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2025/10/09 日々農産

【グローカルプロジェクト】「辛さでつながる地球サイズのご近所づきあい」トウガラシの生産現場を視察しました!

本校では今年度、海外研修旅行として、マレーシアを訪問し、農林水産業を学びます。

そのうちの1つのテーマがトウガラシ栽培となります。

トウガラシ栽培に関する事前学習は2本立てとなっています。

(1)本校で八房トウガラシの栽培を行うとともに、「農産高校産」の八房トウガラシを

   用いた商品を開発・販売することにより、農作物の生産から流通までの流れを理解する。

(2)日本のトウガラシの生産現場を視察することにより、海外研修旅行時に、日本とマレーシアの

   気象や土壌の違いがトウガラシ栽培法にどのような影響を及ぼしているのかを考える。

今回訪問した生産現場は、埼玉県さいたま市に位置する十色とうがらしファーム。

合同会社十色(といろ)代表のサカール祥子様にご対応いただきました。

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合同会社十色(といろ)は、2021年見沼田んぼの環境を次の世代へ残していきたいという強い想いで

サカールさんを含む女性3人で立ち上げた農業法人。

3人とも異業種からの就農であり、トウガラシ専門農家のほかに、

田植えや稲刈り、麦蒔きなどの農業体験イベントの主催も行なっています。

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十色とうがらしファームでは、「さいたまを激辛の聖地に!」をキャッチコピーに、

ギネス記録の激辛品種から辛みゼロ品種まで、幅広く、世界各国のさまざまな品種を栽培しています。

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訪問した農園は、複数ある区画のうちの1つであり、

メキシコ産のプリッキーヌを2,000株強栽培していました。

辛いもの好きの生徒がプリッキーヌのトウガラシを試食しました。

辛味は強いですが、良い風味を感じました。

皆さんご存知のハバネロは、切って香りを嗅ぐとフルーティーで、

実は糖度が高いという豆知識を教えていただきました。

 

海外好きなサカールさんは、ベトナムなどのトウガラシ栽培を視察、現状を把握したうえで、

十色とうがらしファームでは農薬と化学肥料を使用していません。

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収穫体験では、30分かけて、ヘタ(果梗)ごと、赤色を呈した個体を中心に摘み取りました。

黒カゴにはトウガラシが6 kg入り、手慣れると1時間でカゴの1/3が埋まるようです。

やはりプロはすごい!と実感しました。

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マレーシアに行った際には何に注目してトウガラシ栽培を視察すれば良いか?

トウガラシの販売先はどのように選定しているのか?

どのような形態で販売しているのか?

多くのことをサカールさんから教えていただき、有意義な学習となりました。

ありがとうございました!

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10月18日(土)開催、第1回学校説明会、予約受付中!

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