

生徒の希望と特性に応じた専門的な工業教育を行う科で,その特徴は「コース選択制」です。1学年では全員が共通の科目を学習しながら,自分がどの分野の技術者に適しているかを発見します。2学年に進級する時点で,自分の積み重ねた成績や希望,適性を考えてそれぞれ専門的に学習するコースを決定します。2・3学年では各コースの専門科目をしっかりと学習するカリキュラムになっています。


機械類型では、一般教養を高めるとともに、将来技術者として必要な機械工業に関する基礎的な技術の習得を目標とした学習指導を行っています。
- 機械工業の基礎知識と技術に重点を置き、実習を通して技術の習得、勤労に対する適切な態度・習慣を養います。
- 機械工業関係の科目の学習を通して機械技術の基本的知識を習得します。
- 機械工業における制御技術及び電気・電子技術の基礎を学習し、工業技術の進歩に対応できる能力を養います。

-

-
旋盤などの工作機械を使用して金属加工を行い、機械製作の基本を学びます。また、最新のコンピュータを使用したNC工作機械やCAD(自動設計製図機)などを使用した高度の技術も学びます。
閉じる
-

-
私達が日常使用しているほとんどの物がコンピュータ化されてきています。このコースでは機械(メカニズム)と電子(エレクトロニクス)の基礎を学びながら、自動制御に関する高度な技術を学びます。
閉じる
ページのトップへもどる

食品工業類型では、食品工業界で将来技術者として活躍する為に必要な基礎的知識・技能を習得するとともに、バイオ技術に関する実践的・創造的な能力の育成を目標とした学習指導を行っています。
- 食品の性質や特徴を学びながら、基本的な食材加工技術及び長期保存をふまえた加工・製造方法・品質管理などの知識・技能を学習します。
- 食品工業に必要な食品についての化学的・物理的な知識を学ぶとともに、分析と試験及び検査などに必要な技能を学習します。
- 食品工業に必要な微生物の基礎的知識やバイオ技術に関する技能及び食品製造理論と機械や装置の原理・構造などの知識や操作法を学習します。

-

-
食品を流通に適した形(長期保存する技術)を主にした加工食品(ビン・缶・レトルトパックなど)を実習を通して学習しています。また、福祉に重点を置いた社会に対応するため機能性食品や栄養補助食品についても学びます。
閉じる
-

-
食品の保存技術として微生物の力を借りた製法は、発酵食品であるヨーグルト・チーズ・酒・納豆などに昔から利用されています。本校では保存の観点から、これらの微生物の種類や微生物そのものの特性を知り、食品加工への利用法を学びます。工業高校では初めて設置されたコースです。
閉じる
ページのトップへもどる

化学技術は,資源やエネルギーを有効に活用して様々な材料や製品を造りだしています。工業化学類型では,地球環境の保全や様々な物質の性質などについて理解し,金属・ガラス・プラスチック・セラミック・石油などの資源利用や材料の製造方法などを学習します。
- 化学工業分野の基本的な知識と技術に重点を置いて学習を進め,工業技術の進歩に即応できる能力を養う学習を行います。
- 化学工業の特質とその社会的・経済的意義を理解した化学技術者としての素養を高める学習を行います。
- 実験実習や課題研究を通して,創造・開発・計画・操作・プレゼンテーション・管理等の基礎を学び,また,勤労に対する適切な態度・習慣を養う為の学習を行います。

-

-
世界的に環境問題がクローズアップされています。生存に欠かせない水・空気などを調べ,安全に生活できるより良い生活環境を作る技術者を養成します。
ライフエコロジーコース(生活環境化学系) 生徒の活動紹介
平成28年11月に行われた,第23回東京都高等学校工業科生徒研究成果発表大会において、工業化学類型の生徒が課題研究の授業で行った「LED植物工場の製作と光の波長の違いによる生長および成分比較の研究」をパネル発表し、都産業教育振興会長賞を受賞しました。
平成28年8月に行われた,全国工業高等学校長協会が主催する高校生ものづくりコンテスト東京大会(化学分析部門)に化学研究部の生徒が参加しました。入賞はできませんでしたが,放課後や夏休みに毎日練習してよくがんばりました。(画像は,校内で練習している時のものです。)
平成27年11月に行われた,第22回東京都高等学校工業科生徒研究成果発表大会において、工業化学類型の生徒が課題研究の授業で行った「チーズからプラスチック?~製法の違いによるカゼイン樹脂の化学的性質の研究」を口頭発表し、優秀賞を受賞しました。
閉じる
ページのトップへもどる

中野工業高校では、各分野の専門的な設備が充実しています。また、さまざまな分析や研究をするための設備や装置も充実しています。ここでは、その一部を紹介します。
- 旋盤
- 機械類型
- 円筒の工作物(鉄鋼材など)を高速で回転させて、固定した刃物を接触させて切削する機械です。切削することにより工作物の直径を全体および部分的に小さくすることで様々な形状の部品を作ることが出来ます。さらに、穴あけ、ねじ切り、テーパ(斜め)といった様々な加工が出来る汎用機械です。
- マシニングセンタ(MC)
- 機械類型
- 工作物(鉄鋼材など)を固定して、刃物を高速回転させて切削する機械です。マシニングセンタは、CNC(コンピュータ数値制御)により、作成したプログラムに従って自動で加工を進めます。さらに、ATC(Automatic Tool Changer:工具自動交換)を搭載しており、ほぼ全自動で加工することが出来ます。
- レーザー加工機
- 機械類型
- 工作物をレーザにより、切断、穴あけなどを行う機械です。従来の刃物を使用した加工に比べ、刃物が必要なく、高精度な加工が可能です。レーザー加工機もプログラムに従って自動で加工を行います。
- 加圧加熱殺菌装置
- 食品工業類型
- 加工品を流通にのせる最終工程として使用される装置で、ビン・缶・レトルトパックなどを殺菌処理するのに使用します。装置名のレトルトとは加圧加熱を意味しますが、袋詰め加工食品の代名詞「レトルト食品」にもなっています。
- ゼリー製造ライン
- 食品工業類型
- カップの装填・ゼリーの充填・フィルムのシール・殺菌をすべて自動で行う装置です。小規模な工場です。
- 真空凍結乾燥機
- 食品工業類型
- 通常、食品から水分を取り除く場合は過熱が必要ですが、熱によって食品中の栄養成分が壊れてしまいます。この機械は、それらの成分をできるだけ壊さないように低温で凍らせながら水分を取り除きます。ドライフルーツ、インスタント食品のスープやかやくなどの乾燥を必要とするものに使用します。
- 原子吸光分析装置
- 工業化学類型
- サンプルを炎の中でガス化し、同じ元素から発した光を当てて、それを吸収する度合いを測定し、濃度を求めます。
- ガスクロマトグラフィー
- 工業化学類型
- 細管につめた固定層にガス化したサンプルを通し、通過時間の差から分離・検出します。
- 走査型電子顕微鏡
- 工業化学類型
- 電子銃から出たビームを、コンデンサレンズで細く絞ったのち、偏向コイルで動かして試料上を走査させます。このビームを対物レンズで焦点合わせを行って試料に当てると試料表面の状態を反映した二次電子が得られますので、二次電子検知器で捉えてブラウン管の明るさに変換して表示します。
ページのトップへもどる