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東京都立上野高等学校

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2025/09/22 お知らせ

理数研究校 理数特別セミナーを実施しました

9月19日(金)理数研究校 理数特別セミナーが実施されました。

慶應義塾大学先端生命科学研究所の所長である荒川和晴教授をお迎えし、参加を希望した生徒たちに講演をしていただきました。

「最強生物」といわれるクマムシの乾眠のしくみと、クモ糸遺伝子をもとに微生物につくらせた生分解可能な新素材についてのお話でした。

宇宙空間でも耐えられるクマムシの遺伝子の発見は、惑星間航行時の食料確保につながるのではとNASAからも期待されているそうです。また、クモ糸から設計された新素材は、有名アパレルメーカーの製品にも採用され、自然界に排出されるマイクロプラスチックの削減に貢献しています。

生物についての理解を深めることが、人間社会の進歩につながることを実感する講演会となりました。

 

〈参加生徒の感想〉

・学校の授業やテレビの番組では聞けないような話を聞くことができて、とても貴重な機会だった。クマムシが地球上で最強の生物であることや、クモの糸が強いことは前から知っていたが、その性質を利用して社会の役に立てるようなものを生み出していることは知らなかった。社会がより良くなる為に研究をしているのは素晴らしいと思った。

・最高に面白かったです。新しい知識が増えました。同じように一つのことに夢中になって最後までやり通せるようになりたいです。気になるのでもう少し詳しくいろいろ読んで調べてみようと思います。

・生物の深い分析の話と市場価値が重なって新たなビジネスになっていたのが、今の総合的な探究の時間の授業でやっている内容と同じで参考になった。

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