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3年次選択科目「スポーツ実践」では、地域の施設を活用し、生徒自身が授業を企画・運営しながら、
生涯にわたる健康づくりについて学んでいます。体育系大学やスポーツ系専門学校、保育・教育関係への
進学を希望する生徒が多く選択しており、単位制の利点を生かした実践的な授業です。
この日の授業は、本校から徒歩5分の大田区「ふるさとの浜ビーチバレーボール場」で行いました。
白い砂浜と青空の下、やわらかな砂の感触を確かめながら、生徒たちは2チームに分かれて
ビーチバレーボールの試合に臨みました。
太陽の向きや風の流れを読み、自然を味方につけながら戦うのが
難しくもあり、室内のバレーボールとは違ったおもしろさに気づきました。
滑り込んでも痛くない砂の上では、普段とは違う筋肉を使い、
「ふくらはぎが疲れる!」「ふとももの裏とか腰のあたりが筋肉痛になりそう!!」
「白い砂浜は照り返しが強い!」「サングラスいるよね」など、笑顔で話す生徒もいました。
試合はフルセットにもつれ込み、最後まで大接戦となりました。
勝敗に関係なく、終了後にはお互いのチームをたたえ合い、ネットを挟んで握手する姿も見られました。
青空の下で楽しく汗をかき、笑顔あふれる授業となりました。
反省会では、「着替えや移動の時間も計画しておくといい」「風の強い日は作戦を変える必要がある」など、
生徒たちから多くの提案が出ました。また、施設の窓口で支払いを行ったり、雨天時のキャンセルや
貸出用具の相談を自分たちで行うなど、主体的に取り組む姿勢も見られました。
授業の最後には、全員で砂場の整備を行いました。陸上競技部の生徒はレイキやトンボの扱いに慣れており、
号令をかけながら手際よく砂をならしていました。体操やストレッチの時間も自分たちで進行し、
学びを通してリーダーシップや協調性を発揮する姿が印象的でした。
地域の自然や公共施設を活用したこの授業は、体を動かす楽しさに加えて、計画力やマナー、
仲間との協力の大切さを学ぶ貴重な機会となっています。
単位制高校ならではの自由な学びの中で、生徒たちは自ら考え行動し、
恵まれた地域の施設や環境を利用しながら、大きく成長していることを実感しました。
(文責:担当体育教員)