進路指導・キャリア教育

1学期に行われた進路行事

◎各学年キャリアガイダンス

第1学年 


第1回 4月11日(火)

進路主任より、「3年間の進路指導の流れ」「高校時代に身に付ける力」「高校での学習について」という3つのテーマを中心にガイダンスを行いました。

第2回 6月14日(水)

進路主任より、配布された「進路の手引き」の利用方法についての説明をしました。また、この春に卒業した75期生の受験結果をもとにして、1年生のうちに意識すべきことや、取り組むべきことについての講義を行うとともに、進路意識調査アンケートの結果からスマートフォンの利用時間や学習時間についての注意を行いました。

第3回 7月12日(水)

卒業生をお招きして、キャリアガイダンスを行いました。今年は東京大学、東京農工大学に進学した先輩からお話をいただきました。

自分たちの体験をもとに、勉強も行事も全力で取り組むことの大切さや、そのためには授業は大切にすることはもちろん、隙間時間なども活用すること、スケジュール管理をしっかり行って、予定を可視化することが有効であるなど、大変有意義なアドバイスをしていただきました。

その後のアンケートに「しっかりと目標をもって計画的に努力していきたい。」「時間の使い方を改めたい。」「授業では集中し、工夫してノートを取りたい。」などといった感想が多数書かれていました。きっと1年生は入学して1回目の考査が終わったばかりで、進路のことは早いと思っている人もいたかもしれません。しかし、次のステージを見据えていくことは大切なことです。文化祭に向かうこの時期に、身の引き締まる、貴重なお話をうかがうことができました。

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第2学年 


 5月24日(水)

進路主任より、①「進路研究の第一歩 ~75期生の入試結果より~」 ②「77期生の状況」 ③「2年生の進路指導」 ④「進路実現に向けて」という4つのテーマを中心にガイダンスを行いました。具体的には①については75期生の「大学入学共通テスト」の結果と合格状況についての分析、②については進路意識調査から、自宅学習時間やスマホの使用時間についての状況を解説しました。特に、スマホの使用時間は注意していかねばならない現状であることを再確認しました。③④については、なぜ大学に行くのかを考え、志を高く持ち、志望を下げることなく高い目標に向かって最後まで頑張ることが大切、ということや、新課程入試についての情報を共有しました。

第3学年 
 
進路主任より、①「75期生の入試結果」 ②「76期生の状況」 ③「進路実現に向けて」という3つのテーマを中心にガイダンスを行いました。具体的には①については75期生の「大学入学共通テスト」の結果と合格状況についての分析、②については75期生の同時期の状況と比較しながら、76期生の強みや改善すべき点についての話をしました。進路意識調査からスマホの使用について時間の管理ができていない生徒が多く、注意していかねばならないことを再確認しました。③については、学校推薦型選抜、2024年度入試の変更点などの情報を共有しました。2024年度入試は新課程入試の前年にあたり、現役生がどうしても弱気になることが予想されているが、絶対に志望を下げることなく最後まで76期生一丸となって頑張りきることが大切とだということを確認しました。
 

◎東大ガイダンス

令和5年5月19日(金)実施

駿台予備学校 お茶の水3号館(東大専門校舎)校舎責任者の吉井素子氏に「東大の魅力、東大入試の基礎知識、東大合格に必要なこと」というテーマで進路講演をしていただきました。

1年生から3年生まで合計53名の生徒が参加しました。

東大の施設、研究費や進路先などについての情報や、募集定員、入試科目、配点などの基礎知識から入試問題の傾向と対策にまで及ぶ入試情報、また、合格に向けてこれからすべきことなどについてのお話をしていただきました。参加した生徒たちも真剣にメモを取りながら聞き入っており、それぞれの進路実現に向けた大変有意義なお話が聞けたのではないかと思います。

