲りて、より一層自転車での安全走行を心掛けるとともに、リハビリをしっかりやって少しでも早く治そうと思っています。

①今日もひんやりとした空に田無タワーがそびえたっていました。そう言えば北門の前の水たまりは凍っていました。

②今年になって初めて正門に立ちました。いつもの自転車母娘が遠くから大きな声で「あけましておめでとうございます!」と言ってくれました。これって、今年初めて私を見かけたことをしっかりわかっているから新年のあいさつをしてくれたってことですよね。想像してとても嬉しくなりました。通りがかりの女性もそのかわいらしさに思わず笑い声をあげていました。また、いつも立ち話をする散歩の男性とも新年のあいさつをしました。このように話のできる地域の方々の「くるにしサポーターの輪」がどんどん広がるといいなぁと思いました。

 寒空に「おはよう」の声がすがすがしく響いているような気がしました。今日のおはようカウンターは262回でした。

 220113田無タワー 220113おはようカウンター