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    • 卒業生による講演会 第2回

      「ラオスでの経験など」

      7C 中村真一(1956年化学科卒)
      (H21.3.23)

          2001年4月から2003年3月の間シニア海外ボランティアとして「ラオス」の首都の浄水場で水質管理について指導する貴重な体験をした。
          ラオスは中国・ベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマーの五ヶ国に囲まれ本州位の広さの国土に約五百万人が暮らしており、そこに東南アジアで最も長い「メコン川」が流れている。
          首都ビエンチアンは国の中央部に位置しメコン川沿いにあり、タイと国境を接している。私が働いたチナイモ浄水場は日本の援助で建設され、首都で最大の施設である。しかし現在の施設能力では首都人口六十万人のうち約六割だけがその恩恵を受けているのが現状である。地方では水道普及率は更に低く、川や井戸から水を汲む姿が多く見られる。
          ラオス国民の気質としては熱帯性気候と自然豊かな環境からか陽気で楽天的である。多くは仏教徒として信心深く、発展途上国にありがちな食糧不足のような深刻さは見られない。家庭燃料は薪や炭が使われ、洗濯機や自動車などの普及はまだ低いが、道路の舗装率やバイクの普及などが進めば交通事故なども新たな問題となろう。国家経済は日本始め多くの外国からの援助に依存でいるが将来は経済的自立は可能と思われる。今年はラオスで初めて鉄道が開通し、十二月には第二十五回東南アジアスポーツ大会が首都で開催されるなど明るい話題もある。

      後輩達へ三言

          人生とは自分に課す実験とも言える。とにかくやってみる、やる前から、あれこれ言わない。その実験が成功するか否かの判断をするために学問(読書)をすることが必須である。今、勉強ができる環境に居られることに対して常に感謝と幸福感をもってほしい。世界中には勉強以前に食べることさえ事欠く人が多くいるのだから。最後に「お彼岸の明け」の日に自分の存在と両親・先祖との関係に思いをいたすことは大いに意義あることであろう。  感謝

       




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