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◎医学部ガイダンス

 令和5年5月25日(木)実施

河合塾 麹町校 校舎長の神本優氏に「医学部医学科に関する基礎知識、医学部医学科合格に必要なこと」というテーマで進路講演をしていただきました。 

1年生から3年生まで32名の生徒が参加しました。

医学部医学科の国公立大学と私立大学の違いについてなどの基礎知識から、入試における今後の志望動向や合格するために必要な力などについてのお話をいただきました。夢の実現のためには、やはりそれ相応の努力が必要なことも分かり、それぞれが身の引き締まる思いになったようでした。

◎医療系進学セミナー

 令和5年6月22日(木)実施

立川相互病院の現役の医師、看護師、薬剤師3名をお招きし、医療系への進学を考えている生徒へのセミナーを実施しました。医師の方は本校の卒業生でした。それぞれの方が、パワーポイントを使って、その職業を選んだ経緯、大学の選択、受験勉強などの体験談や、実際の業務内容、チーム医療の現状などを、具体的にわかりやすく話をしてくださいました。また、質問コーナーではさまざまな質問や相談が出て、それらに対し丁寧な回答をいただきました。参加者のアンケートには、「現場での経験などリアルで貴重なお話を聞けてよかった」「自分は医師を志望しているが、看護師、薬剤師のことも学ぶことができて大変勉強になった」「現実の話を聞いて未来を想像できたことで、今の自分は何をするべきなのかを考えるきっかけとなった。参加してよかった」などの感想が寄せられ、有意義な時間となったことがうかがえました。

◎75期卒業生を励ます会

 令和5年7月8日(土)実施

この春卒業した75期生で、もう一度受験をする予定の卒業生を対象に「75期卒業生を励ます会」と称して激励会を実施しました。卒業生40名が参加してくれました。同窓会からカツサンドの差し入れをいただくとともに、後援会から飲み物もいただき、会食をしながらの実施となりました。同窓会、副校長、75期担任団から激励の言葉をかけてもらいました。参加した皆が頑張っている様子を見ることができて、来春の第一志望合格の知らせが届くこと確信しました。

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〇東京大学見学会 2023.08.24(木)

8月24日(木)に、東大見学会が実施されました。1,2年生で90名近い参加希望がありましたが、今年度も2年生を優先し、希望した45名が参加しました。

当日は9:30に伊藤国際学術研究センター門前に集合し、安田講堂前にて記念撮影の後、午前中は東京大学全体および工学部、農学部、文学部について、教授の先生方から説明していただきました。その後、工学部と文学部の先生に模擬講義をしていただきました。

【生徒の感想から】
関心のある工学部についてどのようなことを学ぶのか、どのような研究ができるのか知ることができとても有益だった。また、今まで「農学部=耕す」の偏見を抱いていたが具体的に行っていることがよく分かり、農学部の魅力を感じる一方で自分の視野の狭さを痛感した。文学部は、歴史学、宗教なども学べることに驚いた。文学部は黙々と自分の好きな文学について1人で研究していくのかなというイメージがあったが、講義では教授や学生をこえて様々な考え方を積極的に共有しあい、答えのないものに対して多様な考え方を学んでいくというお話を聞いて文学部のイメージが変わった。いろは歌もインドの思想をもとに考えると自分が知っている解釈とはまた違う捉え方が出来るのだと知り、文学の解釈の多様さに興味を持った。

午後は、研究室を見学させていただきました。工学部では実際に実験室を訪問させていただき、充実した研究設備を見学し、最新の研究内容について学びました。生徒もこれこそが東京大学の大きな魅力の一つだと感じたようです。また、工学部と医学部が連携した研究について、医学部分子ライフイノベーション棟の中に作られた最先端の手術室を見学させていただきました。ここでも、非常に貴重な体験をすることができました。
農学部では、弥生キャンバス圃場において研究内容の説明を受ける班と、弥生講堂アネックスでバイオマス生物工学についてお話を聞く班に分かれましたが、質疑応答など充実した見学で、生徒は大いに刺激を受け、農学部に興味を持った生徒も多かったように思います。

この見学会は東京大学の施設に触れ、大学の雰囲気を味わうことができる貴重な見学会です。この経験は毎年、生徒の学業や進路決定の糧となっています。今後もこのような学校行事を通じて、生徒一人ひとりがより高い志をもって進路実現に向かっていけるよう、進路部も応援していきたいと思います。

