校章

東京都立久留米西高等学校

54粒目:校長の次なる企み

2021/11/25

 「企み」は「たくらみ」と読みます。

 ここのところ毎朝正門前に立つことができています。昨日のおはようカウンターは302回でした。今朝も「よしよし、ここのところたくさんのおはようが言えているぞ」とニンマリしながら正門に向かって歩いていましたが、ふとあることに気づきました。遠くからこちらを見かけて挨拶をくれる生徒、こちらからの声かけに反応する生徒、そしてスルーする生徒。大きく分けて生徒の反応に3パターンあるようです。それぞれどんな気持ちなのか想像してみました。表面上の反応が3パターンとはいえ、その理由が3パターンではないということは容易に想像がつきます。

 これは他の場面でも同様です。

 清瀬の駅からくるにしまで歩いてくる途中の交差点でいつも見かける小学校の補助員さんにも「おはようございます」と声をかけます。最近一人の方は返してくれるようになりましたが、もう一人の方はじっと観察をするようにこちらを見ています。

 野火止用水を渡った住宅街の一角でよく集まって話をしているお母さんたちは最近こちらを見かけると、むこうから挨拶をしてくれます。

 北門に入る手前でよくすれ違うウォーキングの年配の御夫婦も最近女性の方が挨拶してくれるようになりました。

 それぞれどんな気持ちなのか想像してしまいます。また「継続は力なり」とも思います。人の捉え方はそれぞれなので、同じ場所にいてもそれぞれ違った対応になるは当然だと思います。

 そこで今日のおはようカウンターはこちらから「おはよう」を言った回数ではなく、相手から反応が返ってきた数を数えてみました。この「反応」には言葉になっていなくてもこちらに視線をくれたり、うなずいてくれたりしたものも入れてみました。このブログでよく登場してくれる自転車に乗った幼稚園に送る途中の母娘は3人なので3回のカウントになります。つまりおはようカウンターの数字は反応してくれた人数になります。

 今日の結果は214回でした。これはくるにしメンバーだけではなく、正門前を通る地域の方たちも含まれますので、実際に反応してくれている生徒の数は少ないということが想像できます。これに気づいてちょっとがっかりしました。でもそれと同時に地域の方がとても気を使ってくれていることが想像できます。大人ですからね。スルーすることの方がいたたまれないのかも知れません。年度当初正門に立ち始めた時のことを思うと、爆発的に反応の数が増えています。また幼稚園生年齢の子供は無邪気にあいさつをしてくれます。やはりくるにしメンバーの反応が薄いということが想像できました。

 「こちらからの挨拶に対して反応してくれる高校生の数を増やす」

 これが、「校長の次なる企み」です。

 上記「企み」で「くるにしメンバー」とは書かずに「高校生」と書きました。実はくるにし以外の制服で正門前を通り過ぎる高校生の中で、既にこちらの「おはよう」に反応してくれている人がいます。「おはよう」と声をかけられたからつい反応してしまったんだということは容易に想像がつきます。でもこれが普通のことになったらとっても素敵なことだと思います。「一人でも多くの他校生ともあいさつできるようになる。」

 これは「校長の密かな企み」です。

 ブログに上げたら「密か」じゃないというツッコミはなしでお願いします。

①というわけで、今日のおはようカウンターは214回でした。

②今日の田無タワー方面はすっきり晴れていました。また太陽の位置が低いせいか北門前の東久留米市の保存林がきれいに色づいて見えました。

 211125おはようカウンター 211125田無タワー

 211125北門前紅葉