校章

東京都立富士高等学校附属中学校

科学探究部 天文班の活動について

2022/05/27

科学探究部 天文班の活動について

中学1年生、高校1年生も新たに入部し、今年度の活動が本格的に始まりました。

8月には、2020年から行っている太陽黒点観測についての研究発表で、全国高等学校総合文化祭(とうきょう総文2022)自然科学部門に出場します。

▼とうきょう総文2022ウェブページ(外部ページへのリンク)

https://tokyo-soubun2022.ed.jp/

 

<沿革>

ガガーリンが人類初の宇宙飛行を成し遂げた1961年に天文部は創部されました。

2015年に物理部・化学部・生物部とともに科学探究部として再編され、名称も天文班となりました。

2020年からは中学生の入部が始まり、昼間の太陽黒点観測にも取り組んでいます。

 

<活動場所>

天文台

 校舎5階の部室よりさらに階段で上がったところに天文台があります。設置してある望遠鏡は創部当時からのものですが、2018年度の整備により、いまでも元気に動いています。(五藤光学研究所 15cm F15屈折赤道儀 1961年製)

000277248

屋上

 観測会ではここに望遠鏡を設置して天体を観測したり、流星を観測したりします。

000277249

地学教室

 校舎4階の地学教室は、部会や様々な講習会、夜間観測の際の拠点になります。

 

<活動内容>

(1)夜間観測

 屋上や天文台で観測を行います。2022年度は、年間6回の観測を予定しています。現在は新型コロナウイルスの影響により実施できていませんが、以前は学校に泊まり込みで観測を行う徹夜観測も行っていました。

000277741 000277740

 夜間観測に向けて、放課後の時間を使って、事前に望遠鏡の使い方などの講習も行います。

000454183 000454191

 

(2)太陽黒点観測

 2020年度より、太陽黒点の継続観測を始めました。天文台の望遠鏡に太陽投影版を取り付けて、太陽表面の様子を観測します。黒点の記録の際は、望遠鏡を太陽に自動追尾させて、投影された像の位置がずれないようにして行います。

000454197 200000006 200000010

 高校生は昼休みの時間、中学生は土曜授業の日の放課後を利用して、観測にチャレンジしています。

 

(3)探究活動

 2020年度より観測を続けてきた太陽黒点のデータを分析し、2021年11月に「東京都高等学校理科研究発表会(全国高等学校総合文化祭東京大会自然科学部門プレ大会)」にて研究発表をしました。(高校2年:3名、高校1年:1名参加)

 テーマ:「季節による太陽黒点の数の変化、太陽の自転と黒点の関係に関する研究」

その結果、2022年8月に行われる「第46回 全国高等学校総合文化祭(とうきょう総文2022)自然科学部門」に東京都代表校として出場することになりました。

 200000348  footer-banner-1

 本校では6月と2月の年2回、中学1年生から高校3年生までの6学年にわたる「探究発表会」を開催しています。天文班も科学探究部の一つの班として、日頃の活動の成果を発表します。

 

(4)学習会・講習会

 2020年度より中学生は天文宇宙検定の受験にチャレンジしています。学習会を開催して3級(中学校で学習する天文学知識)の合格を目指します。昨年度からは中学2年生が先生となり、自作のプリントやスライドを使って、完成度の高い授業をしています。中学1年生は、積極的に質問をして、学びを深めています。

 200000344 200000345

 外部指導員の先生にお越しいただき、講習会を開いていただいてます。8月中旬は、三大流星群の一つであるペルセウス座流星群が見られる時期です。写真は、昨年8月に流星群の基礎知識についてレクチャーしていただいたものです。驚きと発見がたくさんあったようです。

 200000272 200000273

 

(5)文化祭

 天文班は文化祭でプラネタリウムの展示を行っています。昨年度は、映像発表での文化祭となりました。

 200000275 000278053

 

(6)高校生プラネタリウム

 なかのZEROホールのプラネタリウムをお借りして、高校生がテーマ決定から投影・解説までを主体的に行うイベントです。富士高校、西高校、豊多摩高校の3校が参加しています。

 000277744

 

(7)観測合宿

 新型コロナウイルスの影響により2020年度より実施できていません。これまでに、阿智村(長野)・鹿角平(福島)・九十九里浜(千葉)など、星がよく見える地域で観測合宿を実施しました。街の灯りが明るい東京ではまず見ることの出来ない迫力のある星空を堪能することができました。