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〇京都大学見学ツアー 2023.08.01-02(火)(水)

今年は1年生19名、2年生40名、計59名の参加で京都大学見学ツアーを実施しました。当初1、2年生で120名近くの参加希望者がいましたが、抽選で人数を絞っての実施となりました。

初日は、京都大学宇治キャンパスの「エネルギー理工学研究所」を訪れ、「DuET/MUSTER:材料試験・解析装置群」、「NMR:核磁気共鳴分析装置」、「Heliotron:ヘリオトロンJ装置」など3カ所の研究施設を見学し、大学教授の先生から説明を受けました。その後、大学院生との懇談を行いました。

【生徒の感想から】
まず普段絶対見ることのできないような精密機器や巨大な実験施設を目の当たりにして圧倒された。エネルギー研究所で行っていることを、先輩や先生方に教わることで、エネ研への興味がより深まったと同時に自分もここの一員となって研究してみたいという考えが芽生えた。大学生活や大学での勉強についてのビジョンを与えてくださった先生方や先輩方に感謝しています。6年後に存分に活かせたらなと思いました。

 

夜は、関西における同窓会「関西たちばな会」のご尽力で、各界で活躍するOBとの懇談会が行われました。関西たちばな会の会長でもある花園大学渡辺実先生をはじめ、前京都大学総長で現在は総合地球環境学研究所所長の山極寿一先生、オランウータン研究で有名な大阪大学田島知之先生、また現役の京都大学大学院生の小島氏などから、貴重なお話を伺えました。

 

【生徒の感想から】
素晴らしい経歴を持つ大先輩方から聞いたお話はとても楽しく、大学についても考えることができました。私が考えもつかないような研究を行っていたり、世界中にとても頭の良い研究仲間がいたりと、驚くことの連続でしたが、何よりも自分がその先輩たちと現在同じ学校に通っていることに驚きました。同時に、先輩方のようになるためにもっと勉強し、自分の可能性を広げていかなければならないと感じました。

 

2日目は京都大学吉田キャンパスを見学。午前中は、京都大学教授の有賀哲也先生の大学紹介と講義を受け、午後は12班に分かれ、京大生の本校OB・OGによるキャンパスツアーと懇談を行いました。

 

【生徒の感想から】
今、丁度化学で習っている分野の話で理解をするのに時間がかかったが、有賀先生が例を交えてわかりやすく話してくださったので、飲み込みやすかった。しかし、かなり高度な話をされていたので、まだ理解しきれていないところも多いが、これからたくさん勉強して、本日講義していただいた話が納得できるようにしたいと思う。
 先輩方から、昼食時に興味を持っていた学部についての話や一人暮らしや寮についての具体的な話が聞けてとても参考になった。その後キャンパスを巡る中で講義を行う部屋や図書館などの外観を見て、大学というもののイメージが以前よりも具体的になるとともに、大学生活が楽しみになった。

 

京都大学見学ツアーは、関西においても活躍している卒業生が多い本校だからこそ開催できるツアーです。生徒の感想にもある通り、非常に有意義なツアーとなりました。今後もこういった学校行事を計画し、生徒が一人一人の進路実現に向かっていくことができるよう、進路部も応援していきたいと思います。

 

進路講演会

2023.11.01(水)
11月1日(水)5,6時間目に、1・2年生を対象とした進路講演会を行いました。国立高校の卒業生であり、現在は厚生労働省老健局老人保健課課長補佐を務めておられる医師の長嶺由衣子先生にお越しいただき、「私がなぜ文系大学を出て医師になったのか」という演題でご講演いただきました。

国立高校時代から現在に至るまでの様々なご経験について、その道を歩んでこられた意味、そして今後のことについてもお話いただき、生徒たちは大きな刺激を受けるとともに、多くのものを学ぶことができたようです。

