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2023/10/02 お知らせ
人間と社会「東京都水道局と連携した防災訓練」
9月28日(木)に東京都教育委員会後援で「東京都水道局と連携した防災訓練」を実施しました。当日は2部形式で前半は、「災害時の断水」というテーマで東京都水道局練馬営業所課長代理小林洋二郎先生におこしいただき、ご講演いただきました。東日本大震災の際には津波による甚大なる被害を受けましたが、さらにライフラインとして重要な水道管への被害があったこと。現在は浄水場や水道管の耐震化がさらに進んでいること。災害時の給水ステーションが約2km圏内に設置されることなど普段気づかないことをたくさん教えていただきました。そして災害時に備え今すべきことや給水ステーションがあっても水が運べない高齢者や体の不自由な方への共助の大切さを考えることができました。
後半は、実際に水道局の職員の方に多数お越しいただき、1トン以上の水を使って給水訓練を体験しました。生徒たちは、給水車から給水ステーションへの設備を実際に組み立てさせていただき、非常用飲料水用に準備していただいた容器に設置した給水ステーションから水を汲んで運ぶ体験ができました。容器には6リットルの水を入れることができますが、6kgの水を実際に持ち運ぶことの大変さを、身をもって知ることができました。まさに共助の大切さを実感できました。
【生徒の感想】
- いざという時のために、東京都内には201ヶ所も給水拠点があり緊急の時に対応できると言うことに気づきました。今回の講和や「水道・暮らしのガイド」を見て、やく2km圏内、意外と近くにあるんだなということを実感できたからです。
- 災害が起きたと仮定して、最初に思い浮かべるのが火事や津波で、水に関しては見落としがちだが、消防局と肩を並べる程、水道局は災害時に私たちの力になっていただいていて、様々な工夫がされているということに気づいた。
- 耐震管が整備されている地域では断水が起こらなかったことなどを知り、浄水場や水道管の耐震化など様々な対策が行われていることが分かった。
- 災害時は余裕がないため、普段からそれらを確認しておく必要がある。また、自分1人だけでなくより多くの人が助かり、スムーズな水の確保に繋がるので、自宅付近の給水ステーションの場所・給水パイプの組み立て方等の確認が必要と気づいた。
- もしも地震が起きて断水したときに保存水があると、最低でも3日間はなんとかなるので、保存水があるのかを確認する必要があると思う。
- 今日の講演を聞いて災害の対策に対する認識と意識が変わって、日頃から「もしも」のことを考えておくべきだとおもった。日々、災害について考えて災害が起こったら自分は何をしたらいいか、何ができるかを常日頃から考えて意識することが大切と気づいた。