校章

東京都立大崎高等学校 定時制

学校からのメッセージ

校舎の写真

校長あいさつ

東京都立大崎高等学校長 鶴田 秀樹 画像 東京都立大崎高等学校長  鶴田 秀樹

定時制課程のねがい

東京都立大崎高等学校長  鶴田 秀樹

―これから高等学校の学びを志すすべての人々へ―

 大崎高校に定時制課程が設置されたのは、昭和23年です。既に、75年近くが経過しています。東京にある多くの夜間定時制高校は、昭和20年代に設立された学校が多いと思います。この時代から昭和30年代にかけて、集団就職で地方から東京に上京し、都内で就職する傍ら、夜間定時制で学ぶ若者が多数存在していたことも、もはや昔の出来事です。時代は移り変わり、定時制課程の役割も大きく変わってきています。しかし、時代やニーズがどのように変化しようとも、変わらないことは「定時制は、真に学びたいと願う人のためにある」ということです。

 本校に学ぶ生徒は、年齢層もまちまちであり、また、入学の動機もそれぞれです。しかし、動機はみな違っていても、やはり高校で勉強しておかなければいけないと、皆、心から願って、本校を受検したのです。昔、集団就職で上京してきた地方の若者が、向学の念止みがたく、定時制の門をたたいたのと同様に、令和の今の生徒もまた、それぞれの思いで高校での学びを修めたいと願い、本校に入学しています。そして、夜間定時制の大きな特長は、アットホームな雰囲気です。在籍している生徒は少ないのが現状です。ひとつの学年は10名に満ちていません。したがって、ホームルームの和が、とても大事です。また、生徒と先生との心の距離も近いものがあります。だから、必然的に友だち同士で気持ちを支え合って勉強を続けているのも、定時制の大きな特長です。

 本校は4年間在学して、高等学校卒業の資格を得ることができます。在校生の中には、昼間の時間に働いて、夕方通学してくる人も少なくありません。こういう生活を続けることは、とても大変なことです。しかも4年間です。そんな高校生活を支えてくれるのも、また、仲間や先生方あってのことかもしれません。ですから、大崎高校は人と人との結びつきを大切にします。みんなで支え合い、成長し、卒業する。当たり前のようですが、このことを地道に求め続けていきたいと願っています。

 そして、大崎高校で学んだことを糧として、その後の人生を自ら切り拓いていくことができる、強い心を持って欲しいと願っています。在学中に学んだことがきっかけとなって、さらに大学などの上級学校に進学する人もいます。また、在学中に得た資格を活用して、新しい生き方を開拓する人もいます。大崎での学びを通じて、ぜひ自分の未来を切り拓くための力強い自信を身に付けてください。私たちは、そういう真に学びを求めている人の入学を、心から歓迎いたします。

―在校生のみなさんへ―

 便利な時代です。学校から皆さんにお伝えしたい急な連絡も、スマートフォンで簡単に知ることができます。そういう意味でも、学校のホームページは逐次活用してください。そして、これから大崎で学ぼうとする人に向けて、上記のようなメッセージを送っています。もし、皆さんのクラスに入学してきた人がいたら、ぜひ一日も早く学校生活になじむことができるように、皆さんもエールを送ってあげてください。よろしくお願いします。