以下、生徒の感想です。

◎先生が海外ボランティアから人生の方向を決めたように、何が自分の進む道を開拓させるきっかけとなるのかはわからないなと思いました。また、とても印象的だったのがこれからの時代が5年、3年のスパンで変わっていくということです。私が将来のことを考える時はその職業で一生を後悔なく過ごせるかという点にこだわっていました。しかし、自分のやりたいこと、求められることはどんどんと変わっていき、それに沿って自分の仕事も変えられる、という視点には立ったことがありませんでした。とても新鮮で未来の可能性がぐんと広がったように感じます。まだ、何者でもない自分であれる「高校生」という時間と仲間たちとの縁を大切にして、たくさんの選択肢を選べるような人生にしていきたいと思います。

◎「早く行きたいなら1人で行け、遠くに行きたいならみんなで行け。」という言葉に共感した。人と意志を伝え合いわかり合うことは簡単でなく、1人でやってしまう方が楽だと感じることがあった。だけどたとえ速く進むことができたとしてもどこかで疲れてしまって目的地には辿り着けないし、たどり着いたとしても自分のことばかりを優先して得た結果なので真の満足感は得られないと思う。だけど周りの人がいれば、その中で自分がどのように役に立てるかを考え行動でき、より遠い目的地までやりがいと共に到達できると感じた。遠回りなように見えることでも人のために行動したいと強く思った。

◎小さい頃から国際社会に関心をもって、外国へ行き自分の目で現地の状況を確かめる意識の高さや行動力が素晴らしいと感じた。また、離島医療という大変な環境に自分の身を置いて知識を深めたり、多くの人を助けようとする姿勢は見習いたい。島を取り巻く環境を把握しようと、地域の人々とコミュニケーションをとったり、マッピングをするなどの工夫をして常に頭を働かせながら課題に対処していく過程は聞いていてかっこいいと思った。お話の中で、「上流にアプローチする」という考えが印象に残り、目の前で起こっていることだけに目を向けるのではなく、もとを辿っていって根本的な原因を見つけ出して解決につなげることの大切さを理解できた。現場の経験を行政に活かしているというお話や、1つの職についてそれをずっと続けるという時代ではないというお話から、色々な仕事を経験して多角的な視点で物事を見たり、自分の興味のある領域を突き詰めていく生き方もあるのだとわかり、人生の選択肢が広がった気がする。先生がおっしゃったように出会った人を大切にして過ごしていきたい。

このようなキャリアガイダンス(進路講演会)は、毎年国立高校の卒業生をお招きし行われています。在校生にとっては、様々な舞台で活躍されている先輩方のお話が聞ける貴重な機会となっています。今後もこのような学校行事を通じて生徒一人ひとりがより高い志をもって進路実現に向かっていけるよう、進路部も応援していきたいと思います。

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1年キャリアガイダンス

2023.11.08(水)

11月8日(水)6限に、1年生を対象としたキャリアガイダンスを行いました。

1年生のこの時期に進路に向けて意識してほしいことや、大学選択についての具体的な説明を進路主任の方から行いました。

①    自分の可能性を見限らず、大きな視点で自分の世界を広げて物事を見つめ、やりたいことを見つけて欲しい。そして未来に対する予測が非常に立てにくい現代に対応できる人間、さらに、そのような時代でリーダーシップを発揮できる人間になって欲しいという思いを伝えました。そのために、今の高校時代にやるべきは、何事にも全力で取り組んで、不安定な未来に耐えられる力、無理難題に立ち向かい解く力、正解のない問いに答えをだす力、すなわち「人間力」を育てていかなければならないということも話しました。

②     大学選択については、自分の興味関心を活かして、できる限り高い目標を持つことが大切であること、その選択した希望を実現させるには生活習慣を整え、自己管理能力を育み、精神力を鍛えるとともに、ゴールから逆算して、計画を立てることが重要であること、また、先輩たちの進学の結果を見ても、とにかく授業を大切にしていた生徒が成功しているということなどを話しました。

③    大学入試の仕組みについての説明も行いました。

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2年キャリアガイダンス 卒業生との進路懇談会

  2023.12.9(土)


