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2026/01/06 日々農産
マレーシア海外研修旅行(4日目) ー異国の歴史、文化、人に触れるー
朝、カーテンを開けると、まだ静かなクアラルンプールの街に、雲の隙間からの柔らかい光が落ちている。
出発の日だと思うと胸の奥がきゅっとする。生徒たちの様子も、“もう帰るのか” という寂しさと、“まだまだ知りたい” という気持ちが同時に押し寄せているようだ。

■ 日本人墓地にて
静かな敷地に足を踏み入れた瞬間、空気が変わったのが分かった。
ここには、故郷から遠い異国で生き、働き、眠った日本人たちがいる。名前の刻まれた石を前にして、
“この国で生きた時間はどんなものだったんだろう”と自然に思いを馳せていた。

クアラルンプール日本人会の方々と美化活動をおこなった。

遠い異国の地で、生き抜いた人たち。その勇気を思うと、
生徒たちは自分たちが感じている不安や小さな迷いが軽くなったようだ。
■ イオンモール(昼食)
イオンの大きなモールに入った瞬間、海外にいるのに急に“日常”が帰ってきたような不思議な安心感があった。

ナシレマッの香り、カレーのスパイス、揚げ物の音。フードコートでは色とりどりの料理が並んでいる。

南国ならではのフルーツがならぶ食品売り場。

会話が自然と溢れていて、生徒同士の距離がより縮まっている気がした。
現地駐在員の川端さんにイオンマレーシアのビジネスについて講義をしていただいた。

窓の外の景色は、日本のショッピングモールとは違う異国の色。生徒たちは、“世界はつながっている” と静かに実感することができた。
■ マレーシア国家記念碑
記念碑の前に立つ生徒たち。この場所に流れる厳かな空気に触れ、まるで時間がゆっくりと動き出したかのように姿勢を正した。

風がブロンズ像の影を揺らすたび、一人ひとりの表情が、ほんの少し大人びて見えた。

ただ静かに、この場所に刻まれてきた“誰かの人生”に耳を傾けているようだった。
「平和は、誰かの犠牲の上にある。」それは彼らの胸の奥に確かに届いていた気がした。
■ プトラモスク
湖畔のそばに静かに佇むピンク色のモスク。外観を見た瞬間、“ここに来られてよかった” と心から思った。

太陽の光に照らされたドームは息をのむ美しさ。建物の中は荘厳な祈りの空間。

異なる文化や宗教がある世界のなかで、それを尊重して歩くことが、こんなにも心を豊かにするんだと知った。

■ セコラ・セリ・プテリ(写真撮影)
旅の最終章。学校の門の前で写真を撮る瞬間、なぜだか胸がぐっと熱くなったことであろう。

“ここに通う生徒たちはどんな日々を過ごしているんだろう”
“自分と同じ年頃の誰かが、ここで未来を描いているんだろうな”
国は違っても、夢を見る気持ちはきっと同じなんだと思った。
■ 空港へ、そして帰国の途へ
バスの中で見たマレーシアの景色は、ここへ来た初日の空よりもずっと鮮やかに見えたはずだ。
それは、生徒たちの中に“マレーシアで感じたもの”が積み重なっているはずだから。
空港でパスポートを開く音、ゲートをくぐる足音、飛行機の窓から見えた街の灯り。
どれもが“旅の終わり”ではなく、生徒たちの“これから自分”のはじまりにつながっている気がした。
文責・副校長 金子