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2025/08/08 日々農産
【海洋教育】エビに関する講演会「エビのABC」を行いました
7月30日(水)、ニチレイフレッシュより講師の方をお招きして、エビに関する講演会を開催していただきました。ニチレイフレッシュ様は水産・畜産品の生産・加工・流通・販売などを幅広く手掛けるニチレイグループの会社です。
本校では、来年1月のマレーシアでの研修でエビ養殖場の見学を行うため、現在エビの養殖について学習を進めています。今回は、マレーシアに行く生徒の事前学習としてのみならず、エビについてプロの方から話を聞いてみたい、という生徒も対象に講演会を行っていただきました。
講演会はまずエビの生態についてから話がありました。エビの足の本数や種類による生活の違いなど生徒たちは普段の授業では触れることのない海の生き物の話に興味津々で聞き入っていました。
続いて、東南アジアでのエビの養殖や加工の実際についての話となりました。養殖の形態が社会の変化に合わせて変わってきていることや身近な飲食店やテーマパークで提供されるエビ料理がどのように作られているのかを理解することができました。
最後に養殖によって破壊されてしまったマングローブ林の再生に向けた取り組みのお話がありました。現地の企業とのパートナーシップによって実現した植林の取り組みによって多くのマングローブ林が再生しました。この取り組みは絶滅の危機にあるテングザルの生育数の増加にも貢献しました。
講演会の後にはエビの加工を実際に体験しました!
殻をむき、背ワタを取り、まっすぐになるように筋切りを行い、てんぷらにして食べました。また、エビの頭を使ったスープも作りました。
生徒たちには「農業」という自然から恵みを得る産業を学ぶ農業高校生として環境問題への関心と、それを解決していくマインドを今後も身に付けていってもらいたいと考えています。
本校は海洋教育パイオニアスクール(単元開発部門)の指定を受け、海洋資源を活用した教育活動の充実に注力しています。今後も園芸デザイン科、食品科問わず様々な場面で海洋資源を活用した学習の機会の提供を進めて参ります。その中でエビを活用した商品開発も行っていく予定です。