学校からのメッセージ

学校の画像

校長あいさつ

学校長 宮田 明子の写真
学校長 宮田 明子

 令和5年4月1日付で国立高等学校長として着任しました宮田明子(みやたあきこ)と申します。本校ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 本校は、昭和15年に府立第十九中学校として創立、昭和23年の学制改革で現校名の都立国立高等学校となって以来、80年を超える歴史と伝統のある全日制普通科高等学校です。「清く、正しく、朗らかに」を校訓とし、これまで幾多の有為な人材を世に送り出してきた学校への誇りを持ち、文教地区に位置する落ち着いた環境と自由闊達な校風のもとで、生徒達は日々切磋琢磨しながら充実した学校生活を送っています。
 本校の大きな特色は、平成15年度に東京都教育委員会より「進学指導重点校」の指定を受けて以来、それ以前にも増して質の高い授業、きめ細かい学習指導、丁寧な進学指導を推進して、難関国公立大学や難関私立大学への高い進学実績を上げていることです。ただ、本校の生徒達は、勉学への取組に妥協を許さないことは当然ですが、決して勉強だけに偏ることなく、学校行事、部活動、委員会活動、生徒会活動等にも全力で取り組んでいることが大きな特徴です。昭和55年に甲子園に出場した硬式野球部をはじめ、多くの運動部・文化部が活発に活動し、克己心や集中力、心の豊かさを育み、全人格を陶冶していきます。学校行事では、毎年多数の来校者で賑わう「国高祭」(文化祭・体育祭・後夜祭)や、ベートーベンの交響曲第9番をプロの交響楽団の演奏のもとで、ドイツ語で合唱する「第九演奏会」など、極めて高い評価を得ています。そして何よりも素晴らしいところは、こうした行事の企画と運営がすべて生徒中心で行われているところです。生徒達はこうした貴重な経験を積むことで、単に難関大学に合格するだけでなく、大学入学後、さらには社会に出てから必要となる人間としての総合力を身に付けます。本校がカリキュラム・ポリシーとして掲げている「3つのC(Critical thinking、Creative thinking、Collaboration)」を柱にして生徒に身に付けさせるのは、まさにこうした時代が求める資質・能力なのです。
 また、東京都教育委員会の指定事業として、令和3年度から「理数研究校」、令和4年度からは「英語教育研究推進校」にも指定され取組を推進しています。「理数研究校」は本年度で指定3年目となり、理数分野、及び理数分野と他教科の教科横断的な取組も加えて、大学関係者の講演会や専門的な実験等、多種多用な取組を行うとともに、化学・物理・地学・生物の理科4部活の部員や数学・情報好きの有志の生徒達が教員のサポートを受けながら、自分達の興味関心に沿って個々に探究活動を深め、校外の様々な発表会やコンテストにも出場しています。「英語教育研究推進校」としては、引き続きオンライン英会話(2年生対象)を実施するとともに、外部検定試験(GTEC)の全学年全員受験も今年度から実施し、英語4技能のさらなる伸長とグローバル人材の育成にも取り組みます。こうした指定事業を活用しながら、国立高校の教育活動をさらに発展充実させて、国高生の可能性の芽を大きく育てていきたいと考えています。
 今後の世界は、価値感が多様化し、変化の激しい混沌とした時代になっていくことが予想されますが、そんな時代を、国高生達が、賢く、逞しく、強く、そして優しく生き抜く人材として成長していけるように、国立高校はさらに進化し続けていきます。
ご期待ください。