校章

東京都立久留米西高等学校

71粒目:3学期が始まりました!【始業式の校長講話を掲載しました】

2022/01/11

 3学期始業式は新しい年の最初の登校日ですので、元旦のようですね。本当なら体育館に全校生徒を一堂に会して始業式をやりたかったところですが、オミクロン株の感染リスクを考えて、急遽放送による始業式としました。

 3連休の間に、体育館でくるにしメンバーの顔を見ながら話す始業式を想像してあらかじめ原稿を作っておいたのですが、急いで手直しをして始業式になんとか間に合わせました。

 71粒目は手直しした校長講話の原稿を掲載します。それでは、どうぞ。

 

 みなさん、おはようございます。校長の中村です。

 

「あけましておめでとうございます」は「賀詞」と言います。地域にもよりますが、本来であれば賀詞は、松の内までに使う用語とされているようです。しかし学校にとって3学期始業式は新年最初の登校日ですから、やはり賀詞から入りたいと思います。

 改めまして、みなさん、あけましておめでとうございます。

 

 「一年の計は元旦にあり」と言います。皆さんは、今年一年をどう過ごすか、想像しましたか?私はブログの中で、『「会えない人」や「見えない動き」にまでできるだけしっかり想像を働かせる』という「一年の計」を立てました。もしまだの人がいたら、この後10分でいいので、一人でしっかり想像してみてください。

 

 いよいよ令和3年度の仕上げの学期である3学期を迎えます。

 1年生の皆さんは中学校までの義務教育を終えて初めての進級にチャレンジします。1年生の成績は1年生のうちにしかつきません。あとから修正できないものです。つまり進路活動で必要な調査書や評定平均といったものに反映する動かない数字が初めてつくということです。皆さんは1年前に高校入試の内申点という形で経験していますよね。「やりたいことのできる可能性」を閉ざすことにならないように、しっかりと最後の仕上げをしてください。

 2年生は既に1年生の時に積み上げた成績を基にして、自分のやるべき道の方向性をしっかり見極めてください。そのための準備として2学期に来年度の選択科目の履修を決めたはずです。3ヶ月後の3年生の始業式をどのような気持ちで迎えるかをしっかり想像して3学期を過ごしてください。また皆さんは民法上18歳で成人と認定される最初の世代です。成人式は多くの自治体が今まで同様20歳で行うようですが、できることが増えます。しかし当然責任も増えますので、いいことばかりではないかも知れません。想像してみてちょっとでも「どうなるんだろう」と思った人は、まず自分で調べてみてください。いろいろなツールを使って調べれば概要はわかるでしょう。それが「総合的な学習の時間」の内容です。その上で「こういうことはどうすればいいんだろう」と何か疑問に思ったり気づいたりすることがあった人は、まずは自分で想像してから(これを「仮説を立てる」といいます)、しっかり調べて確認するようにしてください。それが「探究」です。

 3年生はあと何日学校に登校するか知っていますか?担任の先生方に尋ねたところ、学校に登校するのはあと14日とのことでした。その前に総仕上げとしての学年末考査がすぐに始まりますね。授業自体はそれほどの回数がないまま1年間の総仕上げの考査となりますから、一日一日をより一層大切に過ごす必要があります。全員が笑顔で卒業式当日を迎えられることを期待しています。

 

 新型コロナウイルス感染症はオミクロン株のまん延という新しい状況を迎えています。第6波という言い方もされています。昨日の東京の感染状況も871人となり、既に沖縄県や広島県、山口県の一部にまん延防止等重点措置が適用されました。

 本当は今日も体育館に全員を入れて始業式をしたかったんです。なぜならこの後、この場に全校生徒が集まって何かをすることができなくなる可能性があると想像できていたからです。しかしその願いもかないませんでした。

 今週末の土日には大学入学共通テストが実施されます。くるにしにも受験する生徒がいます。受験するくるにしメンバーはどうか落ち着いて試験に臨んでくださいね。大学入試を控えた3年生が今、健康管理に細心の注意を払っていることは、高校受験を経験している皆さんなら自分に置き換えてみた時に誰もが想像できることと思います。ましてや、今の1・2年生は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている代なので、なおさらですよね。今我々ができることは一人ひとりが万全な感染対策をした上で、一日一日を大切にしていくことです。しっかり自覚して一年を仕上げるようにしてください。

 

 今ここで話した内容は、この後校長ブログにアップしておきますので、気になることがあったら読み返してみてください。

 

 以上で、私からの話は終わります。

 

①今日は急遽原稿を差し替えたために正門に立つことができませんでした。そのためおはようカウンターはお休みで、ぼんやりとしか見えない田無タワーのみです。

 220111田無タワー