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東京都立久留米西高等学校

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2025/10/10 日々のくるにし

フィンランドからの報告④【追記】

2025年10月10日(金)現地での3日目の様子の報告【都立高校生の海外派遣研修】

海外研修3日目は、ヘルシンキ国際高校、ムラタ・エレクトロニクスの2ヶ所を訪問した後、ホテルで日本人商工会の方々から貴重なお話を拝聴しました。

①ヘルシンキ国際高校
ヘルシンキ国際高校はヘルシンキの中でも有数の言語学校です。139の母語が飛び交うヘルシンキで、公用語であるフィンランド語、スウェーデン語や英語以外の言語も学ぶことができます。モットーは「kotona maailmalla」(At home around the world.)「どこにいても家のように」という柔軟性の高い、生徒想いの学校です。日本の大学のように、自分で学びたい授業を選択し、1コマ75分の5期制になっています。
学校案内をしてくれた生徒達は、日本に留学経験のある方、授業で日本語を学んでいる方などさまざまでした。
フィンランドの文化体験として、バターナイフに名入れをしたり、民族衣装をつけさせて頂きました。
また、クラスに向けたくる西の紹介、けん玉や折り紙などの日本の文化紹介も行い、主体的な交流をすることが出来ました。
初めは、少し恥ずかしがっていた4人でしたが、最後は打ち解け、日本語と英語を交えながら交流することが出来ました。

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②ムラタエレクトロニクス
ムラタ製作所では、企業紹介、工場見学を行った後、フィンランドに移住し働いている日本人の方々から、海外で働くに至った経緯と感じた事をお聞きしました。
ムラタ製作所は車載用慣性力センサなど、とても身近にある小さな部品を扱っている会社です。部品を作る中で、100%CO2フリーの電力と地域熱を活用したり、SF6ガスの有害性を削減する事を目指すなど、SDGsに貢献している会社でした。
しかし、移住した日本人の方々に話を聞いてみると、近年SDGsを意識したわけではないように感じるとおっしゃっていました。もともと自然の中に価値を感じている国民性で、昔から行なっている事を継続しているだけであり、SDGsという枠組みが後から出来たと感じるそうです。
フィンランドでは仕事とプライベートのメリハリを大切にするそうで、何と生涯の総残業時間は60時間だそうです。日本で求められる力は、何でもできるゼネラリストですが、フィンランドでは1つに特化したスペシャリストの力を求められ、個人の力を上げていくことが重視されるそうです。
お話の中で強く心に残っているのは、コミュニケーションは語学の問題だけではないということです。重要なのは結局「人」であり、人はどこにいても違うものであると認識し、受け入れ、尊重することが信頼関係につながるとおっしゃっていました。海外で働く将来像をイメージ出来た素敵な時間でした。本当に貴重な言葉を聞くことが出来ました。

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③日本人商工会
本日は振り返りの時間ではなく、様々なお仕事をしている7名の日本人商工会の方々に来て頂き、貴重なお話を拝聴しました。
全体の話として心に残っているのは、情報を多角的にみる力を養わないといけないということです。幸せな国であると言われる背景には、控えめな国民性があり、実際、国の自殺率は上位となっていること。大学まで無償であるということは、大学に行かない道を選んだ人は機会を手放した人として見られてしまう学歴社会であることなど、平等とは何かを考えさせられるお話を聞くことが出来ました。
最後はくる西の4人からお礼の言葉と日本の記念品をお渡しするなど、貴重な時間を過ごすことが出来ました。

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●今日は現地の高校と村田製作所に行きました。高校の生徒たちは、すごくフレンドリーで楽しく活動することができました。村田製作所では、フィンランドの生活のことなどとても興味深い話を聞かせていただきました。明日も頑張りたいと思います。1-1SI

Sテーション こっちでも存在した「内職」… フィンランドやSDGs,仕事の仕方などにおいての日本との差異をより深く、より具体的に、この目と耳で聴けて充実した1日でした。1-1KY 

●海外派遣研修3日目。今日は現地の高校生と交流したことが強く印象に残っています。英語でコミュニケーションをする難しさを改めて実感しました。また、村田製作所に訪問したり日本人商工会講話に参加したりなど、充実した日を送れました。1-2HK

●今日は現地の高校に行き、日本の高校との違いなどを見ることができました。日本語を話せる方が多かったので驚きました。1-5YS

 

現地からの報告ありがとうございます。充実した研修が続いているようです。みんな元気に過ごしていると聞いています。あと少し、最後まで楽しんできてください!

10月10日追記)フィンランドのレストランでの食事の写真が送られました。日本のファミレスみたいに料理の写真はないそうです。メニューに書かれたものを見て注文するのはハードル高そうですね。

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