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2025/02/26 教育活動
JICAとコラボ授業 「日系移民の方々が国高へいらっしゃいました」
2月5日(水)JICAとのコラボ企画
●本校1年生の探究活動において、「人文科学」「社会科学」「自然科学」と学問分野別に分かれて、グループで探究しています。今回の企画のねらいは、「移民や日系の方々との対話を通して、多文化共生の視点から横断的に学習する探究の意義について理解する」というものでした。複数の分野の事象を横断的・総合的にどうつなげていくか、よりマクロな視点で広い視野に立って考える機会を今後も設定していきます。
●テーマ「互いの文化を相対的な視点で比較し、異文化交流に必要なものは何かを考える」
講師 シンシア・カオリ・ヨコタ氏(ブラジル)・パウカル・ハラ・ニノスカ・フェリ氏(ペルー)
・ブラジルやペルーとはどんな国か?(クイズ形式)
・日系ブラジル人及び日本に住むペルーの方から見た日本とのつながり(講演)
・講師との交流企画(アクティビティ)生徒企画でブラジル(ポルトガル語)・ペルー(スペイン語)のじゃんけん大会
●8クラスを4クラスごと2会場にわけ、日系三世のブラジル人で語学の教師をされているカオリさん、ペルーで日本語教師をされているニノさんを招き、ブラジルやペルーの紹介、日系移民の歴史、高校生との交流アクティビティを実施しました。また、今回は教員ではなく、8クラスの代表者8名の高校生が司会進行、交流の企画など運営面を主体的に行い、生徒が考えた交流企画では、ブラジルのじゃんけん、ペルーのじゃんけんでそれぞれ、ポルトガル語、スペイン語で実施し、会場中が大いに盛り上がっていました。
●生徒の感想
ブラジル教室
「今まで身近な生活の中でブラジルと日本の繋がりを実感することがなかったので、今回のカオリさんの話を聞いて驚くことが多くありました。ブラジルには日系人の方々がいるコミュニティがあり、そこでは日本文化のお祭りが行われているということを知ってブラジルで日本文化が受け入れられていることを感じました。しかし、歴史から見ると日系人は差別や偏見が繰り返された厳しい現実があるのも知りました。多文化共生社会に向けて、このような歴史も受け止め、お互いの文化を尊重し合う必要があると思いました。また、国境を超えた異文化交流がグローバル化をより進展させると感じました。 」
ペルー教室
「ニノさんのお話は、今までペルーと日本の繋がりについて知らなかった私にとって興味深い内容でした。ペルーでも日本語教育が行われており、日本の文化について知りたいと思う人がいることが分かり、とても嬉しかったです。また、日本の学校でペルーの食べ物を食べる体験があることに驚き、ペルーの食文化について興味を持つきっかけにもなる良い活動だと思いました。日本とペルーは地球儀で見ればほとんど反対側にある国同士で遠く感じますが、お互いの文化を尊重していることを実感し、私自身も改めて、多文化共生のために必要なことについてもっと知りたいと思いました。 」