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2025/01/16 教育活動

東京体験スクール(オーストラリアからの留学生受入れ)報告

12月9日(月)から13日(金)までの1週間、留学生受入事業「東京体験スクール」の一環として、オーストラリアの4人の留学生が本校において、学生生活を送りました。

留学生4人は、基本的にホームステイをしている生徒と同じクラスの授業に出席しました。古典探究の授業では百人一首に参加し、オーストラリアの留学生と先生が札を取った時には、歓声が上がりました。留学生たちにとって、ひらがなの勉強にもなったようです。源氏物語を素材に、日本の古典芸能である能を扱った授業にも参加し、留学生たちは、曲の旋律や足さばき、アシメトリーな舞台など日本独特の文化の一端にも触れました。さらに、文学国語の授業では、詩の授業の一環として留学生4人が“my favorite poem”を紹介し、英詩の魅力について語ってくれました。その流れから、オーストラリアの国歌も歌ってくれました。

放課後には、剣道、茶道、少林寺拳法、ハンドボール、サッカー、クイズ研究会等の部活動に参加しました。剣道に参加した際には、礼節を重んじる面や「交剣知愛」「残心」といった武士の精神に興味を抱いたようです。茶道では、和室で心を落ち着かせ、お茶を点てる経験をしました。おいしい抹茶をたしなみながら、おもてなし溢れる雰囲気の元、「侘び」「寂び」に代表される日本独自の文化を実感することができました。少林寺拳法では、「剛法」「柔法」「整法」をバランスよく学びました。

12日(木)の昼休みには、JETのHugo先生とMai先生主催のクリスマスパーティーを行いました。本校生徒達も数多く参加し、留学生と一緒にジンジャーブレッドハウスを、グループごとに作っていきました。それぞれ個性的なハウスができあがり、最後にはおいしくいただきました。

最終日の放課後には、生徒ホールでFarewell Ceremonyを開催し、別れを惜しむ場面が見られました。受け入れ期間中の本校では、いつも以上に生きた国際交流の場や、英語を話す機会が生まれていました。また、オーストラリア英語に触れることにより、発音や語彙の多様性を感じられる機会にもなりました。

4人の留学生には、本校で培った経験を生かし、ヤングアンバサダーとして、将来、日本とオーストラリアとの友好のかけ橋になってくれることを期待しています。

[ホストファミリーとして協力してくれた生徒の感想]

・オーストラリアからの留学生をホームステイで受け入れ、日本の文化や生活を共有する貴重な機会を得ました。日本独自の文化を体験してもらうことを目指し、寿司や鍋など日本の家庭料理を共に食べました。料理を通じて、食材の選び方や日本の「和」の精神について説明し、留学生は興味深く学んでいました。また、日本の部活動を体験してもらいました。茶道では、茶の点て方や礼儀作法を体験し、「おもてなし」の精神を感じてもらいました。剣道では、竹刀を用いて面を打つことに挑戦し、日本武道を体験できたと思います。これらの活動を通じて、日本の伝統文化の奥深さを知るとともに、私たちも自分たちの文化を再認識する機会となりました。この経験を通じて、異文化理解の重要性を学びました。自分たちの文化を共有するだけでなく、相手の文化を尊重し理解しようとする姿勢が交流の鍵であると感じました。また、国や文化を超えた友情が築けることを実感し、この経験は私たちにとってかけがえのない財産となりました。

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