第2回夜間観測
2022/11/15
第2回夜間観測
11月8日(火)に今年2回目の夜間観測を行いました。皆既月食と天王星食が観察できました。
7月に第1回を開催して以来、なかなか天候に恵まれませんでしたが、この日は絶好の観測日和となりました。
国立天文台によると、皆既食は約86分間の長いものになりました。
今回は皆既月食中に、月の裏側に天王星が隠れる天王星食が起こりました。
惑星食自体はそれほど珍しい現象ではありませんが、皆既食中に惑星食が起こるのは442年ぶりです。
▼18:34頃の月(部分月食) ▼18:51頃の月(部分月食)
▼20:28頃の月(皆既月食)
月の左下の小さな点が、天王星です。皆既食が終わる20:42の直前に、天王星は月の裏側へ隠れました。
皆既月食は地球の影(本影)に月が入ることによって起こります。波長の長い赤い光は散乱されづらく、地球の大気を長く通る過程でわずかに屈折して、本影の中にある月にも届きます。そのため、皆既食中も月は真っ暗にならず、赤銅色に輝きます。
天王星は太陽系の8つの惑星のうち、太陽から7番目の惑星です。木星・土星に次いで3番目に大きい天体ですが、公転半径は約19.2AU(1AU=約1億5000万km)であり、大変遠いところにある天体です。
この日は、火星・木星・土星・天王星と多くの惑星を観測することができました。