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2025/12/25 日々農産

「東京の農家で学ぼうツアー」 “本物の農業”に触れた経験が未来への種となる

12月20日(土)、公益財団法人東京都農林水産振興財団主催の

「東京の農家で学ぼうツアー」が開催され、8名の生徒が参加いたしました。

今回訪問したのは、江戸川区にある平野農園です。

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朝の挨拶から始まった一日は、東京で営まれる農業の姿を知るための特別な旅。
 
「東京農業の今」の解説で、広域援農ボランティア制度が高校生でも利用できることを
知るなど、生徒たちは期待に満ちた表情で聞き入っていました。                              
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続く平野氏のお話では、モニターに映し出されるスライドを使い、
コマツナ栽培の歴史やご自身の経営、そしてGAPへの取り組みを丁寧に紹介。
日常の授業では触れられない“プロの現場の視点”に、生徒たちは真剣そのものでした。
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圃場見学では、農業機械の説明に加え、住宅地ならではの課題を克服するための

LED補光装置の実演も。ハウスを移動しながら、播種時期による生育の違いを学び、

最後には収穫ハウスでコマツナの結束作業を体験しました。

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 平野氏のデモンストレーションの後、生徒たちは2束ずつ丁寧に結束。

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面をきれいに揃える難しさに苦戦しながらも、仲間と声を掛け合い、

笑顔を見せながら作業している姿がとても印象的でした。

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平野氏のお父様も指導に加わってくださり、「初めて来るボランティアよりずっと上手だよ」

と温かい言葉をかけていただく場面もありました。

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仕上げに洗い場で自分の束を洗い、体験は無事終了。

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最後のアンケート記入では、一人ひとりが思いのこもった感想を書き込み、

予定時間を過ぎても生徒たちの筆は止まりませんでした。

講師の皆様のご厚意に助けられ、生徒代表からの感謝の挨拶で、

ツアーは穏やかで温かい空気に包まれながら締めくくられました。

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今回のツアーを通じて、生徒たちは農家の繊細な技術や経営の視点、

そしてGAPの取り組みなど、現場でしか学べないリアルを体感することができました。

その真剣な眼差しからは、農業への興味がさらに深まり、

新たな学びの種が心にしっかりと撒かれたことが伝わってきます。

 

未来の農業を担う若者たちの成長を感じられる、かけがえのない一日となりました。