校章

東京都立久留米西高等学校

19粒目:1学期終業式校長講話:「なりうる最高の自分になる」ために「できることをしっかりやる夏にする!」

2021/07/20

 今日は1学期の終業式でしたね。

 1学期の始業式は皆さんの前で話をすることができましたので、話す内容をギリギリまで精査して、皆さんの表情を見ながら話をしました。YOASOBIの「群青」の話をしたことを覚えていてくれる人もいると思います。

 今回もできることなら皆さんの表情を見ながら話がしたかったです。やっぱりライブが一番です。しかし、今回は放送での終業式となりましたので、原稿を作りました。

 今回のブログは終業式の校長の講話の原稿を載せたいと思います。実際はその場になってアドリブで少し変えました。一応国語の先生ですし、バンドではMCも担当するので、ついアドリブを入れてしまいました。

 それでは、どうぞ!

 

 皆さんこんにちは。校長の中村です。

 2・3年生の皆さんは始業式の日にどんな話をしたか覚えていますか。「一年後の自分を想像してごらん」という話をしました。しっかり想像できていますか?

1年生の皆さんはそもそも始業式の時にはまだこの学校の生徒ではありませんでしたね。このタイミングでぜひ「一年後の自分」そして「卒業後の自分」を想像してみてください。

 もしまだまだ先のことなんて思っている人がいたらそれは大きな間違いです。なぜなら1年生の皆さんも2学期になれば2年生の選択科目の履修を決めなければならないからです。当然その時には自分の将来を想像して自分の進路をどうするつもりか家庭での相談もきちんと済ましていなければなりません。

 

時間は誰にも平等に流れ、コロナ禍の困難な状況は誰にも等しく訪れています。

「一年後の自分」「卒業後の自分」「10年後の自分」を想像して、その経過点としての今、1学期を想像して(この場合は振り返って)しっかり修正をかけてください。妥協といった下方修正ではなく上方修正になればいいですね。

 

 多くの大人は今までの自分の人生を振り返ってみて、高校時代の「振り返りと修正」の大切さを知っています。先生たちの中にだって、気づいた時には修正がかけられないほど手遅れで後悔したことがある人もいると思います。だから先生たちは今なら間に合うことについてアドバイスをします。先月まで来ていた君たちの先輩である教育実習生たちも実習最後の振り返りの時に「在学中は気づかなかなったけれど、先生方がこんなに生徒のことを考えて動いているんだということに今更ながら気づいた」という話をしてくれました。

 

 だからこそ呼び出しにはきちんと応じてしっかり耳を傾けてください。特に3年生は進路活動の正念場になっていきます。高視聴率ドラマだった「ドラゴン桜」は結末はさまざまでしたが、みんなそれなりに自分の納得した「進む道」を決めましたね。もちろんドラマだからドラマチックに展開するんですが、みんなそれぞれの道を開くために先生の言うことを聞いて必死になって頑張りましたよね。誰一人手を抜いて合格を勝ち取った人はいなかったと思います。

 繰り返して言います。先生たちのアドバイスに真剣に耳を傾けて、それをやってみた自分がどうなるかをしっかり想像してください。

 

2学期に向けて。

2学期は予定では様々な行事が予定されています。特に今年は生徒実行委員会が計画を立てて先生がフォローに回るという形で文化祭・体育祭を準備してきましたね。学年を跨いで縦割りで伝え合う体育祭にしたいという生徒実行委員会の思いを担当の先生方がきちんと伝えてくれていたことで、本校は体育祭の延期を決断しました。これは近隣他校にはない判断です。ただ残念ながらコロナ禍で実際計画通りにできるかどうかは現時点でも不透明です。場合によってはみんなの希望通りにできないかも知れません。これも想定内にしておかなければなりません。それでもまだ可能性はあります。まずは一人一人が感染予防について自覚を持った行動をして実現を引き寄せる努力をしましょう。準備は怠らないようにしてください。

 

水難事故等への注意喚起

 夏休みの生活については生活指導部から「夏季休業中の生活について」が配付されていますので、必ず目を通すようにしてください。またそこには書かれていない内容として「水難事故」を起こさないように河川や海での活動には細心の注意を払ってください。不要不急の外出を控えるようにという緊急事態宣言下の指示とは矛盾する話かもしれませんが特に注意喚起をしておきます。

 

SOSの出し方についての注意喚起

 先生たちは皆さんが心穏やかに自分の道をまっすぐ見て進めるようにと願っています。しかし想像すればするほど不安な気持ちになるのは皆さんの年齢ではごく当たり前のことです。特にここ2年間はコロナ禍で不透明な状況があるからこそ、不安な気持ちが強くなる人がいるかも知れません。そういう時は大人に相談してください。もちろん学校でも構いませんし、外部の専門機関でも構いません。「夏季休業中の生活について」の一番最後にも相談機関のQRコードが記載されているので、必要に応じて活用してください。

 

 最後になりますが、学習面でも2学期の授業に対する準備を怠らないように、また1学期にやり残した事はこの夏休み中にしっかり押さえておくようにしてください。各種夏期講習に積極的に参加をすることも有効な方法です。また指名されての個別指導等には必ず参加するように。もし不都合が生じた場合には必ず担任あるいは担当教員に連絡をとるようにしてください。これは高校生としてではなく人として最低限のルールです。

 

 最後に校長からこの夏のキャッチフレーズを皆さんに贈ります。

 

 「なりうる最高の自分になる」ために「できることをしっかりやる夏する!」  です。

 

 それでは2学期始業式で元気に会いましょう。

 

①今日も空が夏の空ですね。夏到来ですね。熱中症に気を付けましょう。

②北門の前の保存樹林を区切るロープにセミの抜け殻がついていました。そういえば正門前に立っていた時に盛んにセミが鳴いていることに気づきました。

 210720田無タワー  210720セミの抜け殻