卒業生紹介

髙橋 響

成蹊大学 理工学部 物質生命理工学科

私は小川高校での3年間で多くのことを学び経験しました。特に大学受験を通して得られた経験は貴重なものでした。私が小川高校に入学した当初の模試の成績は、学年で最下位から2番目という惨憺たるもので、とても大学受験を考えられるような成績ではありませんでした。高2になり、硬式テニス部のキャプテンを任せられ部活動は頑張りましたが、相変わらず勉強には全く身が入りませんでした。

しかし3年次の自由選択科目を決める際、両親の大学時代の話を聞いて進学しようと思い、直ぐに勉強を開始しました。高3になり、新型コロナの影響で自粛期間が続き勉強が捗らない中、受験を志す仲間と電話を繋げて質問し合いながら、共に毎日12時間位勉強したり、担任の先生に日々の勉強報告をしたり、数学の先生に何度もメールで質問したりしていました。

学校が始まると、友達と休み時間や放課後に数学や物理の問題を解いて一緒に勉強しました。担任の先生に模試や勉強の相談をし、放課後や休日は物理、数学の補習に参加し、解法や考え方を丁寧に教えていただきました。私は友達、お世話になった教科の先生、3年間見捨てず応援してくれた担任の先生、家族の応援があって合格することができました。そのような場を小川高校は提供してくれました。私ひとりでは絶対成し遂げられなかったです。自分を変えることができたこの小川高校での経験を生かし、今後歩んでいきたいと思います。

宮城 茜

日本大学 生物資源学部 応用生物化学科

1年生の頃の私は、「生物が好き」「将来は人の役に立つ仕事に就きたい」という漠然とした考えで、大学を見学していました。ところが、理系の大学は卒業研究が大切であることを進路の授業で知り、改めて興味のあることや将来のことを考えました。そこで私は、生物の授業で教わった「食物連鎖」の中の微生物の働きと環境問題に興味があったため、それに関わる研究を行っているこの大学を2年生の夏から志望していました。

私は、「この大学が行っているこの研究がやりたい」という思いを直接伝えたいと思い、秋に行われる総合型選抜(一次は、書類選考・二次に実験、プレゼンテーション、面接)で受験しました。夏休みから、志望理由書・小論文に取り組みました。何度も先生に添削とアドバイスをしていただくことを繰り返すことで、自分が納得のいくものを書くことができました。面接練習でも、担任の先生と放課後に何回も行うことで、自信をもってはっきりと自分の意志を伝えられるようになりました。そのお陰で、受験当日も緊張というより、絶対に入学したいという強い思いを伝えることができました。

時には、この方法で受験をすることへの不安や、思い通りに表現ができず焦ることも多くありました。しかし、忙しい時でも親身にになって私の相談に乗ってくださる担任の先生や「大丈夫」と声を掛けてくださる先生方の心の支えもあり、合格することができました。

私は、大学受験を経て努力する人になれたと思います。これからは、将来に向かって頑張ります。

藤田 直樹

法政大学 生命科学部 応用植物学科

私が大学受験を通じて学んだことは感謝の気持ちを持つことの大切さです。私は1年生の頃から何となく大学に行きたいと感じてはいましたがそのための対策は1つもしておらず、定期テストも提出物を終わらせるだけの勉強しかしていない程でした。そのような日々が続き3年生になって本格的に大学受験に向けて勉強し始めましたが、定期テストのためだけの勉強をしてきた私は基礎もままならない状態でした。そんな私を変えるきっかけになったのがYゼミをはじめとした講習です。私はここで基礎を学び、初めて勉強というものがただただ苦しいものではなく楽しいものだということに気が付くことができました。また各教科の先生方は質問に親身になって答えてくれたので苦手を1つずつ無くしていくことができましたし、担任団の先生方は勉強面だけでなく精神面でも支えてくださいました。直前期になっても成績が上がらずに何度もやめたいと思いましたがその都度様々な人に助けられ最後には1つ目標を達成することができました。これは絶対に自分1人ではできなかったと思いますし、本当に感謝しかないです。

この経験から陰で支えてくれる人がいてはじめて私たちは挑戦でき、成長することができると感じました。そのうえで最後まであきらめずに自分を信じれば必ず目標に近づくことができるということも学ぶことができました。このような恵まれた環境で3年間を過ごせたことは本当に幸せだと思いますし、この高校に入学して良かったと心の底から思っています。