12月9日(土)5、6限に、2年生を対象としたキャリアガイダンス(卒業生との進路懇談会)を行いました。

昨年および一昨年に卒業した本校の75期生、76期生の卒業生15名を招いて、「法律・経済・商学・社会学系」「文学・教育・語学系」「理工、農学系」「医学・薬学・看護・医療系」の4つの分野に分かれて、それぞれの通っている大学の魅力、分野の魅力、また、その大学への合格を自分はどのようにして勝ち取ったか、そして、その実体験から高2の今こそ大切にすべきことなどについてお話しを聞きました。
年齢の近い先輩方から、貴重なお話しをしていただき、来年度の選択科目を決めたばかりの2年生にとっては具体的に何をしていけばよいのかを理解する大変有意義な時間となりました。
京都大学、東北大学、金沢大学などの遠方の大学からわざわざ駆けつけてくれた卒業生もおり、今回お話いただいた先輩の皆様には深く感謝いたします。本当にありがとうございました。

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国高生のための東京大学説明会

2023.12.13(水)


12月13日(水)に国高生のための東京大学説明会を実施しました。

昨年までは女子高生のための東京大学説明会ということで高校1、2年女子生徒向けに実施していた説明会を、今年は国高生のための東京大学説明会という名前で、男女問わず参加できるようにして実施しました。
東京大学理科1類2年生の大野紗弥さんに来ていただき、東京大学の魅力などを語ってもらいました。男子生徒7名を含む10名の生徒の参加がありました。
高校時代における生活、そして、東京大学の魅力やそのシステム、さらに、部活動やアルバイトなどを含めた大学生生活全般にわたり、存分に語っていただきました。その後、生徒からの質問に答える形で説明会が進みましたが、質問が途絶えることなく、予定していた時間を大幅に延長するほどの充実した説明会となりました。

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冬の東大見学会

2023.12.25(月)

12月25日(月)に冬の東大見学会を実施しました。

夏休み中の東大見学会に参加できなかった、1年生を対象に冬の東大見学会実施しました。42名の生徒が参加し、東京大学駒場Ⅱキャンパスの生産技術研究所を訪問しました。
当日は12:30に東京大学駒場Ⅰキャンパス正門前に集合し、駒場Ⅱキャンパスの生産技術研究所に移動、まずは本校71期卒業生の東京大学大学院1年の末永陸照さん、山本真愛さんから、東京大学全体の説明をうかがいました。続いて、大島まり研究室、野村政宏研究室、という二つの研究室と、試作工場を見学しました。大島研究室では大島先生より脳内の血流シミュレーションについて、野村研究室では野村先生より次世代の半導体熱制御技術の研究について、それぞれお話しをいただきました。また、試作工場では最先端の工作機械を見学させていただくことができました。1年生にとっては、まだまだ難しい内容の研究でしたが、質疑応答などによって理解も深まり、大いに刺激を受けたようでした。この日の体験が今後の探究活動などにも生かされていくことでしょう。

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2年生キャリアガイダンス

2024.2.7(水)


2月7日(水)5、6限に、2年生を対象としたキャリアガイダンスを行いました。

駿台予備学校中高営業部部長統括新井智恵様を招いて、大学入試の現状と第一志望合格に向けてお話を聞きました。

【大学入試の現状】
大学入試は全国の受験生との勝負。受験人口が減少し、大学全入時代・淘汰の時代の到来した現在は、入りたい大学に入れる力をつける時代!また、現高2は新課程入試の初年度であり、現高3が極端な安全志向・現役志向になる可能性があるため、チャンスの年!2024年度までの入試とは科目表記が異なることに注意して、情報収集をしていきましょう。

【第一志望合格に向けて】
今やるべきこと
1.授業・教科書を大切に
2.苦手科目を克服する
3.分からない点を放置しないこと
4.自分の力を知るために、模試やテストを活用する
5.規則正しい生活と計画性のある学習を
6.情報に振り回されず、目標をしっかり持つ

