作法部
「文月の稽古」
間もなく楽しい夏休みがやってきます。
でも、外は、雨が降ったり、暑かったり不安定な天気が続いています。
そんな時こそ、一服のお茶でほっとしたくなるものです。
今回は、氷を浮かべた「冷抹茶」を点ててみました。
お茶碗も、「平茶碗」という、熱がさめやすい
茶碗の口が大きくあいたものに、夏らしい、「朝顔」が描かれたもので点ててみました。
和菓子は、こちらも、夏に食べるのがぴったりな、「水ようかん」。
本当は、桜の葉っぱが巻かれていたのですが、茶道では、「食べれないものは出さない」
というルールがあり、葉っぱは外して、盛り付けしました。
そう考えると、「ルール」とか、「規則」とか、堅苦しくて、面倒だと思いがちですが、
一度、覚えると、その通りにすればいいので、かえって楽かも。と思った次第です。
作法部がしている、茶道は、ルールの塊ですが、一つ一つ着実に覚えると、
あとは、それを反復するだけ。
それでも、季節や場面によって、少しずつ変化をもたらし、考えることができ、
とても楽しいです。
これから、夏から秋、秋から冬へと、季節が変わり、どんな茶道ができるのか、いまから楽しみです。
文化祭にも参加いたしますので、よろしければ、お立ち寄りください。
「水無月のお稽古」
6月は古語で「水無月」と言います。
作法部は、今年度から新たに外部講師の方をお迎えし、
茶道・着付け・生け花に取り組む予定です。
そういった背景の中、「水無月」というお菓子を食べながら、
歩き方、袱紗捌き、茶筅通し、お茶のたて方などを学びました。
先生から、なぜ、「水無月」というお菓子を食べるのか、とお話も伺いました。
昔は、クーラーなどなく、6月はとても暑くて(今は、クーラーがあっても厚いですけど)
氷は、高貴な方しか食べられず、暑気払いに氷を食べる代わりに、庶民は、氷を模した
水無月を食べるとのことです。
なるほど!よく見ると、ういろうに浮かんでいる小豆が、氷に浮かんでいるようです。
また、魔よけの意味もあるようです。
茶道の入口に立ったばかりの私たちですが、遠いいにしえに思いを馳せながら
お稽古を楽しくしています。