12粒目:「『おはよう』と『おはようございます』 その1」
2021/07/05
週末はずっと雨模様でしたね。今日も一日中不安定な天気で、中には合羽を着て自転車登校する生徒もたくさんいましたね。
今日の「おはよう」は258回でした。金曜日とほぼ同じ時間だけ立っていたのですが、やはり雨の影響でしょうか。
今日の258回の中には「おはよう」以外の言葉も含まれています。なんだと思いますか?想像してみてください。
それは「おはようございます」です。
「おはようございます」はくるにしの生徒以外の人に使っています。散歩する人、子供を乗せた自転車、青シャツ以外の学生…。できるだけ顔を見て「おはようございます」と声をかけるようにしています。これは正門前に立つ生活指導部の先生方もやっていますね。
声をかけ続けていた成果なのか、こちらの声かけに対する反応が確実に増えてきました。中には立ち話をしていかれる年配の方も2人いらっしゃいます。
今日は自転車の後部座席に小さな子供を乗せたお母さんと思われる女性に「おはようございます」と声をかけたら、「おはようございます」と返してくれたお母さんに続いて後部座席の子供もこちらをじっと見ながらはっきりと聞こえる声で「おはようございます」と答えてくれました。とってもほほえましい光景でした。
「おはよう」より「おはようございます」のほうが意味は同じでも丁寧な感じがしますよね。だからくるにしの生徒以外の人に使うのはわかると思いますが、ではなぜくるにしの生徒には使わないのでしょうか。想像してみてください
同じ意味を表わす言葉でも、一つ一つの言葉が「心の距離感」を反映することがあります。
例えば目の前の相手に向かって使う二人称を考えてみてください。
「君」「おまえ」「あなた」「おぬし」「てめえ」「汝」「あんた」「きさま」…。ぱっと考えてこのくらい出てきました。
それぞれ使う場面と相手との(心の)距離で使い分けますよね。それが日本語をより表現力豊かな言語にしています。(一応国語の先生です)
私は決してくるにしの生徒を見下しているわけではなく、少しでも「心の距離を近づけたいと願っている」相手として「おはよう」と声をかけているようです。
少し長くなったので、今日はこのあたりにしておきます。
次回また続きをお話しようと思います。
①今日の田無タワーはぼやけてましたね。
②カウンターの数が金曜日と比べてこんなに違うなんてビックリしました。