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2025/01/06 教育活動
都立高校生等の海外派遣研修(訪問国:エジプト)報告(3)
12月13日(金)から12月20日(金)まで、本校の生徒たちが「都立高校生等の海外派遣研修(エジプト)」に参加しました。
4日目の午前は、現地の小学校を訪問しました。歓迎セレモニーではエクラミー校長先生からのご挨拶の後、エジプトの文化に関する子どもたちの出し物を見ました。その後、小学生たちと一緒に日本の文化や歴史を紹介する交流を行いました。阿波踊りを踊ったり、お手玉、けん玉、折り紙を一緒に楽しんだり、都立高校生とエジプトの小学生たちが笑顔溢れる雰囲気のなか交流を行いました。
午後は、世界最古と言われる図書館をモチーフにしたアレキサンドリア図書館に行きました。閲覧席の開放的な空間は目を見張るものがあり、ヘレニズム文化の中心として機能し、東西の知識と文化が融合する場に立ち、生徒たちは悠久の歴史に思いを馳せました。その後、アレキサンドリアからカイロまで約3時間かけて列車で移動しました。
5日目の午前は、在エジプト日本大使館を訪問し、岩井大使の講話の後、質疑応答を行いました。その後、大使館で働く職員の方々と意見交換を行い、外交官という仕事、国際交流、大使館での日常業務、エジプトでの生活、今の仕事に就いた経緯などについて、生徒からも積極的に質問が出ました。
午後は、オリエンタルコンサルタンツグローバル株式会社を訪問し、カイロの地下鉄、大エジプト博物館建設に携わっている社員の方々からプロジェクトの概要を伺った後、実際に地下鉄の工事現場を見学しました。生徒たちからはODAの話やプロジェクトを進める上での苦労などについて質問が出ました。一日の振り返りでは、日本とエジプトの二国間でどのような協力ができるかなどを考え、翌日以降の研修での学びに繋げました。
[参加している生徒の感想]
・2日目、3日目に引き続き、4日目も日本とエジプトの教育分野における強固な関係を感じました。小学校では、最大限の歓迎をしてくれて驚きました。感無量でした。小学生との交流では、お互いの文化を知っていると会話が弾み、とても喜んでくれたため、国際社会においての異文化理解の重要性をことさら感じました。5日目は、午前中に在エジプト日本大使館に行きました。特命全権大使、大使館職員の方々との交流では、人生を通じて大切にできるアドバイスから、専門的でアカデミックな内容まで非常に沢山のことをお聞きすることができました。午後は、オリエンタルコンサルタンツグローバル株式会社の地下鉄工事現場を見学しました。こちらも、日本の素晴らしい鉄道の先進技術を、現地の景観などに考慮しながらエジプトに導入していて、「日本のインフラからエジプトが変わること」を実感させられる刺激的な時間でした。
・4日目は、小学校とアレクサンドリア図書館に行きました。小学校はEJSという日本式の教育を取り入れた学校でした。エジプトの小学生は大変活発で、積極性があり、私自身も見習って、さまざまなことを多くの人と話すことで吸収していきたいと思いました。アレクサンドリア図書館は、世界最古の図書館です。壁にヒエログリフが彫られていて、ホームページにはヒエログリフの解読までできるページがありました。5日目の午前は、在エジプト日本大使館に行って、大使の方や外交官の方の話を聞きました。午後は、エジプトに地下鉄を建設している日本人の方から、日本の技術をエジプトへ引き継ぐことを大切にしていると聞きました。自分もこの研修を多くの人に引き継いでいこうと思いました。多くの人の考え方や思いを学んだ1日となりました。