令和6年度関東高等学校陸上競技大会 秩父宮賜杯第77回全国高等学校陸上競技対校選手権大会南関東地区予選 男子8種競技第3位入賞!全国高校総体(福岡インターハイ)出場が決まりました!
2024/06/20
令和6年度関東高等学校陸上競技大会
秩父宮賜杯第77回全国高等学校陸上競技対校選手権大会 北関東・南関東地区予選
駒沢オリンピック公園陸上競技場において6月14日(金)~17日(月)に開催されました。
板橋高校からは男子8種競技・200m・800m・走高跳・女子円盤投と男子4×100mリレーに出場しました。
初日と2日目の結果報告をさせていただきます。
6月14日(金) 男子8種競技 男子4×100mリレー
今年の関東大会は地元東京開催ということもあり,宿泊を伴わないいつもとは違うと同時にいつもと同じ競技会となった。我々東京の選手にとっては先月も使用した慣れ親しんでいる駒沢公園陸上競技場。勿論,いつもの様にサブトラックはなく,当たり前の様に競技会をしながら同じ競技場内でW -upも行ういつもの競技会であるが,他県はどこでも立派なサブトラックが備わっている競技会が当たり前の事。申し訳ないが,今回は東京の選手にとってアドバンテージが多くある事は事実である。特にグランドレベルで働いている補助員も本校の生徒が大勢関わり,観客席で応援する数も全員で応援できる。勿論,家族も友人たち,OB,OGなども大勢応援に来てくれた。その様な中で、出場した選手たちは,日頃の成果を遺憾無く発揮する事ができたというべきか、力以上の爆発力を発揮して、想定以上の結果を示してくれた。
その火付け役となったのは,初日から八種競技に出場した3年生の小山裕成であった。 前半の4種目のうち、キーとなる2種目めの走幅跳を6m50前後でまとめる事が出来ればその後の展開がかなりのリラックスして臨めるのであるが,逆に不発に終わり、しかも痛めていた膝が踏み切ろうとした時に更に悪化することとなった。この時点で、リレーのアンカーに出場する事を断念することとなり,2枚用意しておいたリレーオーダー用紙はアンカーに2年生の高山 渉の名前が書いている方を提出することとなり,実はこの様な事は想定内であり,今回はその準備をして来た。過酷な混成競技をトライしながらその合間にリレーも走るという事を都総体でも実践して来たが,踏切足の膝が悲鳴をあげている。思い起こすと昨年度も,都総体でエースの武蔵大地が100m予選で軽い肉離れを起こしてしまい、リレーのオーダーから外さざるを得ない状況となり,結果,入れ替えた所でバトンが繋がらなかった苦い経験があった。
男子4×100mリレー 41秒33!!!板橋高校新記録!!!
5人目6人目がオーダー変更してもチーム力が保たれる様に準備しなければ勝ち抜けない。その事を想定して何度も練習もして来た。また,格上チームにチャレンジするには、今まで通りのバトンワークではタイム差は縮まらない。アドバイザーで指導していただいている小林雄一氏と相談して、バトンのスタート位置をかなり拡げる決断をした。かなりのギャンブルな方法であるが,超難関と言われる南関東ブロックを突き抜けるためには中途半端なバトンワークでは通用しないのである。結果は,奥西,横山、三浦、高山で臨んだ予選は41.33の板橋高校新記録ではあったが、4位となり、決勝進出とはならなかった。同じ組には全国ランキング上位に位置している強豪、市立船橋,城西大城西、明星学園、慶應などの中で激闘を繰り広げた結果である。立派なレースをした結果の4位であった。こういった時のたらればは禁物である。負けは負けである。また,関東大会の宿題は関東大会でしかクリアする事はできない。来年以降の後輩たちに委ねるしかない。
6月15日(土) 男子8種競技 女子円盤投
女子円盤投 32m40!
扉は少しずつ開かれて来た感はある。いつの年にか万全の状態でチャレンジしてこの重い扉をこじ開けて扉の向こうに行ける事を信じて止まない。そのためには,もう,都立では何番とか、東京では何番目とか言ったり考えたりする事を止めるべきである。多分,その先に答えが待っているのだと感じて来た。但し、板橋高校は私学の強豪校とは違う、常にチャレンジャーとして、向かっていく気持ちを忘れてはいけない。雑草の様な逞しさを忘れてはならないのである。チームカラーである黒は力強さ、赤は情熱、黄色は雑草の花の色、これが板橋のカラーなのだ。
そんなチームカラーを小山裕成は、関東大会の舞台で具現化し、満身創痍で闘う姿を通して仲間に無言のメッセージを解き放ち、仲間たちに勇気を与えた。また,女子で唯一関東大会に出場した原奏七は2頭目に自己ベストに近い32m40を投げたが,12位となり、インターハイ進出とはならなかった。皆が夢の様な世界に浸っている中,一層悔しい思いが込み上げてくる大会となったに違いないが,悔しさは次のステージでは必ず強いバネになるはず。それを今後期待したい。
陸上競技部顧問 笹川浩司
男子8種競技 5351点 第3位入賞!!! 全国高校総体(福岡インターハイ)出場権を獲得しました!!!
板橋高校全員の大声援が小山裕成の背中を押し、福岡インターハイに導いてくれました!
陸上競技は戦う舞台では一人ですが、その選手の心の中やその瞳の中には、ともに厳しい練習を乗り越えた仲間たちの
姿が必ずあります。陸上競技は個人競技ということが言われることがありますが、決してそうではない。
すべてのスポーツを通じてともに勝負の舞台へ立とうとする仲間への想いは変わらないですし、競技中が一人か複数かの
ただそれだけの違いです。そういった仲間たちの想いがあるから、全国高校総体を目指す高校生は真剣な目と精悍な姿で躍動し
時には歓喜し、時には涙し、高校生として大きく成長していくのだと思います。
板橋高校の南関東総体は3日目の躍進へと繋がっていきます・・・