大学入学共通テスト本番まで1年を切りました。国高生活を全力で楽しむとともに、国高の最高の仲間(ライバル)と高め合い、計画的にやるべきことをやりましょう!
駿台予備学校新井智恵様、講演ありがとうございました。

 

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東工大模擬授業

2024.2.1.(木)


 2月1日(木)放課後、本校の卒業生でもある東京工業大学工学院情報通信系の尾形わかは教授による模擬授業を実施しました。授業のテーマは「暗号技術――基礎と応用」というものでした。数学がどのように様々な暗号技術に応用されているのかを高校生にもわかりやすくお話してくださいました。また、その応用としての仮想通貨(暗号資産)の実用化にも話が及び、生徒たちは大いに興味をそそられたようでした。

 国立高校時代のことや進路選択、その後のご研究についてもお話いただき、生徒たちは大きな刺激を受けるとともに、多くを学ぶことができたようです。
 以下に、生徒の感想の一部をご紹介します。

◎暗号についてアナログなことは少し知っていたが、デジタルなことについてはあまり知らず、複雑なことをしているのだと思っていた。しかし、アナログな方式に落とし込んだ説明で手に取るように分かった。自分の身の回りにある複雑な事象も具体的に考えると分かりやすくなることは日常生活に役立つと思った。暗号の内容についても、言葉は知っていても仕組みは知らなかったので、とても勉強になった。

◎オイラーの定理、RSA暗号、ブロックチェーン、PoWというように、1つ1つは理解したつもりでもそれらを繋げて考えるのが難しかった。だが、RSA暗号については興味があったので、おおまかな仕組みだけでも知れて面白かった。説明の中だけではどうしても理解しきれないところがあるので、簡単な数Nで実際に暗号化してみたいと思った。大学の授業はどんな感じなのかイメージがわかなかったが、この授業をうけて大学は自分の好きな分野をとことんつきつめていくような授業が多いのかなと感じ、大学に入るのが少し楽しみになった。

◎暗号に素数を使っていることは知っていたが、具体的にどのように使われているのかを知って納得した。意外なところで mod が使われていて、数学が実際に役に立っているのがわかって面白かった。今の暗号は実体がないので想像しにくいところがあったけれど、仮想通貨のこともだいたいはわかったと思う。sk, pk が実際にはどのような形で(そもそも形はない?)作られ、使われているのかが想像しにくかった。全体的にわかりやすくて、数学と現実がつながっておもしろかったです。

◎Proof of Workのシステムがとても興味深かったです。数学の力で人の心理的な競争心や社会的な動きをコントロールしていることがすごいと思った反面、少し怖さも感じました。大規模な組織として、主要なメンバーが全体のルールを作り、常に制御するのではなく、組織をつくる構成員がお互いに制御しあうシステムに感動しました。今回の模擬授業を受けて今後の進路や将来に新しい選択肢を得ることができました。貴重な経験になりました。

◎暗号資産が何かあまり分かっていなかったけれど、お話をうかがってみてそのシステムが分かりました。お金を稼ぎたい人の心理をうまく利用したシステムで、監視しあう形が成り立っているのがすごいと思いました。古典的な暗号の発展で現代の暗号も作られていると知って、破られてしまわないのか不安に思ったけれど、圧倒的な量で現実的に打ち破ることが難しいようになっているとわかって安心しました。これまで全く分からなかったRSA暗号についても、仕組みが分かっておもしろかったです。暗号や暗号資産について理解が深まって、もっと知りたいと感じました。

◎暗号についてほとんど知識がありませんでしたが、こんなにも沢山の暗号のやり方があり、試行錯誤されてきたのだと感心しました。mod については既に学習していましたが、問題を解くだけで実際に生活にどのように生かされているかは全く知りませんでした。しかし今回 mod の利用がよく出てきて、こんな風な使われ方ができたのだととても印象的でした。また、プリントを見ただけではよく理解できませんでしたが、具体的な説明を多くしていただいたおかげで、少しずつ内容が分かってくるようになりました。暗号を今までよりも身近に感じるようになりました。

東工大模擬授業