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2024/03/12 行事
令和5年度 建築科 特別授業(伝統貫構法)
令和6年3月12日(火)、建築科1年生が、一年間 木造実習でお世話になった市民講師の藤森嘉孝 棟梁より、授業の集大成として伝統貫構法の体験実習のご指導いただきました。
我が国で建てられる木造住宅の工法は二つあります。一つは在来工法とよばれる現在主流の方法で、金物で補強する建て方です。それに対して伝統貫構法は、金物を使用しません。柱を貫通する「貫」と柱間に組み込む「幕板」を、「駄枘(だぼ)・栓(せん)・楔(くさび)」といった木片を、部材の接合部に組み込んで建てる工法です。
これには伝統的な高度な大工技術が必要となります。実習室での作業のため、体験実習用として平面は原寸大で、高さは室内の天井の高さに切り詰めた、総木曽檜のキットを製作していただきました。
藤森棟梁の指示と身のこなしに驚愕しつつ、皆で協力しながら、番付け通りに部材を組み立て、貫構法を学び、生徒は一生懸命取り組みました。