校章

東京都立町田総合高等学校

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Q&A

「総合学科」に関するもの

Q:総合学科と普通科の大きな違いは何ですか。
A:まずは時間割をよく見ると違いが明確になります。普通科高校では中学校と同様、必ず学ばなければならない教科・科目を各曜日に割り振って、各クラスの時間割が決められています。一方、総合学科高校では、全生徒が必ず学ばなければならない教科・科目を一定程度にしぼりこみ、各曜日の時間割に空白となる枠を設けることで、生徒が自分の興味・関心のある選択科目をその部分に選んで、自分の時間割をつくることができるという点に大きな特徴があります。つまり、多様な選択科目の中から、自分のチョイスに合わせて、自分の時間割で学習できるというわけです。
Q:総合学科だけにある特徴とは何ですか。
A:総合学科高校では、1年次に「産業社会と人間」、2・3年次には「探究」(「課題研究」という名称の場合もあります)を学びます。これらの学習は、3年間の計画的なキャリア教育の柱として位置付けられるもので、自分の将来の進路や生き方についてじっくりと考えたり、様々な職業人から話を聞いたりする機会を得ることができます。さらに、探究的な学びを通じて自らの興味・関心を深め、自分自身の強みを理解し、それを磨いて将来に活かしていくことが可能になります。つまり、3年間を見通したキャリア教育がしっかりとプログラムされているということです。
Q:総合学科における系列とは何ですか。
A:本校の場合、「ひと」「まち」「くらし」「自然」の4つの系列を置いています。よく誤解されるのですが、各生徒がどれか1つの系列に所属して、その系列内に置かれた選択科目だけを学んでいくというものではありません。将来を見据えて、同じ系列内にある関連科目を選択することはもちろん大事なことですが、自分の幅広い興味・関心にしたがって他の系列の科目を選択することも可能です。つまり、自分の将来の方向性として、「ひと」「まち」「くらし」「自然」のどれに関係する分野や領域に関心があるかをまず大まかに決めてみる、という意味が系列にはあると考えてください。それをベースに興味・関心の幅を広げていくのは皆さん自身の選択です。

「学校生活」に関するもの

Q:通学方法について、どのような交通手段で通う生徒が多いですか。
A:町田市内から通学する生徒の多くは自転車を利用しています。また、自宅の最寄り駅から電車を利用して通学する生徒の場合、町田駅からバスで学校まで来ている生徒や、淵野辺駅や古淵駅から徒歩または自転車という生徒もいます。公共の交通機関利用について特に制約はないので、自分が通学しやすいルートや方法を検討してみてください。
Q:学校の始業時刻や下校時刻等についてはどうなっていますか。
A:通常は、午前8時40分登校、SHRの後、8時50分から1限目が開始となります。1日に50分授業を6コマ行い、放課後の部活動開始が午後3時30分、最終下校は午後5時です。(ただし条件により部活動延長も認められています)
Q:昼食を学校で購入することはできますか。
A:毎日、校舎1階でベーカリーのパン販売が行われています。昼休みの時間に自由に購入することができます。また、自動販売機も校内に設置されていますので、各種飲料も手ごろな価格で購入可能です。
Q:携帯やスマホの使用についてはどうなっていますか。
A:校内への持ち込みは認められていますが、高価なものもあるので、各自で管理するよう指導しています。授業中は原則使用禁止ですが、特別にスマホ等を活用する授業の場合は使用可能です。なお、令和4年度入学生からは一人一台端末として購入したタブレットパソコンを授業等でも活用するので、基本的にスマホを授業で使用することはなくなります。(各教室にWiFi環境が整備されており、校内であればほとんどの場所で利用できます)
Q:男女の比率についてはどうなっていますか。
A:本校では、普通科高校のように男女別定員での応募は行っていません。男女に関係なく入試での成績順に入学者数を決めています。そのため、年度によって男女の比率は大きく変動します。例年、女子の比率が高い傾向にありますが、男子も様々な領域で活躍しています。性別に関係なく、どの生徒も安心して学校生活を送れる環境にあると言えます。
Q:活発な部活動はありますか。
A:文化・スポーツ等特別推薦を実施しているバドミントン部をはじめ、全国大会に出場したダンス部、高文連中央大会出場の和太鼓部、現在強化中の女子バレー部、さらには元プロ選手が指導するサッカー部、過去に実績のあるラクロス部、ソフトボール部などがあります。他校に比べて、運動系・文化系ともに部活動の種類は多く、人数の少ない部でも放課後熱心に活動している生徒たちがいます。
Q:力をいれている学校行事はありますか。
A:キャリア教育の一大イベントである、社会人インタビューや探究発表会に力を入れています。その他、学んだ語学力を役立て、グローバルな視点で物事を考える力を育むため、修学旅行は海外を予定しており、希望者を募って海外への研修旅行も行っています。文化祭や体育祭では、ダンスを中心とした見ごたえのあるパフォーマンスが好評です。体育祭の応援合戦では、未経験者を含む総勢200人ほどの生徒が有志として集い、圧巻のパフォーマンスを披露しました。
Q:新型コロナウィルスの影響や対策を教えてください。
A:他の都立学校と同様に、東京都教育委員会の指示に従って対処しています。当校では、オンライン授業を実施できる環境が充実していますので、感染拡大の時期には、時差当校だけでなくオンライン授業も行っています。どの都立学校も同様ですが、運悪く学校行事に感染拡大が起こった場合には、文化祭や体育祭が年次別の開催となったり、修学旅行などの校外行事が中止になったりする可能性があります。このような事態を避けるために、日々、消毒作業や換気、健康チェック、黙食の推進などの感染対策を続けています。

