作法部
「7年ぶりの文化祭参加 (長月)」
都立板橋高校文化祭に作法部は7年ぶりに参加いたしました。
どうなることかと、不安でしたが、無事にお点前を披露でき、お客さまに、お抹茶とお菓子を召し上がっていただくことができました。
当日は九州で江戸時代から変わらぬ製法で作られていて、京都の茶席で人気の干菓子を出すことができ、感無量です。
また、飛田校長にも来室していただき、部員の成長を見ていただきました。
そして、うれしいことに、10年以上前の卒業生が、訪ねてきてくださり、「頑張ってください。」と、励ましの言葉もいただきました。
人と人の交流の場の茶席ですが、思いがけない方や、お子さま、その他、様々な方にいらっしゃっていただき、この日のために稽古してきてよかったと思いました。
また、来年の文化祭のために頑張ろうと思います。
「葉月の稽古」
毎日、暑い日が続きます。熱中症に要注意です。
汗を毎日かきます。
そんな時に、よい飲み物は、ミネラルを含む「麦茶」だそうです。
小さい頃は、麦茶が冷蔵庫に常備されており(家で沸かしたもの)、いつも飲んでました。
麦茶をのむと、不思議とのどがすっきり、汗も引いて、気分もさわやか。
緑茶にはカフェインが含まれていて、水分補給には不向きとのこと。
抹茶はどうなのでしょうか。
気を取り直し、真夏の稽古。
文化祭のために頑張っています。
びっくりするくらい、帛紗さばきも、茶筅通しも、歩き方も、上達しています。
文化祭でお点前をするのが楽しみです。
和菓子は、この季節にしか作られない、若鮎こと「京の鮎」
どら焼きのような生地に、なんと、おもちのような求肥がくるまれていて、
形は、お魚の鮎の形です。若鮎の季節が夏だから今のお菓子なのですね。
若鮎は、どら焼きとは違ったおいしさがあります。
このように、日本に四季があるように、茶道にはその季節その季節で食べるお菓子があります。
お菓子の由来を知るのも茶道の楽しみのうちの一つです。
「文月の稽古」
間もなく楽しい夏休みがやってきます。
でも、外は、雨が降ったり、暑かったり不安定な天気が続いています。
そんな時こそ、一服のお茶でほっとしたくなるものです。
今回は、氷を浮かべた「冷抹茶」を点ててみました。
お茶碗も、「平茶碗」という、熱がさめやすい
茶碗の口が大きくあいたものに、夏らしい、「朝顔」が描かれたもので点ててみました。
和菓子は、こちらも、夏に食べるのがぴったりな、「水ようかん」。
本当は、桜の葉っぱが巻かれていたのですが、茶道では、「食べれないものは出さない」
というルールがあり、葉っぱは外して、盛り付けしました。
そう考えると、「ルール」とか、「規則」とか、堅苦しくて、面倒だと思いがちですが、
一度、覚えると、その通りにすればいいので、かえって楽かも。と思った次第です。
作法部がしている、茶道は、ルールの塊ですが、一つ一つ着実に覚えると、
あとは、それを反復するだけ。
それでも、季節や場面によって、少しずつ変化をもたらし、考えることができ、
とても楽しいです。
これから、夏から秋、秋から冬へと、季節が変わり、どんな茶道ができるのか、いまから楽しみです。
文化祭にも参加いたしますので、よろしければ、お立ち寄りください。
「水無月のお稽古」
6月は古語で「水無月」と言います。
作法部は、今年度から新たに外部講師の方をお迎えし、
茶道・着付け・生け花に取り組む予定です。
そういった背景の中、「水無月」というお菓子を食べながら、
歩き方、袱紗捌き、茶筅通し、お茶のたて方などを学びました。
先生から、なぜ、「水無月」というお菓子を食べるのか、とお話も伺いました。
昔は、クーラーなどなく、6月はとても暑くて(今は、クーラーがあっても厚いですけど)
氷は、高貴な方しか食べられず、暑気払いに氷を食べる代わりに、庶民は、氷を模した
水無月を食べるとのことです。
なるほど!よく見ると、ういろうに浮かんでいる小豆が、氷に浮かんでいるようです。
また、魔よけの意味もあるようです。
茶道の入口に立ったばかりの私たちですが、遠いいにしえに思いを馳せながら
お稽古を楽しくしています。