校章

東京都立富士高等学校附属中学校

第1回夜間観測(詳細報告)

2023/06/13

第1回夜間観測(詳細報告)

中学1年生も入部し、部員の数も大幅に増えた中で、6月3日(土)に今年度第1回の夜間観測を実施しました。

前日の大雨により天候が心配されましたが、急速に天候が回復し、予定通り実施することができました。

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翌日が満月のため、この日は月の表面の様子もよく観察することができました。

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西の空には金星と火星を観測することができました。

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太陽系の第2惑星の金星は、翌日の6月4日に東方最大離角の位置に到達します。

地球の内側を公転する水星と金星は、太陽から一定角度以上離れることができず、日の出直前か日没直後の限られた時間しか観測することができません。東方最大離角は夕方に最も太陽から離れるときで、金星の場合は約40°です。日没直後も高度が高いので、長い時間観測することができます。

金星については、明けの明星、宵の明星として親しまれています。

金星の左上側に火星を見ることもできました。火星は太陽系の第4惑星で、表面が酸化鉄で覆われているので、赤茶色に見えます。

この日の火星はかに座のあたりに見えましたが、かに座にあるプレセペ星団(M44)も観測することができました。

 

【天文班班長のコメント】
 今回の夜間観測は、今年度の新入部員も参加しての観測となりました。日没までに観測準備を整えて、月や星の出現に備えました。
月や火星、金星を望遠鏡で観測しました。実際に望遠鏡で見てみると、予想していなかった位置に星団があったり、恒星同士の位置関係がわかったりと、夜間観測でしかできない発見がありました。初めての参加となった新入部員も、月の投影や望遠鏡での観測をとても楽しんでいました。
 今後は望遠鏡の使い方についてさらに部内でスキルアップを図り、また事前の学習活動を通しても、より様々な天体を観測できるよう活動していきます。
 
    

▼「金星の見え方」(中学3年地学の授業プリントより抜粋)

金星の見え方