校章

東京都立総合芸術高等学校

【美術科】の紹介

2021/03/03

【美術科】の紹介

 

【カリキュラムの特色】

 美術科には、日本画、油彩画、彫刻、デザイン、映像の5つの専攻があり、生徒は入学時に自分の専攻を決めて学習します。それぞれの専攻分野の奥深さを理解し、3年間の学習を通してしっかりとした専門性を身に付け、それぞれの進路につなげます。

 1年次では、「構成」が必修科目となっており、絵画・デザイン・コンピュータグラフィックス・彫刻の中から自分の専攻以外の分野も幅広く学び、自らの適性や可能性を再発見できるようなカリキュラムが組まれています。1年間の学習を通して自分の興味や適性が他の専攻分野にあると考えたなら、受け入れ先の設備等の条件が整った場合に限って、年次進行するときに転専攻が認められます。

 2,3年次になると、それぞれの専攻の専門性をさらに高めていきます。授業は精選された課題に基づいて少人数編成で行われ、生徒一人一人の個性を大切にした教育が行われています。また、2年次には美術についての歴史を学ぶ「美術史」が必修科目となっており、知識と技術をバランスよく身に付け自己の表現につなげます。

  3年次には必修選択として、木工・金工・陶芸・版画・環境造形・CG・アニメーション・写真から選択して学び、幅広い視野や能力を身に付けることができます。

 各専攻の概要
【日本画専攻】 
 岩絵の具などの伝統的な素材を使って作品を描きます。
 初歩から始め、3年次の卒業制作では100号を越える大作が描けるように指導します。
 また、基礎となる観察や描写・発送の力をつけるため、水彩による着彩や鉛筆描画・光瀬課題等にも力を入れて取り組み、入試等にも対応できるように指導します。 
 
【油彩画専攻】 
 1年次では素描の基礎と油絵の基本的技術を学び、2年次ではイメージ課題や作家研究などにも取り組むことで創造性を高め、表現の幅を広げます。
 3年次では集大成としての卒業制作に取り組む過程で、入試にも対応できる総合的な力の修得を目指します。

 【彫刻専攻】 
 塊、量、均衡、動勢、空間、質など彫刻の造形要素を塑造や木彫によって学習します。
 1年次では模刻や首像制作などを中心に基礎を学び、3年次では卒業制作として等身大立像などの大作を制作します。

【デザイン専攻】 
 1年次では色彩や形態の基礎を学び、
2年次では実際のデザインの作業に近い感覚を立体物のデザインやポスター制作を通して学びます。
 3年次では、それらのまとめとして卒業制作を行うと共に、幅広いデザイン・工芸分野の大学進学に対応する力を身につけます。
 

【映像専攻】 
 1年次では写真・動画・コンピューター・素描・シナリオなどの基礎を学びます。
 2年次では専門性の高い指導者(特別専門講師)による実践的な内容のきめ細かな指導を行います。。
 3年次ではそれぞれの卒業後の進路に応じた制作活動を行うことで卒業制作、入試対策等ににつながる指導を行います。