「学習」「進路」に関するもの

Q:選択の授業が多いと聞きますが、種類が多いと選ぶのが大変なのではないでしょうか。
A:科目選択については、毎年、十分な時間をかけて進めていきますので心配しないでください。まず、1年次の授業は、芸術以外に選択科目はありません。入学後、1年次の「産業社会と人間」やHR等で、次年度の科目選択について時間をかけて検討を行い、担任の先生との面談も踏まえた上で、2年次の選択科目を決定していきます。自分の進路に直結する科目を選んだり、様々な経験を積むために実習系の科目を選んだりと、生徒によって選択の基準も異なります。何を選ぶかを自分自身で決めるというプロセスそのものが、進路選択の第一歩につながる貴重な経験になると言えるでしょう。
Q:町田総合で人気の選択科目にはどんなものがありますか。
A:「韓国語」「コミュニケーション」「心理」「基礎看護実習」「ニュースポーツ」などです。それぞれが普通科高校にはない特徴的な科目ですが、生徒の学びたいニーズに合致した実践的な学習内容になっています。上記以外でも、食物・調理・保育系の科目、情報・ビジネス系の科目を含めて、様々なジャンルの選択科目を用意しており、授業も比較的少人数で実施しています。
Q:普通教科(国数英等)の科目はあまり重視していないのでしょうか。
A:そんなことはありません。普通教科と呼ばれる6教科(国語・数学・地歴・公民・理科・英語)については、基礎基本の内容を必履修科目として学んだ上で、各自の進路に合わせてその発展科目を選択することが可能です。一般受験での大学進学を考えている生徒は、受験に使用する教科(多くの場合3教科)を中心に、科目選択を行う形になります。
Q:「日本文化」については、必ず選択するのでしょうか。
A:その通りです。本校の生徒は全員、2年次で「華道」「茶道」「和太鼓」「伝統音楽(筝曲)」「詩吟」「合気道」「空手」のうちから1つを選んで「日本文化」の授業として学習することになっています。これは創立時からの本校の特色であり、日本の文化をしっかりと学ぶことが、これからの国際社会で活躍する日本人として、異文化交流の土台になると考えているからです。実際に令和3年度には、華道をベースにした国際交流を実施しています。
Q:資格取得や検定などには力を入れていますか。
A:英語検定、漢字検定、数学検定などは校内でも受検可能です。英検については英語の授業等で受検を推奨するとともに、英検対策講座等も実施しています。また、ビジネス系の選択科目では、簿記や秘書検定、ワープロ検定、情報処理検定等の受検に向けた学習も実施しています。
Q:どんな進路を選ぶ生徒が多いのですか。
A:総合学科では、「とりあえず大学」「とりあえず専門」という安易な進路選択をしないよう、3年間のキャリア教育を通じて自分の強みを伸ばし、自分を活かせる進路選択ができるように指導を行っています。その結果として、十人十色、実に多様な進路を生徒たちは選択していくことになります。割合的にみると、看護系・保育系・心理系といった「ひと」に関わる進路、法律系・行政系・経営系など「まち」や「くらし」に関わる進路が多い傾向にあります。
Q:推薦制度を利用した大学受験は可能ですか。
A:学校推薦型選抜(指定校・公募)も総合型選抜(旧AO)も対応可能です。令和3年度卒業生については、学校推薦型(指定校)で、専修大学、神奈川大学、桜美林大学、玉川大学などに、学校推薦型(公募)で、東洋大学、東海大学、帝京大学などに合格しています。最近では、総合型選抜での大学受験が広がってきていることから、本校生徒が取り組んでいる「探究」での学習成果やそこで培われたプレゼンテーション力が、面接や小論文等の試験で活かされ、好結果につながっている状況がみられます。