東京都立総合芸術高等学校

学校からのメッセージ

校舎の写真

校長あいさつ

校長 平林 信彦

 今年度で2年目となりました総合芸術高等学校の校長、平林です。 本校は、都立学校では唯一の芸術専門高校で、今年度、13期生が入学しました。学校の総生徒数は500名弱で、決して大きな学校ではありませんが、3つの学科がそれぞれ活動しているため、3つの学校があるように見えます。

 現在、社会は新型コロナウイルス感染症の影響が依然として、おさまらない状況が続いています。今年度についても、そう簡単には収まらないのではないでしょうか。本校では、昨年度に感染予防対策を強化してきました。生徒の御家庭の協力もあり、1年間を通して、都立校の中でも少ない感染者数で抑えており、学校閉鎖をすることなく保護者の方をお招きしての定期公演や演奏会、作品展示などを徐々にではありますが実施いたしました。

 令和4年度、学校教育法施行規則等の一部が改正されたことにより、スクール・ポリシーを策定、公表となりました。

 本校のスクール・ポリシーは、「美術・舞台表現・音楽の芸術に関する専門教育を通して、我が国の芸術文化を支え、国内外での芸術文化活動により社会貢献する心豊かな人間の育成を図る」を教育目標とし、国際社会で活躍する一流のプロフェッショナルを育てるため、芸術の専門教育に注力するとともに、教育活動全般を通して人間尊重の精神を培い、自ら考え行動する自律的な人間を育成するとしました。これまでの教育目標を刷新したということではありません。

 スクール・ポリシーの中に「一流」という言葉が出てきます。「一流」の意味を調べると様々なものが出てきます。私が考える「一流」とは、スマートにものごとを進められることで、常に何事にも「一流になる」という気持ちが大切だと考えています。というのは、精神論になるかもしれませんが、東京オリンピック・パラリンピックの開催が1年遅れた時に、アスリートたちは、本当に大会ができるのだろうか、自分の力のピークを調整できるのだろうかといったことで不安を抱えました。しかし、ご自身の好きな言葉から与えられた力や仲間のメッセージで気持ちをつくり乗り切り、大会に臨みました。「気持ちをつくる」ことは極めて重要なのです。加えて、「洞察力を磨く」ことも大切です。洞察力を磨くと、ふとした変化や疑問などが沸きあがります。好奇心に火が付き、それが行動力にもつながるのです。

 さて、今年度の具体的な取り組みの話になりますが、2年次における「総合的な探究の時間」の内容を1年間かけて検討したものをスタートさせます。この「探究」は新しい学習指導要領においては大きな一つポイントとなっています。この授業を教育庁からの支援を受けながら、充実したものにしていきます。また、普通教科についても充実を図り、バランスよく知識や技能を習得できる学校を目指します。

 過去、世界規模で起こったでき事は沢山あります。先人たちはどんなことがあっても乗り切ってきました。そこには必ず芸術の力がありました。芸術は無くても暮らしていけるという人もいるでしょう。しかし、心の豊かさは芸術の力がもたらすものです。本校は、その「芸術の力」を育てる学校です。さまざまな教育活動に注目していただければ幸いです。