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2024/05/15 お知らせ

入学式を挙行いたしました

入学生、保護者の皆様ご入学おめでとうございます。

3年間の高校生活、思う存分楽しんでください!

校長よりいただいた式辞を掲載します

入学式式辞

式辞を申し上げる前に、過日発生した台湾地震により殉難された方々のご冥福を心中より深くお祈り申し上げ、被災された方々に対しまして心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
これより式辞とさせていただきます。
花冷えの中、春の日差しと息吹を感じる、この良き日に学校運営連絡協議会協議員委員 今村泰子様、PTA会長 杉本広子様、新入生保護者の皆様のご臨席を賜わり、東京都立小平南高等学校第42回入学式が挙行できることを、心より深く感謝申し上げます。教職員にとりましても大きな喜びであります。ご臨席を賜わりました皆様方に厚く御礼を申し上げます。
先程、入学を許可いたしました第42期生280名の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんはこれからの小平南高等学校における学校生活に胸を膨らませていることと思います。「受けて忘れず、施して語らず」という言葉があります。この晴れの場に皆さんがいることができるのは皆さんの努力もさることながら、これまでともに励まし悩み、支え続けてくださった保護者の皆さんをはじめとする数多くの方々のおかげであることを今ここで深く心に留め、忘れない欲しいと思います。
さて、本校は昭和58年に創立され、本年で創立42年になります。
本校設立は、地元小平・国分寺両市の尽力によるもので、本校建設前の敷地に生息していた欅(けやき)と銀杏(いちょう)を本校の象徴として校章にしています。欅は武蔵野のシンボルで小平・国分寺両市の木でもあり、三枚の葉は「努力・自律・英知」の教育目標と小平の「小」を古文字で表しています。また、銀杏は東京都の木であり、三枚の葉は自覚・洞察・創造の三つの目標を表しています。
さらに、本校前庭の「翔く」という記念像は、本校建設に際し地域と一体となって文化的な環境をつくるという見地から地元の彫刻家・矢崎虎夫先生により制作されたものです。「少女の手から鳩が七つの海を越えて理想の空へ飛び立つ瞬間」がモチーフにされており、これは本校と生徒の将来の姿を示しており、いかに本校の創立が地域から切望されていたが伺えます。
また、令和4年度から新学習指導要領が施行され、皆さん方は新教育課程、一人1台タブレット端末を使用して学習をする三期生であります。高校の授業は教科から科目中心に変わっていきます。本校では一人一人の可能性を伸ばす様々な仕組みが用意されています。これから三年間、日々の授業を中心に学校行事に部活動に、そして人間として成長するためにバランスよく学校生活を送ってください。「古今著聞集(こきんちょもんじゅう)」という鎌倉時代の書物に「春は櫻梅桃李の花あり、秋は紅蘭紫菊(こうらんしぎく)の花あり、皆これ錦繍(きんしょう)の色、酷烈(こくれつ)の匂なり」とあります。即ち桜、梅、桃、スモモそれぞれが美しい花を咲かせそれぞれ良い香りを放ちますが、皆さんにはそれぞれ自分にしかない良いものがあるということです。自分に正直に周りの人には誠実に接してください!多忙な毎日になると思いますが、自ら決めた目標に向かって自分の意志で高みを目指して頑張って参りましょう!全教職員が全力で応援します。
最後になりますが、保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。お子様は貴重な三年間を本校で学ばれることを選ばれました。高校の三年間は人生の在り方を模索し、将来の道筋を自分の責任において決める大切な時であります。成人年齢も引き下げられ三年後は世間の荒波に向かって漕ぎ出す時期でもあります。本校教職員一同、三年後のみならず、五年後十年後の姿を思い抱き、全力で指導してまいります。本校の教育に対してご協力を賜わりますことをお願い申し上げます。
結びに、これからの将来を担っていく新入生の皆さんが明るく健康で高校生活が過ごせるよう御祈念申し上げ、式辞といたします。

令和6年4月9日 東京都立小平南高等学校長 中野 清吾